デイヴィッド・ゴードンのレビュー一覧

  • 二流小説家

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    タイトルや装丁が今ひとつピンと来なくて、読むのを後回しにしていたけど、すごく面白かった!
    主人公のマネージャー的存在が女子高生だったり、殺人現場のグロい描写が印象的だったりと、妙に自分に刺さる要素が多かった気がします。
    アメリカではそれほどヒットしなかったそうなのだけど、日本では高く評価されたというのをネットで見かけて、なんとなく納得。
    ユーモアもあって、女性とイチャイチャしたり、しんみりしたり……

    長かったー!

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    2025年07月22日
  • 二流小説家

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    ネタバレ

    おおいに楽しめる小説だった。まず『二流小説家』という邦題がなんともよろしい。原題では「The Serialist」(連載作家)となっている。主人公であり語り部である「ぼく」は、大衆雑誌にヴァンパイア系小説やポルノ小説を書いたり、バイトで家庭教師をしたりと気ままに暮らす「二流小説家」。その「二流小説家」がある日、連続殺人鬼で死刑が迫る囚人からファンレターを受け、独占の告白本執筆を持ちかけられるが・・・という物語。ミステリー小説なのに私小説風で、最初のうちは「ライ麦畑でつかまえて」のような感触を持ったが、主人公の書く連載作品が微妙な関連性を示唆しつつ並行して挿入され、読んでいるうちに「ぼく」の実在

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    2020年11月01日
  • 二流小説家

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    「ミステリが読みたい」「このミステリーがすごい」「週刊文春ミステリーベスト10」の海外部門1位との触れ込みも、本国ではあんまり評価が高くないと聞き、ちょっと手を出しにくかった本作。
    正月休みに思い切って手を出してみたら・・・大正解!
    面白い!
    ちょっと自虐的な、皮肉交じりの一人称スタイルは「女王陛下の魔術師」を彷彿とさせる。
    (まぁさすがにあっちの方が皮肉屋だけど)
    途中で挿入されるハリーの小説もいい雰囲気を作り、もうこのままクレアちゃんとダニエラといちゃいちゃしてればいいんじゃないかと思い始めた中盤から一気に物語が加速する。
    そこから最後まではもう目が離せない。
    ミステリとしては謎解きはちょ

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    2017年02月12日
  • 二流小説家

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    展開の予想が全くつかなかった。二転三転する物語に引き込まれること間違いなし。
    自分を偽ってばかりのハリーの成長の話でもあるし、ミステリーでもあるし、サスペンス、ロマンスでもある。
    様々なジャンルが絶妙に重なりあっていて、とても素敵だった。

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    2014年10月06日
  • 二流小説家

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    あらすじを読んで衝動買い、積読後、ようやく読み終わりました。ジャンルでは探偵モノになるみたいですが、描写が結構キツいところもあり、好き嫌いが分かれるところかもしれません。文体的には読みやすく、ニューヨークの情景を思い描くこともできました。

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    2024年08月24日
  • 続・用心棒

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    作品を無条件に楽しめる作家の一人です。仲間が皆一応無事で良かった。新しいキャラも登場して、また次の事件を楽しみに待ちたいと思います。

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    2022年03月02日
  • 続・用心棒

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    前作に続いて読んだが主人公以外の登場人物も個性的で面白い。ストーリーの中に主人公と女性がすれ違うという日本のすれ違いドラマのような雰囲気もなかなか愉快。

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    2021年11月10日
  • 二流小説家

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    知らずと2回目。
    タイトルでは思い出さなかったが、数ページ読んで思い出した。ということは覚えているということ。

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    2021年08月07日
  • 続・用心棒

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    躍動感があふれる描写は健在であり生の映画を観ているようで楽しいけれど、ストーリーもありがちな映画のように展開しているせいで、一作目よりかはインパクトが弱かったかな、という印象。

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    2021年06月28日
  • 用心棒

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    続編の方が面白いという寸評をどこかで目にしてからまずは一作目と読み始めた経緯があるのであまり期待していなかったのだけれど、なんだよ面白いじゃんこれ、っていう読後感。躍動感にあふれる描写に裏打ちされたストーリーは言わずもがな、なによりも登場人物一人一人のキャラクターが際立っているので俳優たちが生で演じている映画を観ているようだった。

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    2021年06月08日
  • 続・用心棒

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     『用心棒』というだけで怪しげな邦題のジョー・ブロディ・シリーズ第二作。『続・用心棒』とは、何だか昔の時代劇映画みたいだ。マカロニ・ウェスタンの『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』が「続」とか「新」とか、まるで別の作品なのに、タイトルで売れっ子俳優クリント・イーストウッドの二番煎じ三番煎じを狙ったという当時の映画界事情が思い浮かぶ。

     いかがわしさ満載のこの作品は、あの毒々しい当時の映画看板を思い出させ、何だか汗臭く、昭和っぽく、やたらと懐かしい。ぼくは仕方なく、C・イーストウッドのイメージでジョーを思い描くことにしています。

     著者デイヴィッド・ゴードンが、前作『用心棒』で、従来の純文学に

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    2021年05月16日
  • 続・用心棒

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    ニューヨークの暗黒街で一目置かれる存在となった異色の用心棒、ジョー。彼のもとに裏社会の顔役たちから新たな依頼が舞い込んだ。テロ計画の原資になっているという薬物の供給元を潰すことは出来るのか? 大反響を呼んだ『用心棒』に続く、シリーズ第二作。

    椿三十郎ではなく、続・用心棒というのはどうでもいい話。オフビートなテイストの、それでいてハードなアクションが今回も展開。良作でした。

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    2021年05月03日
  • 二流小説家

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    異なるペンネームでポルノ雑誌のライター、SF小説、ヴァンパイア小説を手がけている中年の作家が主人公。キャラ設定は軟弱だが、中身はハードボイルド、サスペンス、謎解ミステリー要素がしっかり。更に作中には、主人公の数々の小説が挿入されているので散漫に読むと楽しめないかも。逆に集中するととんでもなく面白い。
    またアメリカンジョークや往年のミステリー談義等もあり、この辺は読者を選ぶ内容かもしれない。

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    2020年05月16日
  • 用心棒

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    「いい夢を、ジョー」エレーナは言って、ウォッカのボトルを手にしたままベットに入り、頭を枕に載せた。その下にひそむベレッタの感触に、ほっと息を吐きだしながら。
    続編が楽しみだ。

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    2019年04月10日
  • 用心棒

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     デイヴィッド・ゴードンと言えば、あの『二流小説家』で騒然たるデビューを果たした、あの作家。そう思っただけで、この本はポケミスであるにも関わらず、買い控えてしまっていた。当時はこの作家は、賛否両論で読者層を分断していたように思う。純文学への偏向が諸所に見られつつ、娯楽小説としても面白いということで、作品のミステリ部分だけが、何と日本で映画化された。ぼくはどちらも味わってみて、この手の小説は苦手なので、映画の方が面白かったかな、でもそちらも大したことはないか、などと正直うなされていたものだ。

     それでも性懲りもなく、第二作『ミステリガール』も読んでしまったが、これまた苦行と言うべき読書体験であ

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    2019年03月20日
  • 二流小説家

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    ネタバレ

    半分で意外な展開、後半スピーディーだしどんでん返しもあって楽しめた。
    ハリーの愛すべき負け犬っぷりは好きじゃないけどヴァンパイアの話は読んでみたいと思ったよ。読書は旅。

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    2017年12月27日
  • 二流小説家

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    ポルノやSF、伝奇小説等ジャンルを問わずに小説を書いていた売れない作家ハリーの元に1通の手紙が届く。差出人は4人を殺して死刑判決を受けたダリアンだった。その内容は自分の告白本を書いてほしいと言うことであった。
    その話にあまり乗り気ではなかったハリーだったが、マネージャを辞任する教え子の女子校生クレアに促され刑務所に向かう。待ち構えていたダリアンはハリーの小説のファンデ、そのために原稿を依頼したいと言うことだった。ただ、一つ条件がありそれは、ダリルにファンレターを送ってくる女性達に会い彼女らを元にしたポルノを書いて自分に読ませてほしいとのことだった。
    仕方なしに話を受けたハリーが教えられた女性達

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    2017年10月24日
  • 二流小説家

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    ミステリへの愛に溢れた秀作で、ゴードンの才気溢れる筆致が堪能できる。売れない小説家ハリーを主人公に一攫千金のチャンスを掴みながらも、一筋縄ではいかない壁をどう乗り越えるかという展開がとにかく読ませる。メインプロットとは直接関係ないものの、ハリーが創作したホラーやハードボイルド、SF小説を抜粋して挿入する遊び心も楽しい。人物造型が巧く、特にハリーのビジネスパートナーとなる少女の多感な心の揺れの表現などが見事なのは、著者が普段から繊細な観察力を持つが故にだろう。さらに残忍/狂気性では突出する殺人鬼が登場する点でも忘れがたい印象を残す。時にオフビートな捻りを加えつつも、最後にはミステリとしてきちんと

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    2017年01月07日
  • 二流小説家

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    海外物のミステリなんて読むのいつ以来かと思うくらい久しぶりに読みました。猟奇犯罪の犯人からの依頼を受けてから受難に塗れるお話でした。
    途中エログロがかなり出てきて僕好みでしたが、この辺毛嫌う人もいるかもしれませんね。
    でも、それ以上に物書きについて書かれていたのが良かったです。
    やっぱ書いて書いて書きまくるしかないようです。
    うん、面白かった。

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    2015年08月08日
  • ミステリガール

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    めちゃ面白い!一日で読み終えた!

    ただ、中盤のSM映画やら、カニバリズム的な儀式?の映像やらは、怖かった。

    序盤、中盤、終盤で全く違った印象を受ける本。

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    2014年09月14日