下村隆一のレビュー一覧
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セリフの言葉づかいが可愛らしくて心地よい。
作者の感性もさることながら、訳者の解釈も素晴らしいのでしょう。
特にムーミンママの言動には感激。
子供を危険な冒険に、平気な顔で送り出したと思ったら、内心はしっかりと親らしく、心配して、ジタバタしている様子から、干渉ではない、寄り添うような愛情が感じられました。
あとがきで作者の幼少期の家庭環境について知り、作者がこのような世界を描ける理由がわかった気がしました。
自分を含め、「イラつく」「ウザい」といった言葉が当たり前に行き交う我が家だけど、この本を読んでホッと一息つく事が出来ました。
自分ももう少しやさしくなりたいな、と思わせてくれるような、大切な一冊になりました。 -
Posted by ブクログ
冬が近づくと『ムーミン谷の十一月』が読みたくなり、夏が近づくとこの本が読みたくなります。
火を吹く山は暴れるし、洪水の大波がムーミン谷におしよせて、すべてのものを水びたしにしてしまいました。
でも、ムーミンパパは面白がるし、ムーミントロールはスリルを感じるし、ムーミンママはウキウキするし。。。
あなたたちの感覚、どうなってるの?
わたし(みのり)は短い一文一文をたどって、ムーミン谷の世界に戻っていきます。
ただいま、今年も来たよ♪
こっちの世界もいろいろあったよ。。。
年々、作者の評伝などを読んで、わたしの読書は育っていっているのですが、子どもの頃、最初に作品を読んだ時のピュアな嗅覚はページを開くと甦ってきます。幸せな瞬間です♡
長く生きてきたけど、その分楽しめてるわ、ありがとね♡
今年も夏がやってきます。 -
Posted by ブクログ
"「彗星って、ひとりぼっちでほんとにさびしいんだろうな」
「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになるど、あんなふうにひとりになってしまうのさ」"
ムーミンシリーズをちゃんと読んだことがなかったので読んでいこうと思う。
今回は作者のトーベさんが出版した順に刊行された版を読んでいく。第一作目がこの「ムーミン谷の彗星」だ。
ムーミンとスニフが地球に迫る彗星の謎を突き止めるために旅に出て、途中スナフキンやスノークやスノークのお嬢さんに出会いながら冒険するというストーリー。彗星がムーミン谷に衝突するのかどうかがわからず終盤までハラハラした。
海の描写がとても素敵だった。命あるもの、希望の湧くところとして海が描かれている気がする。海が戻ってくることが安心材料であり、それを目指してムーミンたちは冒険をする。
誰しもムーミン谷のような安全基地を心の中に抱えていて、そこを目指して行けば良いというお話なのかなと思った。お話を書きたいという純粋な感情が生んだ物語のように思えた。
第二巻以降も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
また災害に襲われるとは!
ムーミン谷の不運を嘆かざるを得ない。
ドタバタ劇ではあるが、キャラクターの個性が際立ち楽しい。
スナフキンは世間では若干神格化されているきらいがあるが、本編だと彼も自分のやりたいように生きているキャラクターのうちの1人である。何なら気まぐれで少し怠け者のように書かれているのもギャップだ。私はそんな彼の方が愛おしくて好きである。
ちゃんとしていて毎日がつまらないなら、面白い方をやってみれば良い。
夏至祭について大人になって知ったが、小さな頃に触れていたこの夏まつりがそれだったんだね。めちゃくちゃすぎてイメージとは違うけど、昔の記憶と今の知識が結びついて嬉しかった。
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Posted by ブクログ
何回読んだだろう!
子どもの頃、ムーミンシリーズを読むぞと決めて、しばらくして挫折もしくは気が散って離れ、また時が経ってムーミンシリーズを読むぞ、話忘れてるからまずは1巻から…って何回読むねん!
キャラクターの可愛さから、ほのぼの物語を想像して手に取ると、いきなりラグナロクが来ている。時間もなく地球もがっつり干上がっていく様子は、残酷で絶望的だ。
登場人物も仲良しこよしではなく、自分自身のこと、やりたいことに軸を持って振る舞うので、可愛げはそんなにない。
大人の本と違って児童書はドキドキ冒険譚が好まれ、自分も子どもの頃はそれが好きだった。教訓めいたことをはっきり言わなくても、この絶望の中で、皆が優先していたことは何か。読んでいて何にイライラしたか、どの場面が楽しかったか。子どもが物語と自分の気持ちと向き合うことで、それぞれ受け取るものがあるスタンスが良い。