上野博のレビュー一覧

  • DBS 世界最高のデジタル銀行―テクノロジー企業を目指した銀行の変革ジャーニー

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    世界最高のデジタル銀行となったDBSの変革についてまとめられた本。DBSは元々シンガポール開発銀行という政府系金融機関であり、シンガポールが金融都市として発展した後の役割は薄く顧客評判も良くなかった。しかし、2010年以降CEOピユシュ・グプタのもとで数々の改革を成し遂げていく。アジアウェーブ・デジタルウェーブ・サステナビリティウェーブと3つの戦略ウェーブを進め、シンガポール内のみならずアジア・世界でも戦える銀行へと生まれ変わった。DX推進の際、専門チームを作ってそこから広めるのではなく、全部署単位で徹底したデジタル変革を行った点は特に日本企業は見習うべきであると思う。

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    2024年04月07日
  • 教養としての決済

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    すごく面白く勉強になりました。
    日常生活の裏側にこれほど広大な決済の世界があることを知り驚きました。ロシア銀行のスウィフト除外や、中国、ケニアのモバイル化など、これまで点でしか見えなかった世界が、決済の全体像や歴史的背景を通して、線として理解することができました。ただやはり、個々のパートでは、「理解出来ていないなあ」と思えるところも所々あり、今後、ニュース等で関連する出来事があれば都度振り返り、理解を深めていきたいと思いました。
    本書は、【世界は決済で回っている】ことを実感できるバイブル的一冊だと思います!!

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    2022年12月04日
  • 教養としての決済

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    決済についての概要、歴史、エピソードで全体像を紹介した本だが、SWIFTの元CEOだけあって、極めて優れた類書でも第一に取る本になっていると感じる。
    ほんとによく分かっている人の書いた本は、明晰で解りやすいという法則がこの本でも実感できた。

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    2022年11月11日
  • BANK4.0 未来の銀行

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    多くの示唆があり考えさせられました。
    個人としては、第一原理を自分の頭で考えて、共感を得ることができる能力が必要。
    また、組織としては、新時代にどう適応していくか。フットワーク軽く、柔軟な思考で、規制にも負けず、技術力を持った組織。

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    2022年02月21日
  • 拡張の世紀―テクノロジーによる破壊と創造

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    DX(デジタル・トランスフォーメーション)、デジタル・ディスラプション(デジタルテクノロジーによる破壊的イノベーション)により、将来の社会、経済、生活、健康などがどのように変わるのか。それぞれの分野で、具体的かつ詳細に、実例を交えながら、事例が紹介されていきます。著者の知識の広さ、情報量の多さに脱帽です。未来に対して様々な創造・想像が膨らみました。

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    2021年06月20日
  • 拡張の世紀―テクノロジーによる破壊と創造

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    ネタバレ

    21世紀中に起こりうるであろうテクノロジーの変革について述べられた一冊。
    事実半分、そこから類推される予測が半分くらいの比率で語られており、近未来に不安を持つ人やイメージしきれない人にオススメしたいです。
    自分がいる立場次第では一層不安になるだろうし、ITテクノロジーに立ち向かう体力(耐力?)があるような人なら背中を押されるような内容。

    「テクノロジーによって失われた仕事と同等かそれ以上の仕事を人にもたらす、業務内容が変わるだけ」
    こんな感じに考えられる人なれれば今後のテクノロジー社会も楽しく過ごせるのかなと思いました。

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    2021年04月07日
  • 拡張の世紀―テクノロジーによる破壊と創造

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    シンギュラリティが近いとも言われる今、AIだけではなく、FinTechや、セキュリティなど、昨今急速に進歩している多数の技術や環境について、わかりやすく、いまと、予測される未来を描いている。

    めっちゃ勉強になります。

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    2018年12月21日
  • 拡張の世紀―テクノロジーによる破壊と創造

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    読み応えありまくりな本だった。色んな映画に出てくるような未来都市、未来生活があるとして。一方で、近年巷で聞く様々な技術があるとして。 その辺りがどんな流れで接続していくのかが、事例ふんだんに書かれていた。是非一読を。

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    2018年07月07日
  • DBS 世界最高のデジタル銀行―テクノロジー企業を目指した銀行の変革ジャーニー

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    実務上学びになる点がたくさん。
    顧客志向、カスタマージャーニー、データ分析、APIとこれまで散々聞いているテーマについて、具体的な事例を紹介してくれるので、これやってみようというアイデアがたくさん思いついた。テーマの概要をなぞるだけの本とか会社のPR本とかは溢れているが、これはなかなかの良作。これをケーススタディにしてチームディスカッションしたら色々アイデア生まれそう。


    「バリューチェーン全体で生じるすべての作業を認識し計測し、その作業を排除、移動、最適化して生産性向上、コスト低減、そして顧客満足向上につなげる」(p87)
    データ分析と何年も言われているけどなかなか分析切り口が出せずにいた

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    2024年11月24日
  • 教養としての決済

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    決済に関する見識を広げることができる。

    朧げながら決済の世界の広さ、深さ、複雑さが垣間見え、その過程でいろいろな気づきがあった。

    ・ビットコインは世界の通貨になり得ない。なぜなら世界に通用する決済が直面する「善悪に基づいた締め出し」にビットコインは無力だから。

    ・決済の世界が対峙する課題は大きく分けて二つではなかろうか。
    一つはマネロン、賄賂、租税回避といった善悪の悪を懲らしめる(決済させない、してもバレる )こと。
    もう一つは決済金額、決済スピード、決済頻度、地理的スケールの拡大という難題を叶えながら決済システムの靱性、回復力をも含めて安定させること。


    ーーーー
    ・ビットコインのよ

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    2023年05月06日
  • 教養としての決済

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    全体としては、決済をめぐる銀行、テック企業、国家、地下経済、先進国、途上国、等々のそれぞれの事情やせめぎあいがあることが具体的な例でもって示され興味深い。そうした中で各国(特にヨーロッパ)の銀行が置かれている苦境とか、米ドルの覇権について書かれたⅦ部が特に面白かった。ただ、Ⅳ~Ⅵ部はややこしくて話についていくのが難しかった。

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    2023年05月02日
  • 教養としての決済

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    かなり骨太な内容だった
    2.決済の歴史
    3.決済の地理学
    4.決済の経済学
    は面白い

    思えば昔より現金を使う機会が減っている
    クレカ、○○ペイなど

    数十年後には現金の消滅もあり得るか?

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    2023年04月15日
  • 教養としての決済

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    決済とは何か?をまとめた本。400ページ強と多く、専門的な内容も多かったため、読み切るのにかなり苦労した。理解出来た部分は少なかったものの
    、序章の決済の仕組み、考え方は分かりやすく、この部分だけでも理解が進んでとても良かった。

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    2023年04月05日
  • 教養としての決済

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    世界の仕組みを少し知った気になれ、誰かに話したくなる話が多い。この本に限った話ではないけど、邦訳で教養としてのって付けたのは余計。浅く見えるからこういうタイトル早く廃れてほしい。

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    2023年02月10日
  • 教養としての決済

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    ネタバレ

    著者は元マッキンゼーでSWIFTのCEOも努めたゴットフリート・レイブラント氏と、ジャーナリストのナターシャ・デ・テラン氏。

    詳しくない分野ですが、たまには、と思って読んでみました。


    感想。重厚感あり。一つ一つしっかり解説してくれています。帯の通り「世界を動かすお金の裏側」「支払の歴史・仕組・未来」に400ページほど。

    特に、
    ①便利な決済方法を消費者側は無料で使えていると思っているかもしれないけど、巡り巡って商品価格に転嫁されて、しっかり負担してるよという指摘や、
    ②クレジットカードビジネスの奥深さ、
    は面白かったです。

    文量多くてだいぶ読み飛ばしました。



    備忘録。
    ・決済と

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    2023年01月22日
  • 教養としての決済

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    特に国をまたぐ取引について説明されている。
    真正面から説明されているように思うので、知らない分野については分かりやすいとは言いづらいものの調べながら読める範囲か。

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    2022年12月21日
  • 教養としての決済

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    日々行われている決済の裏側は壮大な世界と様々な思惑があることがわかった。
    仕事で海外送金することがあるのでSWIFTの成立ちや信用状の面倒さは納得。
    支払方法は国ごとに好みが異なることは興味深い。

    そもそも決済とは、
    負債を免除する方法。

    決済の特性は、
    リスク、流動性、慣習により影響を受ける。
    非接触型、無摩擦決済は支払の心理的ハードルを下げるもしくは無くしてしまう。

    決済の意味するもの、
    現金という現物からデータへ移行することで勝者総取りの可能性がでてきた。
    決済データ、技術は安全保障上武器にもなる。

    決済方法の進化を見ると決済データが巨大テック企業に一極集中することは危うい。

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    2022年12月18日
  • 教養としての決済

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     強烈な内容量を持った本である。貨幣の起源に始まり、1950年代アメリカに始まる決済方法変遷の歴史とその仕組み、国ごとの決済習慣とそれらをネットワークする国際決済の仕組み、デジタル通貨をめぐる巨大テック企業や中央銀行の野望…あまりにトピックが豊富すぎて、一度で全てを消化するのが難しい。一番効率の良いのは、日常で疑問が生じた都度、当該部分を参照するという読み方になろうが、索引がついていないのと、書き振りが冗長なので辞書的な使用がしにくいのが残念。

     ともあれ本書を読むにつけ感じるのは「国家のような権力主体が決済システム(≒通貨、金融)を成立させるのではなく、決済システムこそがそれを持つ主体に権

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    2022年11月20日
  • 教養としての決済

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    なぜ今決済が成り立っているのか、決済を取り巻く課題と取り組みが何かの基礎がしっかりまとまっている本。

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    2022年10月09日
  • BANK4.0 未来の銀行

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    テクノロジーが銀行に与える影響が網羅的に書かれている。かなりのボリュームで、読みごたえあり。
    テクノロジー企業に対抗するには、中核業務での顧客体験の変革しかないということで、カスタマーエクスペリエンスの重要性を再認識した。

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    2020年12月31日