下村隆一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
"「彗星って、ひとりぼっちでほんとにさびしいんだろうな」
「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになるど、あんなふうにひとりになってしまうのさ」"
ムーミンシリーズをちゃんと読んだことがなかったので読んでいこうと思う。
今回は作者のトーベさんが出版した順に刊行された版を読んでいく。第一作目がこの「ムーミン谷の彗星」だ。
ムーミンとスニフが地球に迫る彗星の謎を突き止めるために旅に出て、途中スナフキンやスノークやスノークのお嬢さんに出会いながら冒険するというストーリー。彗星がムーミン谷に衝突するのかどうかがわからず終盤までハラハラした。
海の描写がとても素敵だっ -
Posted by ブクログ
また災害に襲われるとは!
ムーミン谷の不運を嘆かざるを得ない。
ドタバタ劇ではあるが、キャラクターの個性が際立ち楽しい。
スナフキンは世間では若干神格化されているきらいがあるが、本編だと彼も自分のやりたいように生きているキャラクターのうちの1人である。何なら気まぐれで少し怠け者のように書かれているのもギャップだ。私はそんな彼の方が愛おしくて好きである。
ちゃんとしていて毎日がつまらないなら、面白い方をやってみれば良い。
夏至祭について大人になって知ったが、小さな頃に触れていたこの夏まつりがそれだったんだね。めちゃくちゃすぎてイメージとは違うけど、昔の記憶と今の知識が結びついて嬉しかった。 -
Posted by ブクログ
何回読んだだろう!
子どもの頃、ムーミンシリーズを読むぞと決めて、しばらくして挫折もしくは気が散って離れ、また時が経ってムーミンシリーズを読むぞ、話忘れてるからまずは1巻から…って何回読むねん!
キャラクターの可愛さから、ほのぼの物語を想像して手に取ると、いきなりラグナロクが来ている。時間もなく地球もがっつり干上がっていく様子は、残酷で絶望的だ。
登場人物も仲良しこよしではなく、自分自身のこと、やりたいことに軸を持って振る舞うので、可愛げはそんなにない。
大人の本と違って児童書はドキドキ冒険譚が好まれ、自分も子どもの頃はそれが好きだった。教訓めいたことをはっきり言わなくても、この絶望の中