あらすじ
なぜ人間は宇宙に存在するのか?
人気の素粒子物理学者が物質の起源に迫る120分の超絶講義。
宇宙はどのように誕生し、今の姿になったのか? 140億年後を生きる人類は、加速器という装置を作り出し、宇宙が生まれた瞬間――100兆分の1秒後にまで迫っている。なぜそんなことができるのか、人気素粒子物理学者がその仕組みをわかりやすく解説。ラーメンをフーフーする理由とは? マカダミアナッツチョコのナッツだけを人類は食べることができない? スキーに行った修学旅行生は夜、何をしているのか?――宇宙誕生の謎を巧みな比喩と共に描きだす。
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Posted by ブクログ
読みやすくわかりやすい。今まで読んだ宇宙や素粒子の本で一番わかりやすかった!!初めて知ったこといっぱい。ワクワクが止まらず一気に読めた。俄然宇宙と素粒子に興味が湧き、違う本も頼みましたー
読んで良かった一冊!!あぁ、面白かった。
Posted by ブクログ
喩えが独創的で分かりやすい。入門者だけでなく、中級者にとっても新しい見方が得られる小話も満載。
・LHCの能力
・修学旅行にスキーが選ばれた理由
・ふーふーして冷ます原理
・人類は奇跡でなくて、あぶれもの、変わり者。
・質量は動かしにくさ
・LHCはなぜ陽子と反陽子を加速させるのか。
・月と女性の生理の周期の関係なさ
Posted by ブクログ
難しい話を簡単にまとめてくれている。
宇宙の始まりがわかったから、なんだと思われるが、
ロマンを感じる。
手がキャップを回す話は、なかなか面白かった。
Posted by ブクログ
最新の宇宙論への、見取り図をつかむことができる。
たいへん分かりやすく、ありがたい。
おかげで、この本の内容の先にある「量子場理論」についても、Chat GPTで学習してしまった。
これから他の本を読んだりする際の、基礎知識を踏まえることができた気がする。
もちろん、正確にではなく、イメージだけだが、素人なのだから、それで充分である。
以下、そのイメージを備忘録。
温度≒粒子のエネルギー(速度)の平均値≒エネルギーの密度
この極限状態が、ビッグバン。
そこは、超高温・超密度・超エネルギー。
物理学での記述が不可能であるかもしれない。
物質(=素粒子)と、エネルギーは、同じもの。
E=mc2
核兵器が、圧倒的な破壊力を持つ理由。
通常兵器は、化学変化。
宇宙の膨張による温度低下。
CP対称性の破れ。
素粒子、原子…物質の形成が可能に。
電磁力・強い力・弱い力・重量。
四つの力をひとつで記述する、大統一理論の夢。
素粒子とは、電子場・光子場・クォーク場・ヒッグス場など、宇宙全体にあまねく広がった、それぞれ固有の「場」に生じた「励起」である。
複数の「場」の相互作用のあらわれが、物質やエネルギーである。
つまり、わたしの身体も言動も、この世のすべては、「量子場の励起」のあらわれである。
(唯物論的な世界観になる)
さらに、この本の先に向かうとなると、超ひも理論や、多元宇宙論という、現状、確かめようのない理論の世界に入っていく事になるだろう。
そこまで書いてないのは、著者が、理論屋でなく、実験屋だからなのだろうか。
Posted by ブクログ
国立科学博物館に行った時にワクワクした事を本で読もう企画第一弾。
「難しいことをわかりやすく説明する」の極み!
内容が興味あるからだけでなく、その説明のうまさによって楽しくスイスイ読めた。
しかも内容はしっかり専門的という。
こういう新書をいっぱい読みたい!
Posted by ブクログ
『すごい宇宙講義』が素晴らしく面白かった多田将の新作。幾つかの講演をまとめたもので、極小の素粒子から極大の宇宙に至るまで、科学の最前線に関する話題を相変わらず分かりやすく説明している。ますます冴えわたる比喩が、冴えすぎて脱線気味になるところもご愛敬。修学旅行のスキーとかパーティーでの嫌われ者とか笑ってしまった。
ただし、講演をまとめたもので新書版189ページという薄さなので、『すごい宇宙講義』のダイジェスト版という印象は強い。前半だけなら、前作を読んでいれば、あえて本書を読む必要はないとも思った。しかし後半、特に「第3章 宇宙と物質のQ&A」には、前作で触れられていなかったトピックも出てくるし、知っているようで知らない素朴な疑問をさらりと解説しているところもあり、なかなか面白い(ただし「宇宙のはじまり」という表題からは離れている部分が多い)。どちらも未読の人には、まず『すごい宇宙講義』の方を推薦するが、その復習+補遺として、本書も十分な価値はある。
Posted by ブクログ
喩えがわかりやすかった。
喩えだとすんなりわかるけど、やはり専門用語が出てくるとわからなくなるので、再出してきたときに、「専門用語→喩え→専門用語」の変換が必要になる。こういう変換、受験勉強の時にしてたなぁ〜と懐かしくなった。
こういう風に喩えて考えると、物理も身近に感じることができた。
あんなに理科嫌いだった学生のわたしに読ませてあげたい。
Posted by ブクログ
読みやすい。難しいことを身近なものごとに例えて説明していて、判りやすいといえば判りやすいが、一方で「結局のところ...?」とすっきりしない感あり。
追記
同じような分野の他の入門書をいろいろ読んでから再読したら、例えの意味も少し判った。