佐々木正人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルは、オグシオの潮田選手の話から取られたものですが、バドミントンの話だけではありません。
潮田選手他、16人の本物のトップアスリートに選手が感じている感覚を言葉にしてもらったインタビュー集になっています。その言葉が溢れ出ている様から、一流のアスリートは、自分の感覚について数値化も含めて、通常からよく考えていることが分かります。
例えば、普段陸上にいて水には風呂以外ではほとんど親しむこともない一般人から見て、シンクロ(武田)や飛び込み(寺内)の選手が言葉にする"水"の感覚は異質なものがあります。
ひとつひとつの内容はさらにもう少し深堀りしても面白いかなと感じる -
Posted by ブクログ
認知科学というのは言いたいことは分かるが理解が追いつかない。無意識のうちに行っていることを理論で説明しようとしても、その実感が無いため説明を素直に受け入れることができないからである。このアフォーダンスもまさにその典型である。一言で言ってしまえば「自分と環境の関係」であるのだが、これがなかなか難しい。例えば椅子に座っている状態で机の上にあるペンを取ろうとした時に、手を伸ばすだけなのか、腰を浮かすのかの判断をするが、この判断の要因が机の上のペンが持っているアフォーダンスであるという。また、目隠しをした状態で棒を降ったとき、おおよその長さが分かるが、これは棒がもつアフォーダンスらしい。これらが「自
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Posted by ブクログ
ネタバレ日常の視点が変わる目からウロコ本。
アフォーダンスとはafford:与える、提供するの名詞系。例えば、なぜ人間が立っているか。それは地面には人間を立たせるというアフォーダンスがあるから。また、なぜ人間が歩けるか。それは地面には人間を歩かせるアフォーダンスがあるから。という感じか。要するに、生物の行為は意思や本能や反射で生じるのではなく、常に環境との相互作用で発生し続けるということ。
本書は、このアフォーダンスについて生物学や心理学といった分野の実験から紹介していく。
専門が環境で、研究がシステムだったのでとっつきやすい考え方だった。だけどまだ思考の道具としては使えないのでいろいろ考える必