佐々木正人のレビュー一覧

  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    ネタバレ

    アフォーダンスは、
    ・環境が動物に提供するもの。身の周りに潜む「意味」であり、「行為」の資源となる。
    ・たとえば、地面は立つことをアフォードし、水は泳ぐことをアフォードする

    アフォードされるものは、環境の中に無限に存在する。大気、海、地面の3つは、気体、液体、固体に対応する。大気は海と異なり、生物に多様な体を許した。だから、地面に接地する仕方はかなり多くある。

    環境の複雑さに「なじむ」ように知覚の器官をつくった。ギブソンは、「器官の関係がつくる情報「「情報同士の関係による情報」を見ていた。「共変」と呼ぶ。システムのすることは他のシステムにあって変化。ここでいうシステムは、全体としては「知覚

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    2025年07月13日
  • 新版 アフォーダンス

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    椅子の形を見ると自然に座ろうと思える。その自然な知覚と呼応はアフォーダンスなのだとわかった。人間が何かを認識して行動を起こす時の根幹となる理論を知ることができたことに感銘を受けた。椅子の形のように、デザインに応用されているだけでなく、複雑な動作をするロボットを構築する際の根源となる理論であることにも驚いた。将来、ドラえもんのようなロボットと暮らしたい(作りたい)のでどこかでこの知識が活きるはず。
    実生活でも、知覚から行為への自然な流れを意識して身の回りをデザインしていきたい。

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    2025年03月30日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    2023.05.01

    「行為のあるところには、かならず行為を取り囲むことがある。
    まわりがあって生きもののふるまいがある。」

    環境が、動物の行為にどう影響を与えるか、
    環境にはどんな意味が潜むのか、
    行為を司る知性とは何なのか、を探る本。

    エピローグで引用されている、田中小実昌さんの文章に共感する。
    確かに、中学生くらいで初めて遠出した時の違和感と緊張感と高揚感はこんな感じだったかもしれない。

    私がいようがいまいが、世界はそこにある。
    私がいようがいまいが、世界は動いている。
    生きもののふるまいは、世界が動かしている。
    生きものがふるまえば、世界も変化していく。
    世界が違って見えてきて

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    2023年05月10日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    「アフォーダンス」について予備知識がなかった私は、この本を書店で見つけたとき、人体のイラストの表紙のせいもあって、どんなダンスだろうか、アフォ(=アホ)のダンス…?などと想像してしまいました(本当です)。しかし、「アフォーダンス」は、ダンスではありませんでした。
    それは、ある生物を取り巻く状況がその生物に与える情報や刺激のことです。たとえば、大地は私たちに立つことをアフォードし、椅子は座ることをアフォードする。私たちが森林に分け入って感じる清々しさは、森林が私たちに「清々しさ」という感触をアフォードした、となります。
    このようなアフォーダンスの考え方を敷衍(「ふえん」…他のことにもひろげて当て

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    2022年10月06日
  • 新版 アフォーダンス

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    アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンにより提唱された「アフォーダンス」についての入門書,ページ数が少なく元をあたるよりもハードルは低いだろう。デザインの理論としても重要な概念の一つであり,本書で入門して損のない内容だと思う。

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    2021年03月04日
  • 新版 アフォーダンス

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    ネタバレ

    p32 知覚とは、変化に埋め込まれている普遍を知ることなのだ。

    p60 アフォーダンスは、環境が動物に与え、提供している意味や価値である。

    p72 アフォーダンスは事物の物理的な性質ではない。それは動物にとっての環境の性質である。アフォーダンスは、知覚者の欲求や動機、あるいは主観が構成するようなものではない。それは、環境の中に実在する行為の資源である。

    p73 同じものを見ても、人によって異なるアフォーダンスが知覚される。だから環境に中のすべてのものに、アフォーダンスは無限に存在していることになる。

    p76 アフォーダンスを特定する情報をピックアップするために更新し続ける身体の動きを、

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    2020年06月05日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    ●前提知識
    ・ギブソン心理学→生態心理学
    ・フレーム問題@ロボット
    「ある行為に関連すること」と、「ある行為に関連しないこと」を、
    効率的に見分けるにはどうすればよいのか?
    ・ゲッシュタルト

    「感覚要素の総和以上のもの、総和とは異なったもの」

    ★行為
    「行為は跡を残している。」・・・生き物のすることは、それを可能にしているところがある。そして、それを可能にしている変化の仕方がある。

    行為は、”まわり”があって初めて成立する、逆に、”まわり”はその行為によって存在することになる。
    1.生きものの行為
    2.その周囲
    →この二つで一つのこと

    行為に目的があるなどと考えるのは、ぼくらがよくし

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    2014年12月21日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    アフォーダンス理論は思っていたよりもすんなりと理解できたが奥深くて興味を持ってよめた。具体例、とくにダーウィンのサンゴ礁、ミミズの研究についてが面白かった。

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    2013年02月25日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    岩波のブックレットの方も、直球勝負でインパクトがあったが、この本は別の意味で、インパクトがあった。それはダーウィンの生物をありのままに観察する、その虚心坦懐さである。ダーウィンとギブソンが重なるとは!!!である。

    以下、気になった記述。
    ・行為は何もない「空間」ではなく、アフォーダンスの充満しているところ、すなわち「環境」でおこなわれている。
    ・(ベルンシュタインの「協調」をうけて、)1980年代以降の運動研究のモデルは「指令からシステムへ」という方向へと大きくシフトしつつある。
    ・ダーウィンが見たかったことは二つのこと。一つは植物にも動物にもあるはじまりの「ありのままの運動」、そしてそれが

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    2011年04月04日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    アフォーダンスとは・・ある特定の生物にとって、その環境が持つ意味、役割、機能のことであろうか。植物のツルが螺旋を描くこと、ミミズが土壌を盛り上げて地表の物を埋めていくことは、それぞれが目的意識を持って行動しているわけではないが、シンプルな生物の動作パターンが環境のアフォーダンスと相互作用を起こし、結果として種々の状況にその生物を適応させる。そこには因果律や目的論によるシンプルな内的システム構造は無く、ただあるのは主体と環境を合わせた全体システムの中での交信である。そこに知性を見るのかどうか・・?

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    2018年10月14日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    読みながらベイトソンとの親和性を感じたが、接点があったのだろうか?
    ダーウィンのミミズ観察のくだり、旋回運動と反応による変化という洞察、凄い。

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    2025年07月09日
  • 新版 アフォーダンス

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    ある程度の予備知識をもって読み始めたつもりだったが、すごく時間がかかった。
    新たな概念だから、ある種のパラダイムシフトを必要とすることが難解さを感じさせる面もあるのだろう。しかし、それ以上に、概念を正確に説明しようとするこだわりが強すぎるような気もする。
    140ページに満たない本だが、研ぎ澄まされすぎているのかもしれない。

    そういう意味では入門用には向いていないと思うが、書かれている内容自体は興味深いことに間違いはない。

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    2024年12月13日
  • 新版 アフォーダンス

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    アフォーダンス無知の私も何となくはわかるようになった。

    読んでから身近なもので考えるようになったのが楽しい。
    アフォーダンス=物から人へ与えられる意味
    というところをおさえて、50キロの人と100キロの人が橋を渡れると思うかの例を読むとわかりやすい。

    数年後読み直すことになりそうな一冊だった。

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    2022年03月10日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    p.30「生きものの行為とその周囲とはどうやら二つで一つのことなのである。」
    p.132「脳とはおそらく、環境の「絵のようなイメージ」を浮かべるところではなくて、環境と持続して接触する全身のシステムの一部なのである。脳にあるのは世界の「地図」ではなくて、世界との関係を調節する働きの一部なのである。」

    読みやすい。アフォーダンスという概念が初めて分かった気がする。「生きもの」と「世界」がどのような「感覚」と「行為」でつながっているかについて、とにかく抽象的になりやすい説明を、できる限り具体的な例に落とし込んで解説している。
    世界は、想像以上にシンプルでいて、想像以上に複雑で、つまりあるがままの

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    2016年04月12日
  • 新版 アフォーダンス

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    アフォーダンスの入門編におすすめされたため購入。

    2015新版が出たということでタイムリーな内容も含めれ参考になりました。

    はじめの内容は少し難しい内容でしたが、読み進めることで理解が深りました。

    環境が動物に与え、提供している意味や価値

    なんどか読み直す予定です。

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    2015年06月07日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    アメリカの心理学者ジェームス•ギブソンが造った造語、アフォーダンス。『環境が動物に提供するもの』をダーウィンの研究等を紹介しながら平易な言葉で紹介した本。人間を含む全ての生き物のまだまだ知らなかった一面に面白さを感じた!

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    2011年05月06日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    最初延々とサンゴの話が続いて心配になった。その後も更にミミズの話が長々つづくけど、読み終わればちゃんとアハ感がある面白い本。

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    2011年02月12日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    環境とは単なる容れ物にあらず。生物の行動を様々にアシストし、生物は自己と外界の境界に己の取りうる次の一手を模索していく、そんな双方向コミュニケーションを提供する場、それが環境であり、そうして環境が生物の行動に提供する意味群をアフォーダンスという。僕らが普段取る行動は自律的なものではなく、不断に環境に促されていると考えてみるとき、知性は個体に内在するものではなく、個体と環境との協働から生まれるものということができる。ということは、僕らを包むこの世界それ自体が、僕らを含む一つの巨大な群体と捉えられる……ってこと?

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    2010年08月06日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    ものすごく読みやすい。といってさくっと分かる概念でもないのだが。アフォーダンスとリソースと認知、それと足場がけをこれから考えてみるかな〜。まずは「あそび」が大切、と思った。

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    2010年01月26日
  • アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか

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    アフォーダンスとは何かという議論に徹している。その先の話がもっとほしかった。
    その意味では同じ筆者の「レイアウトの法則」のほうか面白かった

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    2022年01月21日