大谷瑠璃子のレビュー一覧

  • ランナウェイ

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    私は推理小説を読む時、犯人当てをするのが好きだ。
    むしろ犯人当てをしたくて、推理小説を読み漁っているが、当たったためしはない。

    今回もいい線はいった(と思う)が、当たらなかった。
    そんなことよりも、もっと大変なことが物語では起こっていた。

    読み終わった後、私はどうしていいかわからなくなった。
    モヤモヤが止まらない。

    どうしてこんなにモヤモヤしているのか、自分でもよくわからない。
    家族ってむずかしい。

    おもしろかった。

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    2026年05月28日
  • すべての罪は沼地に眠る

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    完全にタイトルに負けた。海外小説ですが、個人的には読みやすかった。ただ、主人公の設定上、いきなり場面がコロコロ変わるので何回か読み直すことに。けどその手間も楽しい。

    小さい頃に巻き込まれた殺人に囚われている主人公が、これが真実?違う。じゃあ何?と思考を混乱させながら次々に真実を明らかにしていく感じ。
    正解?違う?正解?違う?とずっと主人公と一緒に考えながら読んでいって、最後に犯人わかった瞬間、「お前かーい!!」となる。
    ボリュームたっぷり。アメリカの量のご飯を食べたような満足感がある。

    あと、婚約者は報連相しなさい。

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    2026年05月24日
  • 偽りの銃弾

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    ネタバレ

    マイロン・ボライターシリーズで有名なハーラン・コーベンのノンシリーズ作品。

    暴漢に襲われて死んだ夫ジョー。妻である元軍人のマヤは、戦時中のある行動が世界中にリークされた過去がある。葬儀を終えて友人からの助言に従い、日中のベビーシッターの行動を隠しカメラで録画するが、そこには死んだジョーが映っていた。。。

    読み進めるほどに意外な事実が出てきて、誰一人信用できないストーリー…なんだけど、案外展開が遅いので中弛みするところもないではない。ただ、終盤の畳み掛けが、その辺りをどうでも良くしてくれるほど素晴らしい。
    マヤの、あまりにも周りに頼らない性格が好きではなく、途中モヤモヤさせられることが多かったが、それもエピローグでぶっ飛んだ。それくらいいいラスト。ドラマ版も見てみたい。

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    2025年02月23日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    4.8

    皮肉というか嫌味っぽい文章、セリフがすごく良い!翻訳者の力もあるのかな?
    主人公が嘘を隠し通そうとする展開が苦手で、今作もそうなりそうでガッカリしかけたのだけど、ちょっと違った!これは良い!

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    2024年11月14日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    久々に、文句なしに面白い海外ミステリでした。
    海外ミステリのボトルネックは、訳者の技量で作品の良し悪しが左右されてしまうところにあります。
    本書の訳者である大谷瑠璃子さんはとても良い翻訳者だと思いました。
    読書中、翻訳書であることを忘れてしまうぐらいに、こなれた日本語に翻訳がなされています。

    それから、海外ミステリに付きものの「登場人物の名前の煩雑さ」が、本書にはありません。
    海外ミステリといえば、ファーストネームとファミリーネームが、会話の中や地の文で規則性も無しに散らかってることが多いです。地の文でずっとファーストネームで呼んでたのに突然ファミリーネームで呼ばれることもあり、「あれ?誰だっけ?」となることが度々あります。
    本書ではファーストネームとファミリーネームの両方を記憶しておくべき人物は、主要登場人物の2人だけであり、それ以外の登場人物はひとつの名前だけで呼ばれることになります。しかも登場人物が少ないので名前を覚えることに気を煩わされることなく、物語のみに集中できます。
    海外ミステリの名前の煩雑さを苦手としている方には、ぜひオススメです。

    さて本書は、匿名作家をめぐってゴタゴタが起きる話になります。
    あらすじとしては、ひょんなことから匿名作家のアシスタンをすることになった主人公が、ある出来事をきっかけに匿名作家に成り代わろうとする物語です。

    著者は女性であり、主要登場人物の2人も女性なのですが、すごく骨太で論理的な小説に仕上がっています。
    著者が女性で主要登場人物の2人までもが女性ともなると、全体的にフワっとした小説になることが多いです。(それはそれで魅力的です)
    そういう小説を男性が読むと、まるで間違えて女性専用車両に乗り込んでしまったかのようで落ち着かなさを感じるものですが、
    この小説はさながらハードボイルドのような、男の汗が滴り落ちる活気あふれたものになっています。

    登場人物の心理もとてもよく描けており、
    とある人物が、嘘を吐き続けてその場しのぎの危うい綱渡りを繰り返してる時は、「こんなウソは絶対にバレる。もう正直に言っちゃおうよ、頼むから」って懇願するような気持ちでページをめくっていました。

    ミステリ小説の要素としては、「一体なにが起きようとしているのか?」という部分が謎要素になります。
    終盤になるまで何が起きようとしているのか本当に分からないのですが、終わりに向けて加速していくカタルシスは圧巻であり、ミステリならではの終盤の快楽を存分に味わうことが出来ます。
    これだからミステリを読むのは止められない、そう思わせてくれる逸品。

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    2023年08月03日
  • すべての罪は沼地に眠る

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    主人公クロエの、生い立ち、家族、父による犯罪、そして現在の、環境。素晴らしい夫となるであろうダニエルとの結婚を控えての不安や、トラウマ!
    その全てが、よく、練られていて秀逸だった。 
    クロエの気持ちがわかるし、極限の、不安、次々明らかになっていく数々の、事柄!
    どんどん読んでしまう。
    ストーリー展開も、早い。
    突然、大学時代の話が出て来たり、薬物依存的な所とか、無くても良かったかな?と思ったり。でも、必然なんでしょうね!
    デビュー作らしいけども、次作も、読みたいな!

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    2023年02月16日
  • 偽りの銃弾

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    おもしろかった!
    これは結末を知ってしまったら読む意味なくなっちゃうのであれこれ言えないけれど、なかなかインパクトのあるラフトだった。

    ジュリアロバーツがマヤをやるみたいだけど、アマプラ落ちてきたら絶対見よーっと。

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    2022年08月19日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    これはめちゃくちゃ好きなやつです。

    後半はもう何がどうなるのか知りたくて知りたくて一気読みでした。
    ドキドキして血流が良くなった。心臓に良いかはわからないけど…。

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    2022年04月29日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    匿名の売れっ子作家がいる。
    この設定に、色々な思惑が重なり重厚なサスペンスになっています。
    序盤の人間ドラマの様子から、ここまで空気が変わるかと圧倒されました。
    邦題は正直、センスを疑いますが、作品自体は大傑作です。
    誰にでも読んでほしいし、すぐにでも映画化してほしい。

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    2022年04月26日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    作家になりたいフローレンスと匿名のベストセラー作家のモード。モードにアシスタントとして雇われ近くで執筆や生活を見ている前半と徐々に空気が変わり始める中盤からラストまでの展開で目が離せなくなる。作家とアシスタントの何気ない会話や生活の中にある伏線、作家になりたいフローレンスのモードすらも利用してしまおうとする強い思い。二人それぞれの思惑と小説を書くことへの思い。真相が明かされていく終盤のテンポの良さと二転三転する構成でラストまで一気読み。

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    2022年03月14日
  • ランナウェイ

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    サイモンは大学生の長女ペイジの行方を捜していた。娘は恋人に薬漬けにされたあげく、学生寮から姿を消したのだ。ある日刑事から殺人事件の報せを受けたサイモンは、妻イングリッドと共にペイジと男の塒へ踏み込みが…。著者のフェアな目線と巧みな構成に唸り、奴涛の伏線回収に目を瞠る。そして衝撃過ぎる結末。米国屈指のヒットメーカーが放つ、極上のドメスティック・サスペンス!

    圧倒的。今まで読んだコーベンの作品ではベスト。  
    またまた、あの弁護士が登場。

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    2022年03月12日
  • ランナウェイ

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     家族、親子、夫婦、ドラッグ、暴力、ネット、メディア、拡散、殺人、失踪、新興宗教、携帯、遺伝子、etc. etc。現代のミステリーは、犯罪の内容も、手段も、情報も、捜査方法も、過去のそれとは大きく異なってきている。そのことを嫌というほど感じさせる作品。

     ハーラン・コーベンを読むのは実は初めてなのだが、本書を読む限り、本物の香りを芬々とさせる、濃厚なテイストの、誠実で間違いのない作家、と言うに尽きる。

     グリーン家という家族で構成されるユニットを、さらに父、母、兄弟、姉妹、という具合に、それぞれの関係を多角的に描きつつ、あくまでも主人公は長女を探す父サイモン、という設定で貫く。副主人公とも言える女探偵エレナ・ラミレスもまた、亡くなった恋人の想い出が深く心の中で生き続けているという誠実この上ない人物で、大変に魅力的である。

     個性的なキャラクターもいっぱい。魅力的で頼りがいのあるお婆ちゃん弁護士ヘクター。謎多い兵士上がりの助っ人コーネリアス。胡散臭い売人のロッコとルーカス。<心理の聖域>なる宗教団体。それぞれの個性や集団がストーリーによく絡み合う。

     極めつけは、次々と狙う獲物のリストがミステリアスな、十代男女の殺し屋コンビ、アッシュとディーディー。彼らの不気味な殺人ツアーの有様は、とりわけ物語にどう繋がってゆくのかわからない伏線として作中に挿入される。その他の警察、病院、シェルター等々での多様な伏線も、たっぷりと物語を盛り上げながら、危険の匂いをそこかしこにまき散らしつつ、読者の視点はサイモン・グリーンの内と外を行き来しながら、大都会の裏と表、延々たる荒野とを彷徨させられる。

     最後に、重ねられた謎が一つ一つ順序立てて明らかにされてゆくのだが、その時のカタルシスは、ある意味快感ですらある。家族という難しくも永遠の課題。愛憎と秘密に絡み取られた魅力的な果実を、苦みとともに噛み締める勇気が試される骨太の傑作長編である。

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    2021年04月30日
  • 偽りの銃弾

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    ネタバレ

    「ステイ・クロース」が面白かったので、ハーラン・コーベンの他の作品も読んでみようと、手に取った作品。

    いやーこれは上手い小説だ。謎また謎の積み重ね(解説の堂場瞬一さんに曰くたまねぎ小説)その重ねようにページを繰る手が止まらない。
    詐欺の手法で、次から次に説得力のあるような根拠のあるような逸話挿話ショートメッセージを怒涛のようにしゃべりたて、返事する間を与えずいつの間にか聞き手の意思を操る手法があると聞いたが、まさにそれ。

    テンポよく次から次へ、不可解な事件や不審な登場人物やあれやこれや出てきて衝かれるように、読み進める。ちょっと余裕が出てきて疑問符が浮かんで、その疑問符を持ち込んだまま、クライマックスを読んだ時の衝撃。

    うわぁ、そう来るか。性根がヒネてない素直な読者なら、驚天動地。一番最後、主人公のモノローグで少しソフトランディングさせてくれるものの、解説まで読み終わってもドキドキは止まらない。

    ハーラン・コーベン。こりゃ、エラい作家に出会ってしまったぞ。過去作含めて追いかけ必至である!

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    2019年01月22日
  • 偽りの銃弾

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    ネタバレ

    前評判も高かったがさすがのハーラン・コーベン。わたし的には今年読んだミステリーの暫定1位。

    アメリカ的な嫌なところも見事に回収。「戦火の勇気」のメグ・ライアンぽい主人公もカッコいい。え、ジュリア・ロバーツで映画化なの?

    解説で堂場瞬一氏が結構な字数を割いてマイロン・ボライターシリーズへの愛着ぶりを書かれていて、ウインザーホーン・ロックウッドⅢ世の大ファンで、最近事あるごとにマイロンシリーズをオススメしている私としては援護射撃を得たような気持ちだ。(堂場氏のファンではないが)

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    2018年07月19日
  • 偽りの銃弾

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    帯に堂場さんが、風呂敷を広げ過ぎだと書いてあった。読んだ今なら理解できる。
    ミステリーは伏線の回収は絶対だと思う。この本は凄い。見事に回収した。
    海外ミステリーなんてここ数年読んでなかったので、読み始めた頃のように人の名前や関係性で苦戦したが
    話の流れ、面白かった。本当にギリギリまで犯人が分からなかった。

    たまには新しい本を読むのも刺激になる。
    訳者の方が知り合いで本を出した記念に購入。

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    2018年07月15日
  • 偽りの銃弾

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    コーベンさんの小説を初めてよみました。もともとこういう構成をされる方なのかわかりませんが、最初のほうは表に出されている情報が足りなくて、「そう思って読む」しかないのですが、前半にでてきた後半の回収がすごいです。
    全部で500ページ超の本ですが、100ページくらいまでは、すこしずつ読んでたのですが、100ページ以降は一気に読みました。
    登場人物の描写というか背景がすこしずつ出てくるので、それが一定のラインまででてきたときに、ドラマを一気に反転させるのがとても面白かったです。

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    2018年07月08日
  • 誰も悲しまない殺人

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    4.4

    誰の視点で言っているのかは正直わからないのだけど、まずタイトルが好きだ。
    驚きはするけれど、結末はなんとなく読めてしまう。それでも先が気になって、どんどん読んでしまった。
    それまで見えていた人物の姿が、少しずつ違って見えてくるところが面白かった。
    特に主人公については、印象が二転三転する。

    あとがきに『ゴーン・ガール』のことが書かれていたけれど、確かにそれくらい面白かったなあ。

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    2026年09月16日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)荒削り感はあるけんど、スラスラ読めてオチも良いわ〜

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]なかなかのドンデンもある

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    2026年05月12日
  • 匿名作家は二人もいらない

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    作家志望のとある女性が匿名の売れっ子作家のアシスタントになるところから始まり、そこからの展開がドキドキ、ヒヤヒヤ、絶体絶命のピンチの連続。クセ強の脇役陣も良かった。

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    2026年02月28日
  • すべての罪は沼地に眠る

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    ネタバレ

    主人公は臨床心理士のクロエ。
    かつて、故郷のルイジアナ州ブローブリッジの町では連続少女失踪事件が起きていた。
    単独の事件であれば家出の可能性もあるが、地理的、時間的集中性から何者かによる犯行であることが確実。
    ところがこの犯人は痕跡を一切残さない。
    普通のサイコパスは、自分の力を誇示しようと何らかの特徴を残すのに。

    その事件の犯人は父だった。
    クロエが自宅で見つけた証拠が決め手となったが、遺体は今も見つからないまま。
    ちょうど20年経とうとする今、転居し新たな人生を歩み始め、結婚も間近のクロエの住むバトンルージュの町で模倣犯かのような事件が起き始める。

    ありがちな設定であることは否めない。
    過去の凶悪事件、どこかしっくりとこない決着、再燃。

    この構図だと、結末は2択だろうなーと思いつつ、その一方の線が色濃く進み出す。
    が、そのまま終わるはずもなく、、、

    ということで大枠として思ってしまったとおりの展開、結末だったわけだが、細部でこちらの構えをちゃんと飛び越えてくれたところに好印象。
    中盤のいかにもな煽りに、このまま単なるサスペンスで終わらないよね、だいぶ固めてきたけど、ここから舵切れるのかなという不安半分、期待半分な心持ち。

    最終盤、色々辻褄があわないと思わされていたことについてそれなりに説明をつけてくれて納得。
    序盤からちまちまと撒いていた伏線もちゃんと繋がってますからー、と言わんばかりの用意周到な回収劇も自分的好物で、完全に末脚な物語だった。

    初めての作家さん、かつデビュー作だったので作風がわからず、もしやこのまま終わるのかという内容とは別のハラハラ感を抱いたが、結果そこそこ面白かった。

    作品的には2023年度のものだったので、このミス2024年度版を振り返ってみたが20位以下のリストにもいない。
    対象作品リストな含まれていることは確認できた。

    うーん、さすがに完全に圏外ってことはない気がするけどなー。
    どこに面白いミステリが潜んでいるかわからないものだ。

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    2025年09月27日