下村隆一のレビュー一覧
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ネタバレ初めてムーミンシリーズを読んだ。スナフキンの言葉「なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしくなっちゃうんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ。そして立ち去るときには、頭の中へしまっておく。ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっとたのしいね」が名言だな、と思ったらカバーにもやっぱり書かれていました。わたしはスニフ派で、旅行いってたくさんお土産たくさん買って安心してしまうけど、頭の中にしまっておくってすてきな言葉だなと思いました。知らないキャラクターたちがたくさん出てきて個性豊かでかわいかった。イラストもかわいくて次はまんがも読みたい。
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"時間はこれから先にも、たっぷりあるのですからね。これから夏がつづいて、したいことをいっぱいできるのです。今は、まるで劇のようなめぐりあいをしたことと、この夜と、脱走するスリルとで、胸がいっぱいでした。これ以上、よけいなものなんていりません。"
ムーミン谷が洪水の被害に!ムーミン一家と仲間たちは仕方なく新しい家を探します。
やっと見つけた家はなんだかちょっと変……?そこに住んでいたエンマに「ここは家ではなくて劇場なのだ!」と言われて!?
から始まるムーミンの冒険譚。冒険するムーミンの物語としては一番面白かった!!
必ずムーミンたちはムーミン谷で合流できるし、それまでに素晴らしい出会いをする。
そして、新しく出会った人たちもムーミンたちと関わる中で本当の自分や落ち着ける場所を見つけていけるのだな。夏至と夏至の前夜をお祝いする楽しい冒険譚だった。
"「あたい、また眠くなっちゃったわ。ポケットの中が、いつもいちばんよく眠れるの」
「そうかい。大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ」
スナフキンはそういって、ちびのミイをポケットの中へ入れてやりました。"
トーベが物語に込めた「自分が何をしたいのかわかっていることが幸せなんだ」というメッセージも素敵だった。スナフキンがムーミンと再会できて良かったよ!!
「トーベとムーミン展」に展示されていた絵もたくさん挿絵として出てきて「ここの絵だったのか!!」と感動した。
トーベがムーミンたちに託したもののことを考えたい。 -
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本棚に置きたい一冊
面白いムーミンの世界
彗星は一体どうなるのか?彗星がムーミン谷に刻一刻と迫る間に、
哲学者のじゃこうねずみ
あの自由と孤独を愛し、放浪の旅を続けるスナフキン、
スノークのおじょうさん(フローレンのことかなぁ?)
切手採集家のヘルム
ニョロニョロ
に出会って行く。
途中、ずっとムーミンたちといるのに孤独に感じるスニフ。
あの子猫に頼られたかったのか、あの感情が読んでてとても印象に残った。
迫り来る危険の中でも、感情の生き物は自我をしっかり持っているのかなぁと思った。
沢山の挿絵がまた可愛くて、読んでいて癒された。
そういえば、現実的でもこの前鹿児島に彗星が落ちたんだっけ?
その時、わたしは君の名は。を思い出したけど、これからはムーミンの物語もその一つに含まれそう。
そして最後にフィンランド文学研究家の高橋静男さんの解説がとても良かったです。
トーベ・ヤンソンさんの家庭は、
大人だから、子どもだからという差別はなく、たがいにひとりひとりの意見を尊重しあう自由な雰囲気があった。
ヤンソンさんは、いつまでも絵や文章を描くこと、好きなことをやり続けたこと。
また、大好きな動物や植物に対してと、
世話をする、世話をされるという関係ではなく、対等な友だちどうしのような付き合い方をしていらとのこと。
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ムーミン谷に彗星が迫ってくるお話。
登場人物みんなに一癖あっておもしろい。足を引っ張るもの、嫌味を言ってしまう人、トラブルメーカーいろいろいるけど、だれも見捨てることなく平等に接するのが、ムーミンの話のいいところ。
ムーミンがアンゴスツーラに向かって言った悪口が、「おいぼれネズミのしっぽ」とか「シラミの卵」なの面白すぎて声出して笑ってしまった。人物同士のかけ合いがほんとうに面白くって、生き生きとしている。
「そうだな、なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしくなっちゃうんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ。そして立ち去るときには、頭の中へしまっておく。ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっとたのしいね」
スナフキンの言葉はいつも胸に響きます。
小さい頃から何度もムーミンのアニメを観ていたけど、本で読むのはこれがはじめて。アニメのような面白さとテンポは小説にもあって、一気に読んでしまった。9巻まで読むのがたのしみだな。 -
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ちびのミイとミムラねえさんの関係性がとくに大好きだった4巻。
夏至をお祝いするフィンランドの短い夏への入り口を、火山の噴火による洪水という驚くべきエピソードで描いてしまう、トーべのユーモアの感覚に驚かされます。
ムーミンハウスが浸かってしまい、たまたま流れてきた家に移り住んでみたところ…そこはなんと劇場だっただなんて!
ムーミンパパの文才がここでいかされる?ことになります。
最初はムーミンママが、ムーミンのためにちいさな木の皮の船をこしらえているところからはじまります。「これで嵐になってもだいじょうぶだわ」
なんて、お日様のひかりを浴びながら、ミムラねえさんとちびのミイと、いたところに、火山灰がぱらっと降ってきて…
ちびのミイったらほんとに困った子!
ミイが流されてしまって、でもちゃあんとスナフキンに助けられるところが安心して読めます。
そしてこの2人がいいコンビ。さすが異母兄弟ww
スナフキンが公園から救ってしまった24人の子どもたちの扱いに困っていると、ミイがアドバイスしてくれます。
「あたいのねえさんみたいにするのがいいわ。だまらないと、たたきころしちゃうぞ!っていうのよ。そのあとであやまって、キャンディーをやるの」
「そうすりゃききめがあるのかい?」
「ないわ」
ないわなww思わず突っ込みましたもんね、読みながら。
そういいながらも、ミイとミムラねえさんはとっても思いあっているのがらすとでもわかります。いいなぁ。すきだなぁ。