五箇公一のレビュー一覧

  • クワガタムシが語る生物多様性

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    世界中に存在する生き物にはたくさんの種類があり、遺伝子、種、生態系の3つの段階で多様性が維持されている。例えば同じ生き物でも犬、猫、サルなどの種類や、同じ犬の中でも住んでいる地域、食べるもの、姿形、そして遺伝子は全て異なる。これが生物多様性。

    しかし今、人間による生息地の破壊や悪化、乱獲、外国からの外来生物の持ち込みによって、この生物多様性が破壊されつつある。

    普段どんな種類も【虫】としてひっとくたにしている私にとっては「クワガタの話が終わったと思ったら今度はハチか……」「次はダニか……」と思わなくもなかったけれど、著者の個人的な体験や意見が書かれていたり、ダニについて愛情いっぱいに語って

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    2011年12月18日
  • クワガタムシが語る生物多様性

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    これはイイ。
    ちゃんとした研究者が書いてるのに
    むずかしくない。
    理解できるのなら
    子供にこそこういうのを
    読ませるべきだ。

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    2011年01月09日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    テレビでのビジュアルが衝撃的過ぎて、その解説がなかなかすんなり頭に入ってこないというSNSでのコメント多数。カリスマ的な先生の生い立ちを知る一冊。こんな先生が身近にいたら、きっとみんな生物学に興味が湧くと思う。生き物ぞっこんのオタクではなく、人が好きだというところに好感が持てる。

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    2023年09月16日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    面白いが、誰に向けた本なのかよくわからなかった。
    基礎的なことも簡単な言葉で丁寧に説明されているためはじめは子ども向けかと思ったが、たとえが古すぎるし時事ニュースは当然知っている前提で違和感があった。耳障りのいい言い方が多く価値観が固定される懸念もある。
    生物学を全く知らない大人向けとしても偏った情報が多くこの本だけで完結すべきではない。口述筆記がもとになっているということで、まるで居酒屋で雑談しているように感じた。
    だが、最終章を読んでそれも「環境問題への間口を広げるため」という信念があってのことだと納得した。
    くしくもコロナ禍を予言した形になっているのも興味深い。

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    2023年08月17日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    大学の研究室の先輩の五箇さんの本。
    と言っても在学期間はかぶってないけど。でも自分が学生の時もちょくちょく顔見せてくださった。
    この本の最終章で知ったのだけど、博士号取って国立環境研究所に移られた直後くらいかな。

    生物学そのものよりヒトに興味がある、という言説には納得。
    自分にとっては割と共感できる、というか半ば当たり前の感覚のことが綴られていたけど、一般向けの書籍としてはいいんじゃないかと思う。
    進化に対する説明は比喩を使いつつも誤読がないように注釈を入れてて、実はかなり気を使ってるように感じた。

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    2023年01月14日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    ネタバレ

    次女に送るために買った本。
    彼女、農学部系なので…。

    面白い本です。
    生物学の目線で、今起こっている社会現象を解説しています。

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    2021年05月13日
  • ウイルスVS人類

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    シンパシーとは寄り添うこと、エンパシィは思いやり、他者の気持ちを推し量って配慮し行動すると言う意味、忖度、昨今先回り服従と言う悪いスティグマがついてしまった。
    小説を読んで、主人公に共感しました、本当の読書とは言い難い。自分とは異なる立場の人の心情も理解できて初めて読書体験は豊かになる。
    ジャックアタリ氏の利他の精神、エンパシィによる他者理解の精神、利他主義は合理的利己主義に他なりません。自らが感染の脅威にさらされないためには、他人の感染を確実に防ぐ必要がある。私はしばしば利己的でありながら利他的にもなれる、
    合理的な利他主義、希望を持って最善を尽くして生きる。楽観主義ではなくポジティブに考え

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    2020年12月10日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    ネタバレ

    以前五箇さんが講演されているウェビナーを聞き、五箇さんやその人となりを知って非常にバラエティに富んだ方だな強烈を印象を抱いていたおり、その後本書をたまたま見かけたので手にとってみました。ウェビナーで主張されていた内容と結構重複している部分もありましたが、話の展開は明瞭で分かりやすく、かつきちんとデータの裏付けをもって論拠を示されているのはよかったです。

    新型コロナウイルスについても言及されていて、今回のウイルスは地球に増えすぎた人を減らすために発生したという主張には強く同意したいと思います。人のような地球の資源を無尽蔵に収奪している生き物がここまで増えるという現象は本来自然界にあってはならな

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    2020年09月28日
  • クワガタムシが語る生物多様性

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    やさしい生物多様性読本。3章からの実例をあげての解説はとても興味深かったです。個人的にクワガタムシ、ハチの話がおもしろかった。

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    2011年03月22日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    外来生物?の話が好きでした、人間の恣意的な解釈によって世界は出来ているんだなぁと再認識した、社会学にも繋がる本だと思います

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    2025年06月24日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    外来種のくだりで、生物多様性の保全についての記載があるが、色々な人たちのエゴで生物多様性という概念が形成されているというのは、ホントそれって感じ。
    人間本位の考えであることを前提にするしかないが、地域性にもとめるというのは腹落ちする理解だと思った。

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    2023年02月19日
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門

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    TV界の著名人とは知らずに読み始め、諸々の事柄についてとかく断定調で喋っており居心地の悪さを感じていたが、やおら最終章で語りだした個人伝が面白くて、他の部分(コロナ禍を「予測」した章を除き)はどうでもよくなった。

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    2022年02月07日
  • ウイルスVS人類

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    これもやっぱ、書店で平積みされている時点で目を通すべき内容だな。今となっては、その後がはっきりと分かっているだけに、目新しい内容はあまり得られない。

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    2021年04月06日
  • ウイルスVS人類

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    今はもっと世の中に新しい情報があるのだろうが、ウイルスの基礎知識や専門家の意見がわかりやすく書かれている。コロナはRNAの中でも変異しにくいもの。覚えておきたい。

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    2020年08月19日
  • クワガタムシが語る生物多様性

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    「生物多様性」という多くの人にとって馴染みのないテーマを、もっと身近に感じてもらいたい、そして地球環境問題を考える上で、とても大切なことであると知ってもらいたい、という思いで上梓された1冊。筆者は国立環境研究所の生物学者。わかりやすく興味を持ってもらえるようにと、クワガタムシやマルハナバチ、ミジンコ、ダニ、カエルなどを例に、自分自身の研究を通じてのエピソード的まとめ方で著している。そもそも生物多様性とは、といった極めて基本的な内容から、国際貿易上の利害関係による検疫の廃止問題といった、グローバリゼーションの抱える生物多様性にとっての深刻なテーマにも触れることもできる。

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    2015年03月11日