安藤泰至のレビュー一覧

  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    安楽死、尊厳死という言葉の意味は多義的で、①医師による積極的な安楽死、②自殺の幇助、③医療の手控え、中止がある。これが学べただけでも大きい。また、ただ生かされるされるだけの延命になるかどうかは、その治療を受けながら本人が主体的に生活できるかにかかっているので、医療の範囲を超えた情報が必要、というのが大きなポイント。

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    2021年06月03日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    「安楽死」にしても「尊厳死」にしても,言葉そのものに価値判断が含まれているという点は言われて気付きました。

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    2019年09月13日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    語の定義が曖昧であること、強い鎮静状態も加えられるべきではないかという提案、技術やサービスや知識の進展によっては必ずしも「尊厳のない状態」が不変ではないことなどに目が行く内容だった
    しかしNHKの特集の事例を見ていると尊厳死を最後の手段、ある意味セーフティネットとして選べる状態にあることが安心や勇気、準備できる猶予がある良い感覚をもたらす側面もまた否定できない

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    2025年07月23日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    生きるに値しない、社会に貢献できない、耐え難い苦痛を感じる…私たちは時に「楽に死んでしまいたい」と思ってしまう事がある。また社会がそのような人を安楽死へ追いやってしまう、そんな不寛容さが時に主流となる。様々な論点を知るための書。

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    2024年02月09日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    安楽死、尊厳死の定義のあやふやさ
    自覚なしに強制されているものを自己決定と呼んでよいのか
    尊厳のある死とは?尊厳のない生を前提にして、尊厳のある死をもってくる用法に注意

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    2022年07月29日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    安楽死を否定せずに、読んで欲しい。
    2016年橋田壽賀子氏が、安楽死で死なせて欲しいという本を出した。
    彼女の言い分と、不治の病で安楽死を希望する人と同列に考えるべきではない。
    橋田氏の意見は、あくまで稚拙な彼女の意見で深い考えではない。
    幇助自殺ではなく、殺人を希望しているからだ。

    今、ヨーロッパで安楽死を認めている国は、ナチスが用いた安楽死、ラテン語のEuthanasiaではなく、Assisted sucideという用語を使う。
    彼女の言い分は、ナチス優生学に通じる。
    元から橋田氏が嫌いなのだが。
    認知症になったら、老人だから、それが苦痛だ、
    老人を否定する視点でしか考えられないのだが、

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    2021年11月14日
  • 宗教と生命 激動する世界と宗教

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    ネタバレ

    第一巻は未読なのですが読後感から言うと第二巻の方が面白かったですね。

    この巻はテーマに突っ込み切れていないというか議論が深まらないまま時間切れになった感じがありました。
    ただ、考えるきっかけとしては論者の方々がみんなバラバラの意見というか立ち位置なので(バラバラ過ぎる?)いろんな角度から読者もまた考えることが出来るきっかけにはできるかと思います。

    この先の議論を知りたいですよね。たぶんこれを読まれた方はみなさんそう思うのではないでしょうか。

    しかしこの巻も池上さんのまとめ力(わかりやすい解説)と松岡さんの切れ味が半端ない印象でした。でも一番インパクトあったのは佐藤さんが「キリストはやって

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    2019年01月18日
  • 見捨てられる<いのち>を考える

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    看取り医療の現場にいますが、「尊厳死」という言葉は注意して使うべき言葉だと思いました。安楽死も尊厳死も「人工死」ですから。

    高福祉国家と思われがちなスウェーデンの事例も気になりました。

    選択とは、選ばれた側にとっては喜ばしいが同時に選択から外れる不幸が必ずあるということです。見捨てられるいのちの代わりには、救われるいのちも必ずあるのでしょうか。

    世界史、地球史の中では、多様で無数の生きとし生けるものの中のひとりのいのちは無限に軽いと思い、その軽みはわたし自身は受け入れています。今は。

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    2025年07月13日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    「安楽死や尊厳死に定義はない、人それぞれで違うように話している」という点について、何故そうならざるを得ないのか、そのうえでどう定義づけていくのが良いのか、を俯瞰的に説明している本。界隈の著名人の論理をインプットしていく前に、こういった全体感の話を入れておくと、フラットに考えられるので有益。
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    以下3つが大分類。1と2は今の日本では犯罪になる。※どこからが1か2か3かは曖昧。
    ・医者が直接やる(積極的安楽死、と言われやすい
    ・本人が選び本人がやるもしくはできない場合に幇助する
    ・積極的な延命をしない(尊厳死、と言われやす

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    2023年05月05日
  • 見捨てられる<いのち>を考える

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    終末期と急性期との違い
    高齢や障害者であれば治療しないのか
    呼吸器がない場合には死ぬしかないのか
    日本で類を見ない医療崩壊がおこり
    亡くなった命が沢山ある
    コロナ禍でこれからの医療体制を見直し改善できるといいが
    原発の事故も一回きりではない
    緊急事態がら再び起きた時に人権を配慮して対応できるのか
    他人事ではない

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    2022年06月21日
  • 安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

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    「安楽死」「尊厳死」の世界共通の定義や学問的に公認された定義はない。
    この言葉の政治性に対し自覚的でありたいです。
    p.42・・・「尊厳なき生」の代わりは「尊厳ある死」ではなく、「尊厳ある生」であるはずだ。

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    2022年01月23日