大谷瑠璃子のレビュー一覧
-
久々に、文句なしに面白い海外ミステリでした。
海外ミステリのボトルネックは、訳者の技量で作品の良し悪しが左右されてしまうところにあります。
本書の訳者である大谷瑠璃子さんはとても良い翻訳者だと思いました。
読書中、翻訳書であることを忘れてしまうぐらいに、こなれた日本語に翻訳がなされています。
それ...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公クロエの、生い立ち、家族、父による犯罪、そして現在の、環境。素晴らしい夫となるであろうダニエルとの結婚を控えての不安や、トラウマ!
その全てが、よく、練られていて秀逸だった。
クロエの気持ちがわかるし、極限の、不安、次々明らかになっていく数々の、事柄!
どんどん読んでしまう。
ストーリー展開...続きを読むPosted by ブクログ -
これはめちゃくちゃ好きなやつです。
後半はもう何がどうなるのか知りたくて知りたくて一気読みでした。
ドキドキして血流が良くなった。心臓に良いかはわからないけど…。Posted by ブクログ -
匿名の売れっ子作家がいる。
この設定に、色々な思惑が重なり重厚なサスペンスになっています。
序盤の人間ドラマの様子から、ここまで空気が変わるかと圧倒されました。
邦題は正直、センスを疑いますが、作品自体は大傑作です。
誰にでも読んでほしいし、すぐにでも映画化してほしい。Posted by ブクログ -
作家になりたいフローレンスと匿名のベストセラー作家のモード。モードにアシスタントとして雇われ近くで執筆や生活を見ている前半と徐々に空気が変わり始める中盤からラストまでの展開で目が離せなくなる。作家とアシスタントの何気ない会話や生活の中にある伏線、作家になりたいフローレンスのモードすらも利用してしまお...続きを読むPosted by ブクログ
-
映画やアニメや小説などストーリー性エンターテインメントのヒロインや主人公に対して、序盤はほとんど感情移入もしないのに
ストーリーが進展していくに従ってどんどん親近感を覚えて味方したくなり、魅力的に見えてくる事がある
そういう作品は自分なりに没入できていると思うし好悪の基準にしている
この作品もまさ...続きを読むPosted by ブクログ -
全体的によく練られたストーリー、そして予想外の展開で面白かった。
ただ、翻訳の問題なのか、たまに文章に違和感があり気になった。Posted by ブクログ -
臨床心理士であるクロエは、20年前に父が連続殺人犯として逮捕されるという重たい過去を背負っていた。
だがその傷を乗り越え、またそのことがあったからこそ心理士という職に就いたのかもしれなかった。
そのクロエが結婚を控えている最中に彼女の周りで少女を狙った連続殺人事件がおこる。
何故か父と同じ手口なよう...続きを読むPosted by ブクログ -
闇が濃い… 加害者家族の十字架を背負った女性、心理的恐怖がエグいミステリ #すべての罪は沼地に眠る
■あらすじ
臨床心理士である主人公のクロエは、いつも心の傷手を抱えて生きていた。20年前に父親が少女連続殺害で逮捕をされており、自身の人生に影響を与えていたのだ。
ある日彼女の周りで、過去に起こった...続きを読むPosted by ブクログ -
少女6人を殺害したとして父親を逮捕されたヒロインのその後を過去を振り返りながら語られる。丁度その頃、20年前の事件を模した連続殺人事件が起き、ヒロインが疑ったのは、、と言うミステリー。犯人探しも二転三転で全員が怪しく見えるし、最後まで楽しめたが、少し欲張りで詰め込み過ぎた感があった。Posted by ブクログ
-
ちょっと訳の文体が古い箇所があったものの、全体的にすごく読みやすかった。
途中で、あ、と展開が読めても結末は読めなかったのでとてもハラハラした。ミステリーよりサスペンス寄り。
映像映えしそうなので映像化には期待できるかなと。Posted by ブクログ