東京商工リサーチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
倒産する理由には大きく4つの理由があると感じました。
1.今のままでいけると過信した時
勢いに乗ってきて急成長した会社は人の成長が伴ってないことが多く、出店しすぎや取引先を拡大させすぎて資金がショートする可能性が高くなります。
2.派閥争いが激化した時
経営陣で兄弟、親子でよく衝突します。その時に決まって片方が会社を去っていくときが1番危険な時です。これは経営と営業がバランス良く保ててた状態でいるんだなと感じました。
3.リスク分散をしてない時
下請けはメイン取引先から切られたら他の取引先を探すことはよっぽどの奇跡がないと難しいです。
4.無駄なことに手を出した時
本書では「金融商品」に手を出 -
Posted by ブクログ
もともと日経の雑誌で連載されている記事をまとめた本らしい。倒産した企業をカテゴライズし、それぞれの企業の創業〜倒産までの歴史に触れ、倒産原因について考察するという構成だった。
わたしは企業経営の経験はないけれど、経営の難しさがびしびしと伝わってきた。
財務系の整理ができてないとか金融商品に手を染めてしまう等での倒産は自業自得な面が大きい。でも、設備投資や戦略の失敗で倒産になってしまうのは、結果論でどうこう言えても、その場で適切な判断をするのは難しいだろうと思わざるを得ない。
また、リーマンショックや東日本大震災という単語が何度も登場した。こういう突発的な不況に対応するのも難しいだろうなーと -
Posted by ブクログ
倒産の原因としては、
●画期的なビジネスモデルは確立したが事業規模拡大に組織体制の構築が追い付かず業務品質低下
●計数管理が杜撰
●経営方針が浸透せず組織の一体感が乏しい
●財務的観点でのリスク管理が甘く過大投資
●単独の事業やヒット商品や取引先への依存
●苦し紛れにノウハウのない事業に進出
●本業の成功に気をよくして無関係な投機的投資に走る
●環境変化に応じた柔軟で迅速な対応ができず業績悪化
●経営陣内部の確執で明確な経営戦略を打ち出せず
●市場成長予測を見誤って投資
●従業員のモチベーション低下
●目先の資金繰り優先で利幅の高い事業や将来に向けたノウハウ蓄積やブランド向上の取組を後回し
な -
Posted by ブクログ
倒産に至るまでの経緯と問題点が提示された本。
明らかな駄目経営者という人はおらず様々なボタンのかけ違いから力尽きる姿が描かれている。破綻の定石は下記のとおり11あるがスピード的かつ柔軟に発想できない経営者は敗退している。今回はテーマが違うので触れられていないが無念なのは解雇された従業員も同様であろう。特に1社依存の危険性は会社経営以外でも教訓になる。
■ 破綻の定石1 脚光を浴びるも、内実が伴わない
■ 破綻の定石2 幸運なヒットが、災いを呼ぶ
■ 破綻の定石3 攻めの投資でつまずく
■ 破綻の定石4 世代交代できず、老舗が力尽きる
■ 破綻の定石5 起死回生を狙った一手が、仇に
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Posted by ブクログ
日経トップリーダーに掲載された平成における日本の24社の中小企業の倒産事例をもとにいかにして倒産したかの原因を追究した一冊。
バブル崩壊やリーマンショック、東日本大震災と未曾有の危機が襲った平成の約30年の間に倒産した企業のそこに至るまでの経緯を本書で知り、企業経営の難しさを改めて感じました。
老舗企業、後継者、経営者の暴走、粉飾、幹部社員の離反など様々な事例を知り、以前から倒産に至る火種があったということも感じました。
また、経営者の孤独に寄り添える参謀であったり、助言できる第三者などがいれば違った結末を迎えていた企業もありそうだとも感じました。
該当企業の経営者が当時を振り返るメッセージ -
Posted by ブクログ
「破綻する企業はみな経営の定石から外れていた」
★本の概要・感想
日経トップリーダーで連載されていた、中小企業の破綻記事。それら23社の事例をまとめあげ、一気に紹介する本著。メディアに出るのは基本的には成功企業、ハロー効果を拭えないものばかりである。しかし、本来必要なのは成功の方法論よりも、失敗しないための方法論だ。人は損失を嫌うからだ。この本は、失敗のケーススタディをまとまって学べる貴重な一冊。
★本の面白かった点、学びになった点
*「技術者屋」を標榜する経営者が多く紹介されている
※あくまで23社の事例なので、サンプルは少ないが
・もともと、技術者あがりで経営者となった多くが、自社の資金 -
Posted by ブクログ
成功しているケースの書籍って、ほとんどが「後だしじゃんけん」みたいなところがある。
サンプルとしての価値はあるけれど、メソッドというほどの再現性がないものがほとんどであったりする。
なかには、成功体験に酔っていて、「後乗せサクサク」よろしく事実すら刷り変わっていることもある。
ただ、本書に登場する失敗サンプルは、セオリー通り?に失敗している。
ここに登場する中小企業は一度は成功している。そこからドメイン(企業の生存領域)の再設定を誤ったために倒産してしまった。
差別化戦略を描けなかった
成長戦略を描けなかった
投資戦略を誤った
マーケティング戦略を誤った
人事戦略を誤った
企業文化の変