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高校生向けに素粒子物理を解説しています。
わかりやすいけれど、わからないところはある。でも、とりあえず読み進めるとへぇ〜と思える箇所があるのがとてもいい。結局最後まで読めてしまいました。
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目からウロコってこの事だなと思いました。
ニュートリノは地層をすり抜けて何千キロも離れた場所にも到達する、とか、障害物がある場合には光のスピードを超える、とかビックリする事ばかりでした。
理数系苦手な人にもわかりやすく書いてくれていてとても読みやすかったです。
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まとめの章で書かれている「何の役に立つか分からないが、やる」ことの重要さ、とても理解できました。
素粒子物理学、全体像を体系的にかつ分かりやすく説明されていて、自分にとって30年の謎が解けたのも良かった!
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素粒子物理学とは何か、研究者たちはどんな実験をしているのか、物理学者の多田将先生が高校生に向けて行った講義がもとになっている本です。高校生にもわかる、というのが大げさではなく、本当にわかりやすかったです。カミオカンデって?加速器ってなんであんなに大きい必要があるの?ということも知らなかった私ですが、難しいところもあったものの最後までおもしろく読むことができました。こんな第一線の学者さんの講義が聞ける中央大学杉並高校の生徒さんたちがうらやましいです。
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まずは作者の風貌に驚いた!高校生向けの素粒子の授業とのことで、非常にわかりやすい。4つの力・標準模型について物理出身以外の人にも理解してもらえると思う。また最後に書いてある「この研究がなんの役に立つかわからないけど、将来のために必要」というくだりはとても同意!
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結構前に読み終わってはいたのだけど、何度か読み返している。
先日、ニュートリノの質量発見で梶田さんがノーベル賞を受賞された。
報道でスーパーカミオカンデも出てきて、あぁ、あれねって、何だか得意気になれる本。
後半若干ワケわかんなくなるけど、高校生向けに講演した内容なので全くの素人の文系さんでも、宇宙に興味があれば楽しめる。
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すごい本です。
高エネルギー加速器研究機構の著者が、高校生向けに行った素粒子物理学の授業をそのまま収録した本で、とにかくわかりやすい。
そもそも目に見えない素粒子の世界を、数式ではなくイメージとして捕らえることができる。
また、本の中で著者が述べているように“紹介した内容は素粒子物理学の4%にもみたない”となど、とにかく読み終わった後もワクワクさせるような本です。
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日本では世界一の加速器技術で、世界最大のニュートリノの実験が行われている!
ポイント①ニュートリノは発見されているいちばん小さい物質
ポイント②宇宙からたくさん降り注いでいる。
ポイント③素粒子の解明は宇宙の解明につながる。
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日本の加速器技術が世界一のものであることがわかるだけでなく、なぜ世界一なのか、加速器でなにを研究しているのか、ニュートリノがなんであるのかが非常にわかりやすく書かれている。
現時点で最小の物質であるニュートリノの話から、宇宙の始まりにまで至り、自分が宇宙の一部であることがイメージされて鳥肌がたつほど。
科学技術の世界は1番じゃないと意味がない、という言葉に重みを感じた。
この壮大で矮小な世界をこんなにドラマティックに話せる多田さんのイメージ力と話術に敬服します。
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素粒子研究の最先端を高校生に向けて紹介した講義が基になっており、難しい素粒子物理学の理論を直感的に分かりやすく解説している。これまで読んだ素粒子関連の本の中では一番読みやすかった。
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さすがに、ニュートリノ以降は難しかったが、1冊興味深く読み切れた。
素粒子という小さいものが、最後は宇宙がどうなっているか?という大きい話にいくのは読んでいて楽しい部分でもある。
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なんておもしろい本だろう。KEK助教の方が語る素粒子物理実験。普段から日常的に素粒子をいじっている、素粒子とお友達な人ならではの手に取るような素粒子物理の解説。物理学の入門書としてもとても良いと思います。
”クォークは重いエネルギーのスープに浮かんでいる”といったイメージを喚起するわかりやすい説明が多数。中性子の重さは940Mev。一方、中性子を構成するアップクォーク1つとダウンクォークを2つ足しても15Mevにしかならない。その差分はエネルギーである。クォークは強い力というバネに引っ張られながらも振動している...おもしろい。陽子や中性子ってほとんどがエネルギーなんですね。
こういう話を聞くと、素粒子物理なんてまだないような時代にe=mc^2を導き、こうしたエネルギーと質量の等価性を述べたアインシュタインって天才だな、と改めて思います。
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KEK の研究者である著者が、高校生に対して素粒子物理を四回で講義した記録。とてもわかりやすい。
J-PARC からスーパーカミオカンデへ膨大なニュートリノを撃ちこむ T2K 実験を中心とした説明だが、この本に書いてあることはほとんど理解できた気になった。
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日本の技術の粋を集めた世界最強の加速器J-PARCと、検出器スーパーカミオカンデ。あらゆる実験装置の中でも、もっとも巨大なこれらは、この世界でもっとも小さなもの、素粒子の研究のために造られた。先代のカミオカンデが、超新星のニュートリノの検出に成功して、ノーベル賞を受賞したことは記憶に新しいが、目下行われているニュートリノ振動(ミューニュートリノ、電子ニュートリノ、タウニュートリノが互いに姿を変えること)の検出も、成功の暁には再びノーベル賞ものだろう。湯川秀樹にはじまり、世界の最先端をひた走る日本の素粒子物理学。その最先端の技術と成果は、それ故に、一般に知られるところ少ないが、素粒子とは何か、それをいかに捕らまえるのか、これほど分かりやすいテキストもあるまい。はじめて興味を持った人、いや、一度挫折したことのある人にこそ、読んでほしい良書。読者を、ドキドキワクワクさせるこの金髪長髪の異端児ただ者ではない。すごい助教。
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素粒子物理についての本は2~3冊しか読んだことないが今まで読んだ中でも一番分かりやすく書かれていた。研究者が実体験を踏まえて、高校生の質問に対して答えながら書かれている本なので少しだけですが理解することができました。とても面白い本です。
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科学読み物としてはバツグンに面白く、かつ読みやすい。ふざけていそうで、皮肉もちりばめられているが、結構骨太。ブルーバックスよりも柔らかめだが、日本が科学技術立国であることをあらためて感じた。すごいぞ日本。ヒッグス粒子の発見でCERNばかりがメディアを賑わしていたが、ニュートリノでは日本が一番!標準理論では物質と反物質が対称でないことを説明できないのか。
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量子と素粒子、ニュートリノって何が違うの?というレベルの私でも非情に良く理解できるような、写真やイラスト付き、分かりやすい解説。多田教授は見た目、ビジュアル系バンドマンのような金髪&長髪なのだが、その人が語る素粒子物理学が面白い。異様な世界観に見えるが、偏見で凝り固まり、世の中が分かっていないのは自分の方だと思い知らされる。
カミオカンデでは、何が行われているのか。ニュートリノの解説をしながら、ガンダムやエバンゲリオンなんかも例えに引き、話は進む。中でも印象的だったのは、著者が、仕事なんて好き嫌いでやっていたら社会が成り立たないから、好きな事を追い求める事は別に肯定しないと言い切る事。だけれども、最先端を学ぶなら、日本におけるノーベル賞の受賞分野からも、物理学や化学が圧倒的に多く、その殆どが、素粒子物理学という事で、日本が最適であるという視点。なるほどな、と思った。
分かりやすく解説してくれるが、やはり、理屈で理解はできず、こういうものなんだな、と読むしかないのは仕方ない。理論がわかるのは専門家のみ、という領域は当然ある。数式の証明や発想の根拠を端折らざるを得ないから。堂々と読み流し、理論ではなく、知識に触れる事に価値があると思えば良い、最近、そういう読み方をするようになった。
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比較的理解しやすい例をたくさんあげて説明されているので読みやすい。
ただ、これ受講してる高校生はそれなりにレベルの高い子達だったんだろうなぁと。
細かいとこは全然理解出来なかったけれど、素粒子物理学ってどんなもんなのかのイメージはなんとなぁくできるようになったかなという感じ。
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非常にわかりやすく説明してありました。
自分のように素粒子物理学についての予備知識が無くても、何となく理解出来た感じがします。
最後までスラスラ〜っと読めました。
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お友達から「とてもわかりやすい本ですよ」と聞いて読んでみました。素粒子物理学の話でしたが,確かに〈たとえ〉がうまくて,しかも話し言葉で書かれているので,これまで読んできた本よりもとっつきやすかったと思います。この文章は,高校生を対象として4回にわたり講演した内容がもとになっているので,それくらいの知識があればなんとか分かるでしょう。
ニュートリノやクオークという粒子(波)の話,カミオカンデやJ-PARCという超大型実験施設の話など,飽きずに教えてくれます。
著者が最後に語った「これらの実験って何の役に立つの?」という問いに関する答えがステキです。
科学の世界っていうのは,まずいきなり,この携帯電話を作ろうと思って,その技術を開発しようとしても無理なんです。非常に複雑な機械ですからね。だからまずは各々の学者なり技術者が自分の専門の何かを研究します。そして,「それが何の役に立つか?」は,とりあえず置いといて,その研究成果を発表するわけです。この「研究成果を発表する」ということが,すなわち,「ハンズの棚に商品を並べること」なんです。いろんな学者が,棚にどんどん並べていくわけです。
そしたら,次の世代の学者がハンズにやって来て,棚を見て,自分の役に立つものをピックアップしていきます。そうして作り上げたもの―それがこの携帯電話なんです。(本書p.315)
あとがきの次の部分もステキです。
成功した技術など,お金を出せばいくらでも買うことができます。しかし,失敗した経験は,どんなにお金を積んでも手に入れることができない,実際にやった者だけが手にすることができる,貴重な財産なのです。(p.320)
もちろん,成功したことがあるからこんなことを言えるのだろうけれども,最初のカミオカンデでの実験の失敗があったからこそ,ノーベル賞につながるニュートリノの発見があったのですからね。
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これを読んでいたタイミングで梶田隆章先生がノーベル物理学賞を取られたので、関連知識をニュースで得られたのは良かった。
ニュートリノ実験の苦労と歴史、また得られた知識が素粒子物理や宇宙論にどう繋がっていくかを丁寧に説明されている。自分も高校の時にこんな授業があれば受けて見たかった。
本書ではスーパーカミオカンデまでの紹介だったが、次のノーベル賞に向けてハイパーカミオカンデの稼働と成果が待ち遠しい。
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本書を手にとったら予想外に分厚かったが、さらに予想外なことに半日で読み終わってしまった。
素粒子物理学の基礎については今までいろんな本を読んできたので、流石にスイスイ頭に入ってきた。
加速器の仕組みや実験についてもとてもわかりやすかった。
高校生とのQAがいいアクセントになっている。
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★4.5。
次回作同様、講義から起こした本ということもあるがとにかく興味を持ってもらおうという実験屋?の誠実さに溢れている。
こういう本に幼い頃に出会っていたら、自分のその後も随分と変わっていたかも、変わっていなかったかも。
今やこういう本を買って未来に貢献するしか手はない。
まあ兎に角若人は科学的・論理的思考を身に付けて欲しい。
例えば原発事故を抱える現在の日本に決定的に欠けているのは冷静な頭と温かい心の両立。
宮崎駿じゃないけど若者に期待するしかないし、日本の若者にはそれができると思う。
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いわゆる歴史的な有名実験の紹介かと思えば、日本の素粒子研究の最新事情で、これが高校生向けということも相まって実にわかりやすい。
孫引きしたような表現のよくある入門書と違い、自分の言葉で語っているので頭にすいすい入ってくる。プレゼンできる科学者がようやくまた一人。著者にはぜひ仕分けの壇上でプレゼンしてほしかった。
科学技術研究は、今すぐ役に立たなくてもなぜ必要なのか、ラストの締めは素晴らしく一読の価値あり。
Posted by ブクログ
東海村の加速器 J-PARCからスーパーカミオカンデにニュートリノを打ち込む実験を高校生を相手にレクチャーしたもの.その背景となる素粒子物理の基礎も講義している.実際に実験にかかわっている著者の解説の力量がすごい.数式をほとんど使わずになんとなくわかった気にさせる.すばらしい.