大谷瑠璃子のレビュー一覧

  • すべての罪は沼地に眠る

    Posted by ブクログ

    臨床心理士であるクロエは、20年前に父が連続殺人犯として逮捕されるという重たい過去を背負っていた。
    だがその傷を乗り越え、またそのことがあったからこそ心理士という職に就いたのかもしれなかった。
    そのクロエが結婚を控えている最中に彼女の周りで少女を狙った連続殺人事件がおこる。
    何故か父と同じ手口なようで、彼女は混乱する。
    いったい、誰が?何故?父の模倣犯なのか?

    接触してきた記者は信用できるのか。
    婚約者には過去の全てを話しているから彼なのかもしれない。
    そういえば、彼の家族のことは知らない。
    婚約者をよく思わない兄のことも気にかかる。
    兄は、何か知っているのか。
    施設にいる母は、喋ることがで

    0
    2023年05月28日
  • すべての罪は沼地に眠る

    Posted by ブクログ

    闇が濃い… 加害者家族の十字架を背負った女性、心理的恐怖がエグいミステリ #すべての罪は沼地に眠る

    ■あらすじ
    臨床心理士である主人公のクロエは、いつも心の傷手を抱えて生きていた。20年前に父親が少女連続殺害で逮捕をされており、自身の人生に影響を与えていたのだ。
    ある日彼女の周りで、過去に起こった同様の少女殺害事件が発生してしまう。自らの人生にさらなる影響を恐れたクロエは、父の事件との関連性を調べ始める…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    丁寧な起承転結、いい意味でスタンダードなサスペンスミステリー。
    ハラハラしながらも、少しずつ状況が明らかになっていくプロットが上手で、どんどん読んじゃいます

    0
    2023年04月15日
  • すべての罪は沼地に眠る

    Posted by ブクログ

    少女6人を殺害したとして父親を逮捕されたヒロインのその後を過去を振り返りながら語られる。丁度その頃、20年前の事件を模した連続殺人事件が起き、ヒロインが疑ったのは、、と言うミステリー。犯人探しも二転三転で全員が怪しく見えるし、最後まで楽しめたが、少し欲張りで詰め込み過ぎた感があった。

    0
    2023年02月05日
  • 匿名作家は二人もいらない

    Posted by ブクログ

    ちょっと訳の文体が古い箇所があったものの、全体的にすごく読みやすかった。
    途中で、あ、と展開が読めても結末は読めなかったのでとてもハラハラした。ミステリーよりサスペンス寄り。
    映像映えしそうなので映像化には期待できるかなと。

    0
    2022年11月29日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    読んでいた本が途中で止まってしまったので、気分変えに読み始める。
    ビジュアルな場面展開が現代的なサスペンス小説で、これがとても面白い。

    主人公は元特殊部隊のパイロット
    一見、肉体も精神も十分なパワーを装備した女性。だが、彼女が過去の戦場での出来事から何かPTSDを抱えている様子が、早くから描かれている。

    公園で殺されたはずの夫の姿が、その後に設置された監視カメラに写っていた。
    そのことから、たった一人で謎を追うことになる。

    主人公が守らなければいけないのは、娘のリリーと姉の子たち。
    大富豪である夫の実家との微妙な関係が妙にまとわりつく中、次第に明らかになっていく過去の事実。

    姉の死、夫

    0
    2022年10月21日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    たまたま「プエルトリコ477便」のあとに読んだのですが、
    どちらも"強い女性"が主人公で、夫が富豪一族、そしてキーパーソンがクレア!
    (一方は主人公、一方は主人公の姉)。

    しかし内容は全く違い、こちらの主人公マヤは元特殊部隊パイロットという実戦型の強い女性。最後の数十ページまで結末が見えずどうなるんだろうと思っていたが、きれいに伏線が回収されていくのはベストセラー作家の力量ですね。

    アメリカは戦争と縁の切れない国、そして銃社会。アメリカンミステリーには必ずと言っていいほど元軍人やPTSDの話、そして身近に銃を持っている人が登場するが、
    この作品はそれが女性であるというと

    0
    2022年08月23日
  • 匿名作家は二人もいらない

    Posted by ブクログ

    あらすじから勝手に少しずつ入れ替わっていくようなものをイメージしていたのが、かなりダイナミックな展開だった

    後半に疑問点が明らかになっていく場面と、その後の行動で終始ハラハラして読めた

    0
    2022年08月21日
  • 匿名作家は二人もいらない

    Posted by ブクログ

    人気作を抱えながらも匿名作家を貫きたい小説家のもとへ、有名になりたい欲望を溜め込んでいる小説家志望の女性がアシスタントとして小説家のもとへ訪れる。

    この二人の「名前を隠したい」「名前を知らしめたい」主張がせめぎ合いぶつかりあって、中盤すぎからはかなりアグレッシブかつダイナミックにぶつかりあっていく物語でした。

    実は丹念に散りばめられていた伏線や、真実へ徐々に至っていく過程はとても丁寧に描かれている、間違いなく正当派なミステリではあるのですが、いろいろかなぐり捨て出した二人のありようは、確かに映画化したら映えるだろうな…と思えました。

    この邦題も、原題「WHO IS MAUD DIXON」

    0
    2022年05月08日
  • 匿名作家は二人もいらない

    Posted by ブクログ

    作家になることを夢見るフローレンス・ダロウはある日、匿名のベストセラー作家、モード・ディクソンのアシスタントとして雇われる。最初はまじめに仕事をしていた彼女だったが、次第にモードの原稿へ自分の文章を入れ込み、共同執筆者じみたことに快感を覚えるようになる。そしてとある事故がきっかけとなり、作家になりたいというフローレンスの野心が爆発し……予想できないどんでん返しの連続に驚愕必至のサスペンス。

    快調に読ませるのだが、唐突なクライマックスが残念。そこまでしますか? 星一つマイナス。

    0
    2022年03月06日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    いや~~最高でした
    めっちゃ面白かった
    一気に読んでしまった
    映画化したいの、よくわかるわ
    ちゃんと騙されたし

    0
    2022年02月20日
  • ランナウェイ

    Posted by ブクログ

    多読の作家ハーラン・コーペンを久々に読んだよ。いわゆる「巻き込まれ型」のストーリーなので展開の意外さとスピード感が勝負。前半がやや思わせぶりすぎるきらいがあったけど、後半はさすがの面白さでした。もうちょっと主人公に感情移入できるようなエピソードとかが欲しかったな。なんだか全体的に薄味な感じ。3.6

    0
    2021年11月09日
  • ランナウェイ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ノンシリーズ。さすがの面白さでするする読めてしまう。

    マイロン・ボライターシリーズのスピンオフだったかウインが主人公の短編?が本国ででるらしいという大ニュースが飛び込んできた。
    ウインのことが忘れられずに30年ほど過ごしてきたので、今から楽しみでなりません。

    0
    2021年03月04日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    被害者の妻が夫の殺された理由を追っていくうちに、過去の死亡事件との繋がりが見えてくる。

    これでもかというほど、話がどんどん盛られていって、最後はどうなるのか?と思いきや、全部ひっくり返される結末に~

    0
    2020年12月19日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    イラクでやっちゃいけないことをやってしまった元軍人のマヤ。彼女の姉が殺され、そして夫のジョーも殺される。しかも、同じ銃で殺害されたという。ジョーは金持ち一家の息子。そのような舞台の裏側にはとんでもない事実が潜んでいる。最初から謎が多い物語だ。そして最後まで真相が分からない(少なくとも私は)。怪しいやつはたくさんいるが、撹乱された。ところどころで出てくるオッカムの剃刀なのだろう。ジョーの殺害は過去からのつながりゆえに、人間の感情の根の深さみたいなものを感じた。

    0
    2020年04月01日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    まずは…小学館て意表突き過ぎで新聞で偶然見かけなかったら気付かなかったかも…。

    今作は、これも偶然なのだけれど、マイロンシリーズを再読した直後に読みました。

    マイロンの勧善懲悪ながら軽妙な感じとは違って、序盤から中盤までは微妙にダラダラな感じなのに、後半一気に畳み掛けて仕上げて、しかも泣かせるという…。

    やっぱりマイロンシリーズの続編の邦訳を切に願います!

    0
    2018年06月16日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    元陸軍特殊部隊でヘリコプターのパイロットだったマヤはイラクでの赴任中に民間人を殺してしまい、今もPTSDに悩まされているが、数ヶ月前に姉が押し込み強盗に射殺されたのに引き続き、今度は夫も暴漢に射殺されてしまう。しかし夫の死に疑問を抱いたマヤが独自に調べてみると…というサスペンス・ミステリ。
    「他人に協力を要請するが、かと言って他人を信用しているわけではない」というマヤの性格の悪さが中盤は鼻について、やや中だるみだが、終盤はどんでん返しの後にハッピーエンドなエピローグで、読後感は良い。

    0
    2025年03月15日
  • 匿名作家は二人もいらない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フローレンスは自分には才能があると思っている。
    誰よりも。
    いつかは売れっ子作家になれると信じている。

    しかし、現状は出版社に務めるしがない会社員。
    その会社の部長と不倫し、出来心から軽く脅したら簡単にクビにされた。

    そんな状況で舞い込んできた超有名な匿名作家・ヘレンのアシスタントの仕事。
    フローレンスは人生のすべてを掛ける。

    取材旅行と称して二人で出かけたモロッコ旅行で、車ごと海に突っ込み、ヘレンは行方不明となり、フローレンスだけ助かる。
    フローレンスはヘレンになりすまし、匿名作家であるモード・ディクソンは引き継ごうとするが。。

    「太陽がいっぱい」を思わせるなりすましミステリーだが、

    0
    2024年10月10日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    本作を読んだ感想としてみんなどういう事を思うのだろう。
    ミステリとしてもよく出来ているが、戦争ってやっぱりこんなにも人の心を破壊するのだなぁというのが最初の感想だ。

    海外ミステリを読む意義とまで堅苦しくは言わないが、日本の作家では書けない話というのはあると思う。数ある中の一つは本作だ。主人公は女性兵士。イラクでの戦争体験もあるバリバリの経験者だ。本作は彼女だからこそ起きた悲劇でありミステリなので、戦争体験(しかも昭和10年代の民間人非戦闘員ではなく戦士として)のある女性などほぼ皆無な日本では描けない作品だ。

    ミステリとしてもよく出来ているし、最後の落ちも綺麗に纏まっている。
    でも私は、ミス

    0
    2024年02月28日
  • 誰も悲しまない殺人

    Posted by ブクログ

    読み易いサスペンスもの。最後までハラハラさせられた。予想のはるか上を飛ぶ様に物語が進んでいったみたいで主人公にキリキリ舞させられる刑事バードがクズっぽくも見える。

    0
    2024年01月18日
  • すべての罪は沼地に眠る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ステイシー・ウィリンガムのデビュー作。

    15歳の少女6人を誘拐し殺したとして捕まった父を持つ、クロエが主人公。20年を経て、非常に似た事件がクロエの周囲で起こる。犯人は父の模倣犯なのか。

    伏線が非常に丁寧に張ってあったり、意外な事実もあり。登場人物が少なすぎて展開が読みやすい、ある程度想像しやすいという点はあるけど、良かったと思う。
    ただ、ヒロインのクロエ、婚約者のダニエルなど、主要メンバーがことごとく魅力的ではない。イライラさせられる言動が多いというか。殺人犯の娘という、明るくなる要素なしなのもあるが。。。

    あと、致命的に邦題が悪い。沼地出てこない。そこまで出てこない。「ザリガニの鳴く

    0
    2023年09月12日