佐々木正人のレビュー一覧

  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    環境とは単なる容れ物にあらず。生物の行動を様々にアシストし、生物は自己と外界の境界に己の取りうる次の一手を模索していく、そんな双方向コミュニケーションを提供する場、それが環境であり、そうして環境が生物の行動に提供する意味群をアフォーダンスという。僕らが普段取る行動は自律的なものではなく、不断に環境に促されていると考えてみるとき、知性は個体に内在するものではなく、個体と環境との協働から生まれるものということができる。ということは、僕らを包むこの世界それ自体が、僕らを含む一つの巨大な群体と捉えられる……ってこと?

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    2010年08月06日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    ものすごく読みやすい。といってさくっと分かる概念でもないのだが。アフォーダンスとリソースと認知、それと足場がけをこれから考えてみるかな〜。まずは「あそび」が大切、と思った。

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    2010年01月26日
  • 時速250kmのシャトルが見える~トップアスリート16人の身体論~

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    タイトルは、オグシオの潮田選手の話から取られたものですが、バドミントンの話だけではありません。
    潮田選手他、16人の本物のトップアスリートに選手が感じている感覚を言葉にしてもらったインタビュー集になっています。その言葉が溢れ出ている様から、一流のアスリートは、自分の感覚について数値化も含めて、通常からよく考えていることが分かります。

    例えば、普段陸上にいて水には風呂以外ではほとんど親しむこともない一般人から見て、シンクロ(武田)や飛び込み(寺内)の選手が言葉にする"水"の感覚は異質なものがあります。

    ひとつひとつの内容はさらにもう少し深堀りしても面白いかなと感じる

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    2009年12月26日
  • 時速250kmのシャトルが見える~トップアスリート16人の身体論~

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    2008/9
    北京オリンピックにあわせて出版された16人のトップアスリートへのインタビューを軸とした身体論。あまりメジャーでない競技のアスリートの話も取り上げられており、これを読んでからだと、また違ったスポーツ観戦をすることができる。

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    2009年10月04日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    アフォーダンスとは何かという議論に徹している。その先の話がもっとほしかった。
    その意味では同じ筆者の「レイアウトの法則」のほうか面白かった

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    2022年01月21日
  • 新版 アフォーダンス

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    感覚というものが単独の感覚器官によって生じるのではなく、環境との相対的なつながりにより発生する、それがアフォーダンス(と、理解した。)。

    ひとつひとつの実験や主張についてはなんとなくわかるような気がするが、このアフォーダンスという概念、なかなか言語化が難しいのか読んでいていまひとつ正鵠を得ない印象。

    UI・UXの分野ではアフォーダンスという言葉に触れる機会があるが、こういった難しい概念をプラグティカルな領域にまで落とし込んだ先人たちの偉大さに感服する。

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    2019年09月01日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    著者の岩波科学ライブラリーの『アフォーダンス』も良かったが、こちらもおもしろかった。

    エドワード・リード『アフォーダンスの心理学―生態心理学への道』を読む前の準備運動として読んだのだが、それなりの難題感は得られた。

    意図性をさぐるための書。

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    2019年04月03日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    何の本なんすかこれ?ってくらい、とっちらかってて、真面目に読むとイラつく
    アフォーダンスは本で読んだことなかったので読んでみたけど、本を間違えた
    ダーウィンのミミズの本が美しく、読みたくなったのが1番の収穫
    アフォーダンスはギブソン読んで勉強しよう

    どうも、この本のアフォーダンスは、読んでて怪しいと思ってしまったので

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    2018年11月24日
  • 新版 アフォーダンス

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    新版 アフォーダンス (岩波科学ライブラリー)

    ギブソンの言ってることがどうにも腑に落ちず、他の人はどう読んでるのか気になり、佐々木正人。教祖ギブソンに従うだけのつまらんやつ。不満は解消されず、むしろ金魚のフン野郎へのイライラが募ったばかり。雑だし荒いし、、、。ギブソンへの反論はないのか?
    やむをえないので、生態学的視覚論を一時中断して、生態学的知覚システムから読み直すかな、、、。

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    2018年11月18日
  • 時速250kmのシャトルが見える~トップアスリート16人の身体論~

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     バドミントンとシンクロの選手の話が面白かった。記事の長さは掲載紙の制約によるものとは思うが、とにかく短すぎて残念。せっかく一流のアスリートに突っ込みを入れられるのだから、今1つ細かい記述が欲しかった。

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    2017年02月14日
  • 新版 アフォーダンス

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    表面的なところでしか説明できないなぁ。日常生活と結びつけることや対立する概念を関連づけられれば理解に近づくだろう。夏の課題だな。

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    2015年07月05日
  • 新版 アフォーダンス

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     認知科学というのは言いたいことは分かるが理解が追いつかない。無意識のうちに行っていることを理論で説明しようとしても、その実感が無いため説明を素直に受け入れることができないからである。このアフォーダンスもまさにその典型である。一言で言ってしまえば「自分と環境の関係」であるのだが、これがなかなか難しい。例えば椅子に座っている状態で机の上にあるペンを取ろうとした時に、手を伸ばすだけなのか、腰を浮かすのかの判断をするが、この判断の要因が机の上のペンが持っているアフォーダンスであるという。また、目隠しをした状態で棒を降ったとき、おおよその長さが分かるが、これは棒がもつアフォーダンスらしい。これらが「自

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    2015年05月22日
  • 新版 アフォーダンス

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    ギブソンのアフォーダンス理論について説明した本であるが、あまり一般的であるとはいえない。したがって、卒論でアフォーダンス理論を取り上げる学生にとってだけは読んでおくといい本であろう。

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    2015年05月14日
  • 新版 アフォーダンス

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    アフォーダンスについてと、その提唱者であるジェームズ・ギブソンがその考えに至るまでが書かれた書。
    デザインにおけるアフォーダンス(誤用らしい)ではなくオリジナルの方の解説。

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    2015年02月02日
  • 時速250kmのシャトルが見える~トップアスリート16人の身体論~

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    ネタバレ

    一流のスポーツ選手にはそれぞれ自分だけの感覚があるのだなぁと思いました。その道を極めたからこそ見える世界、感じられるものであり、練習を積んだからこそ発達した感覚とも言えるかもしれません。

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    2014年02月28日
  • 時速250kmのシャトルが見える~トップアスリート16人の身体論~

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    やっぱりインタビュー集は好みじゃない、ってことに尽きるかも。内容的には、特に好きなスポーツにおいて“おっ”て思える部分もあるにはあった。ただ、いかにトップアスリートとはいえ、やっぱり一人の意見じゃ弱いと思うし、『あくまでその人の主観じゃん』って風に考えてしまいがちです、僕の場合。学会とか講演会でも、大半が退屈に思えてしまうのは、やっぱり根底に“個”としての意見を軽く見るきらいがあるからなんだなぁ、とあらためて思った次第。

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    2013年09月16日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    ネタバレ

    日常の視点が変わる目からウロコ本。

    アフォーダンスとはafford:与える、提供するの名詞系。例えば、なぜ人間が立っているか。それは地面には人間を立たせるというアフォーダンスがあるから。また、なぜ人間が歩けるか。それは地面には人間を歩かせるアフォーダンスがあるから。という感じか。要するに、生物の行為は意思や本能や反射で生じるのではなく、常に環境との相互作用で発生し続けるということ。

    本書は、このアフォーダンスについて生物学や心理学といった分野の実験から紹介していく。

    専門が環境で、研究がシステムだったのでとっつきやすい考え方だった。だけどまだ思考の道具としては使えないのでいろいろ考える必

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    2013年06月03日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    アフォーダンスとは、「環境が動物に提供するもの、用意したり備えたりするもの」であり、わたしたちの行為を導くリソースである──ちょっとわかりづらいこの理論を、ダーウィンが明らかにした動植物の生態などの実例を交えながら説明した入門書。
    アフォーダンス云々以上に、ミミズの生態の話─一年間に1エーカー当たり1000トンの土をかきまぜている!─とかの話に心を奪われてしまいましたが、あたらしいものの見方を提供してくれるいいきっかけの一冊だと思います。

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    2012年08月11日
  • デクステリティ 巧みさとその発達

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      ロシアの生理学者、ニコライ・A・ベルンシュタイン「デクステリティ 巧みさとその発達」(金子書房 2003 工藤和俊訳、佐々木正人監訳)は、一般向けに書かれた運動の巧みさに関する科学書で、とても興味深く読んだ。生物の進化が歴史的に辿れる記述の流れと、サンプル例を巧みに組み合わせながらの話術も読みやすくていい。

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    2011年12月07日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    デザインとかに興味を持ち始めてから、
    ずっと気になっていた「アフォーダンス」についての入門ということで読んだ。

    今は、
    「モノなどから、人間が見出す価値」という意味で使われている(と思う)が、

    本来は、
    「環境に実在する動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することができる意味/価値」
    という意味なので、

    生物の本の感じがし、高校以来生物にトンと疎かったので、しんどかった。

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    2011年12月03日