飴村のレビュー一覧
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ネタバレいちばんの願いごとは、いつだって叶わない。子どもの頃からそうだった。そんなトラウマをもっているから、夢にもふみきれない。だって、きっとだめになるってわかっているから。自分の本当の気持ちを口にして、それで友達との関係がぎくしゃくするのが嫌で、それまで何でも話せていた友達にも、何も話せなくなってしまう。これまでは、そうすることで、うまくいくって信じていた。でも今は、そんな自分が悲しくて腹立たしくて、情けない。
二か月間の交換留学生として、静岡県の浜名湖高校に通うことになった主人公の梨沙は、そこで出会った人たちと過ごすうちに、少しずつ少しずつ変わっていって…。
中学生に薦められて読んだケータイ小説。あとで傷つくのは嫌だから一歩踏みこめないという気持ちは、うん、わかる。 -
Posted by ブクログ
★3.8/5.0
余命1年と宣告された僕が余命半年の君と出会った話の後に読みました。個人的には最初に読んだ作品の方が心にくるものがありました。
今回の作品は、デビュー作に比べると、主人公新太の心が動くのが割と終盤の方だったので、読者からするとかなりモヤモヤした状態が続くと思います。ただ、黒瀬がそんな状況に屈することなくどうにかして助けようとしている姿に感動しました。新太の心も最終的に動かすことが出来て良かったし、その想いの伝え方もピュアで可愛らしかったです。
また、前作を読んだ後に今作を読んだので、途中病院で絵を描いてる少女が、前作の春奈と重なり、色々な感情にさせられました。 -
Posted by ブクログ
主人公・新太には特殊な力がある。それは人の寿命を知ることができる。残り99日になると、頭上に数字が表示され、カウントダウンが始まる。
そして、とうとう自分だけでなく、友人の和也にも見えるようになった。二人は文芸部に所属していて、ある時、別のクラスの凛が入部してくる。凛にもある特殊な力がある。それは死期が近づくと、該当する人の後ろに黒いモヤがかかるという。なんとしても助けたい凛と、あるきっかけで救うことを諦めた新太。新太は生き残ることができるのか?
内容としてはホラーぽかったです。死へのカウントダウンが始まるということで、ふと頭に深んだのが、映画「ファイナル・デスティネーション」という作品です。
回避したとしても、死は逃れられないという内容でした。
こちらでは、グロくはないのですが、救おうにも事実は変えられないという点では、似ているなと思いました。
ただし、三人の高校生達の友情や「絶対的」な状況の中で助けたいという一途な思いが前面に出していて、一味違う青春小説として楽しめました。
あるきっかけで救うことを諦めた新太。そこでの悔しさといったら、残念でたまりませんでしたが、後に凛との出会いによって、考えが改まっていくので、色々勇気づけられました。
また、「死」に対する考え方に考えさせられました。決して「死」というものは哀しいだけではないなと思いました。発想を変えるだけで、気持ちの保ち方も違いますし、残りの人生との向き合い方が大きく変わるなと思いました。
次々と人の死を目撃するなかで、とうとう新太にも残り少なくなっていきます。果たして、本当に新太は死ぬのか?凛との出会いによって、変わっていく運命。最後はそれアリ⁉︎と思いましたが、感動を誘う展開で楽しめました。