多田将のレビュー一覧

  • ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>

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    核物理学の精髄である核兵器の原理を噛み砕いて、説明。原子力発電、IAEAなどについての知識も得られた。本当に無知だった。

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    2016年10月12日
  • ニュートリノ

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    こんなに平易な文章でど素人に分からせるのはある種の能力、しかも見た目はお世辞にも?という人材が然るべき馬を与えられて活躍できるならまだ日本も捨てたもんではないという気がするくらい。
    ニュートリノ研究の意義がよく分かりました、これがどう世に役に立つのかなどプラグマティックに考えてはいけません、どこかの党首と同じ発想ですから。真面目に愉しむためには金がいるんです、それを惜しんではいけないということ。
    でもやっぱりこの世界も最終的には数学の世界は理論・実験いずれに携わろうとも必要なのね、知らないフリをしてましたが改めて駄目押しを喰らいました。

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    2016年09月25日
  • ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>

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    ネタバレ

    核融合
    高温にして電子が取れてプラズマに。
    1億℃くらいに高温にして運動速度を上げると原子核がくっつく。

    核分裂
    ガソリンの燃焼の100万倍、TNT爆弾の1000万倍のエネルギー。
    中性子を減速材でゆっくりぶつけ不安定にし、分裂させる。

    制御棒
    中性子を吸収。
    消費される中性子=生成する中性子:臨界状態
    中性子が増加:超臨界状態。極めて短時間に行うのが核爆弾

    ウラン235と原子炉で作られるプルトニウム235のみが制御しやすい実用燃料。

    ガンバレル型原爆
    砲身状の構造でウラン235のコアどうしを離して詰め、片端の起爆剤でぶつける。反応効率低い、安全性に劣る。広島に投下。

    インプロージョ

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    2016年06月15日
  • ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>

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    最後の章の「核兵器」にまで展開する話の進め方が秀逸だ.連鎖反応を制御する減速材や冷却材の所はよく理解できた.重水と軽水の話は良かった.長崎に投下されたインプロージョン型の原子爆弾の説明は,現役時代の仕事で一部の部品に馴染みがあり,楽しく読めた.このような知識は常識として持つべきで,知ろうとしない輩がとんちんかんな議論をしている場面が多々見られるのは,嘆かわしいことだ.

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    2016年06月08日
  • すごい宇宙講義

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    高校生向け。内容は類書と同等だが(宇宙論と素粒子論を紹介する本であり、元となる理論は万国共通なので、当然ながら内容も共通になる)、とてもわかり易いし、文体も平易でスラスラ読める。一冊目としてオススメできる。

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    2015年11月18日
  • すごい実験 ―高校生にもわかる素粒子物理の最前線

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    これを読んでいたタイミングで梶田隆章先生がノーベル物理学賞を取られたので、関連知識をニュースで得られたのは良かった。
    ニュートリノ実験の苦労と歴史、また得られた知識が素粒子物理や宇宙論にどう繋がっていくかを丁寧に説明されている。自分も高校の時にこんな授業があれば受けて見たかった。
    本書ではスーパーカミオカンデまでの紹介だったが、次のノーベル賞に向けてハイパーカミオカンデの稼働と成果が待ち遠しい。

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    2017年09月26日
  • すごい宇宙講義

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    基礎から分かりやすくとても良い本。『すごい実験』ではガールズ&パンツァーが出てきたが,これにはまどマギ(キュゥべえ)が登場。
    身近なモノ,コトを引き合いにした譬喩が軽妙でそこも魅力的なのだけど,一ヶ所ちょっと気になる記述が↓
    「ラーメンをふーふーして冷ますのと同じで、口の中で圧縮した空気が圧縮から解放されて元の気圧に戻るとき、膨張して(息は)冷たくなるんです。圧縮しないで同じ気圧で吐き出しても(ハーハーしても)冷たくありませんよね。」p.142

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    2015年09月30日
  • 宇宙のはじまり 多田将のすごい授業

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    『すごい宇宙講義』が素晴らしく面白かった多田将の新作。幾つかの講演をまとめたもので、極小の素粒子から極大の宇宙に至るまで、科学の最前線に関する話題を相変わらず分かりやすく説明している。ますます冴えわたる比喩が、冴えすぎて脱線気味になるところもご愛敬。修学旅行のスキーとかパーティーでの嫌われ者とか笑ってしまった。
    ただし、講演をまとめたもので新書版189ページという薄さなので、『すごい宇宙講義』のダイジェスト版という印象は強い。前半だけなら、前作を読んでいれば、あえて本書を読む必要はないとも思った。しかし後半、特に「第3章 宇宙と物質のQ&A」には、前作で触れられていなかったトピックも出てくるし

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    2015年06月05日
  • すごい実験 ―高校生にもわかる素粒子物理の最前線

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    本書を手にとったら予想外に分厚かったが、さらに予想外なことに半日で読み終わってしまった。
    素粒子物理学の基礎については今までいろんな本を読んできたので、流石にスイスイ頭に入ってきた。
    加速器の仕組みや実験についてもとてもわかりやすかった。
    高校生とのQAがいいアクセントになっている。

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    2014年09月16日
  • すごい宇宙講義

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    素粒子物理論を専門とする著者が行った宇宙論についての一般向け講義を書籍に落としたもの。「ブラックホール」、「ビッグバン」、「暗黒物質」、「宇宙創成」の4回の講義から成る。

    確かにわかりやすい。ローレンス・クラウス『宇宙が始まる前には何があったのか?』を読んだ後だとかなりすっきりわかった気がする。難易度からすると、読む順が逆かもしれないが。

    本書含めて、いくつか最新宇宙論の本を読むと、科学者のひも理論に対する姿勢に大きな温度差があることが感じられた。直接的にそうとは書いていないが、著者の目にはひも理論はまだまだ仮説としても話せる段階にないと判断しているようだ。

    ひとまず、この本一冊で今の宇

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    2016年01月17日
  • すごい宇宙講義

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    最終章を除くと、最新の宇宙理論をわかりやすく説明してくれている。NHKの白熱教室のウォルター・ルーウィン教授の番組を見ていたおかげで、より分かり易かった。ありがたや、ありがたや

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    2014年02月25日
  • すごい実験 ―高校生にもわかる素粒子物理の最前線

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    ★4.5。
    次回作同様、講義から起こした本ということもあるがとにかく興味を持ってもらおうという実験屋?の誠実さに溢れている。
    こういう本に幼い頃に出会っていたら、自分のその後も随分と変わっていたかも、変わっていなかったかも。
    今やこういう本を買って未来に貢献するしか手はない。
    まあ兎に角若人は科学的・論理的思考を身に付けて欲しい。
    例えば原発事故を抱える現在の日本に決定的に欠けているのは冷静な頭と温かい心の両立。
    宮崎駿じゃないけど若者に期待するしかないし、日本の若者にはそれができると思う。

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    2013年08月20日
  • すごい宇宙講義

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    宇宙がどのようにしてできたのかを理解するのには、素粒子物理学の理解が必要なのでしょうが、これが全く分からない。(素人の私だから当たり前といえば当たり前なのだが)宇宙はとにかく目に見えるのでそれなりにイメージができるし、重力によって空間が歪むということもぼんやりと分かったような気にさせてくれるのですが、「スピンとは、粒子自身の角運動量のことですが、ここではとりあえず、高速でくるくると自転している姿を思い浮かべてください。」と言われてもなーぁ、って感じです。でもこの本は大いに楽しめました。

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    2013年08月15日
  • すごい実験 ―高校生にもわかる素粒子物理の最前線

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    いわゆる歴史的な有名実験の紹介かと思えば、日本の素粒子研究の最新事情で、これが高校生向けということも相まって実にわかりやすい。
    孫引きしたような表現のよくある入門書と違い、自分の言葉で語っているので頭にすいすい入ってくる。プレゼンできる科学者がようやくまた一人。著者にはぜひ仕分けの壇上でプレゼンしてほしかった。
    科学技術研究は、今すぐ役に立たなくてもなぜ必要なのか、ラストの締めは素晴らしく一読の価値あり。

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    2012年10月04日
  • すごい実験 ―高校生にもわかる素粒子物理の最前線

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    現在研究がホットな分野である素粒子物理の最前線について垣間見ることができた。この手の解説書は得てして難解な言い回しに走るものだが、この本は、高校生にも読めるようにとイメージを多用したわかりやすい説明であった。印象に残った点は、ニュートリノの驚くべき透過性である。私たちの想像の範疇を超えるミクロな世界の様子は、大変興味深いと感じた。

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    2024年08月09日
  • すごい宇宙講義

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    凄い分かりやすく書いていると思うが、それでも難しい。恐らく、原理や理屈が理解できぬまま、宇宙とはこういうものだ、と飲み込むしかないからだ。それでも十分楽しめるのだが、自分には理解できない領域がある事が少し悔しい。理解できたかは別として、宇宙工学や量子力学を学ぶ人生というのも、憧れる。ちょっとだけ、その願望を叶えてくれる本。

    いざ、言葉と論理の迷路へ。

    原子は、電子と原子核(陽子と中性子)でできている。従い、人間の体をバラバラにすると、電子と陽子と中性子になる。電子に対して陽電子と言うものがある。電子はマイナスの電気を帯びているが、陽電子はプラスの電気を帯びている。これが電子の反物質。陽子の

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    2023年08月09日
  • ソヴィエト連邦の超兵器 戦略兵器編

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    超兵器というが、別段気を衒ったやばいものではなく、弾道ミサイルとか原潜とか。
    もっとも、その巨大さというか、数というか、ある意味気を衒ったといえなくもないソヴィエトの兵器群。
    国の崩壊とか予算とかで実現しなかったものもあり、著者の多田先生は、もったいない、残念だというが、完成していれば当然、日本も含めた西側への脅威が増すものではあるのだが、全くそういうことを気にしない兵器マニアの魂が溢れている。

    安全、という言葉のないロシアの、疑心暗鬼というか、我々からしたら、相当歪んだ、だけど、否定のできないドクトリンの凄まじさも感じるもので。

    イラストが、兵器のイラストが可愛くていいのだった。

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    2023年04月26日
  • ニュートリノ

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    不思議な魅力のある研究者。不思議な魅力のあるニュートリノ。考えれば、考えるほど、途方も無い世界観。原子を構成する原子核の、そのまた構成要素となる陽子と中性子。更にそれを構成するクォークと呼ばれる素粒子。その素粒子の種類として存在するニュートリノ。

    本著は、同じ著者による「すごい実験」と補完関係にあるとの事だが、補完としての意味もあるが、二度似たような内容を読む事で、読み流した部分がしっかり理解できていく。それでも、ニュートリノ振動理論などは、ついていけない部分もある。そういう所は、読み流しても良いかなと。

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    2022年05月12日
  • 宇宙のはじまり 多田将のすごい授業

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    喩えがわかりやすかった。
    喩えだとすんなりわかるけど、やはり専門用語が出てくるとわからなくなるので、再出してきたときに、「専門用語→喩え→専門用語」の変換が必要になる。こういう変換、受験勉強の時にしてたなぁ〜と懐かしくなった。
    こういう風に喩えて考えると、物理も身近に感じることができた。
    あんなに理科嫌いだった学生のわたしに読ませてあげたい。

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    2021年05月31日
  • 宇宙のはじまり 多田将のすごい授業

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    読みやすく面白かったです。

    日常の不思議を知ることから、宇宙のはじまりを知ることに繋がっていきます。

    知るって面白い。

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    2020年07月23日