石田雄太のレビュー一覧
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イチローのメジャー挑戦からのインタビュー集。
あれほどの偉大な業績をあげ続けるイチローのひたむきさと葛藤がありのままに綴られていて、その時々の考え、気持ちの変化が非常に新鮮だった。
・型を非常に大事にしている点はなるほどと思った。日常のすみずみまで型をつくり、同じ生活リズム、同じ練習メニュー、同じバッターボックスへの入り方を繰り返すことで、今日の自分の善し悪しを判断して調整している。
・型はあるがそれは一定ではない。常に改善しつづけている。なのでメジャー挑戦時と今ではスタイルは全く変わっている。でも根底にある考え方は変わっていない。
その型の考え方は取り入れていきたい
※9/5にまとめて入力 -
Posted by ブクログ
本書はルーキーイヤーからメジャーに移籍が決まったところまでのインタビューが載ってます。
巻末には、著者がNHKにいた時の上司がコメントしてました。
これだけ近い関係性を持って、細かく深い内容をやりとりできるのは、インタビューする内容の準備だけでなく、アドリブだという。
実際インタビューするときは、準備した内容を一切捨てて、話すという。
やはり、人と人。その場の雰囲気と気持ちなのかなと。
日ハム時代は、監督の思惑と本人のやってることに違いはあるけど、本人が考えて動いていること、成長を見守っていることがみてとれました。
疲労や痛みがある中で、考え方を狭くせず進めてるところが、10代後半とは思えませんでした。
常に分析、常に試す。
うまくいかないときは、当然荒れたりすることもあるけど、今できることをやることに集中してました。
四年目あたりからは、勝てない時も「やれることは全てやっている」という自信がつき、心の成長が見えました。
普段の生活にも役立てる考え方が学べて、大変有意義でした。 -
Posted by ブクログ
本書は大谷選手がエンゼルスで戦ってる時とドジャースに入って間もない時のインタビューです。
とても細かく深い話が載っており、大谷選手とインタビュアーの著者の良い関係性が感じられます。
本書を読んで私が感じた大谷選手は、観察力と自己分析力が非常に長けてる方だと思いました。
また、新しいことにコツコツ試すところも良いところだと思いました。
分析し、準備して一つ一つ試すことで、「今」の自分に合ったやり方に着地していく感じがわかります。
ピッチャーとバッターのどちらも超一流になれているのは、こういった長所を活かせているからだと思いました。
バッターは子供の頃からのセンスメインで、ピッチャーは工夫メインで。
二つとも同じやり方ではなかったです。
それと、未来を見てます。
自分の体が30代後半になったとき、どうありたいか、そのために今やるべきことが明確です。
苦境の時の選択方法も参考になりました。
・この先「楽しい」かどうかで手術を選択したり。
・毎日練習していてやりたくないときもある。そんな時やるやらないどっちが「正しい」のか。楽しいにも限界はある。
高校の監督の言葉も参考にされてました。 -
Posted by ブクログ
松坂大輔とは、同級生である。
とは言え、一般市民である私とは雲泥の差ではあるが、野球をしていない私ですら松坂世代と呼ばれてなんか、遠くの人には思えないでいた。
同じ時に生きてきた人間としては、私が遊んでいる頃にも必死に野球をやってきてたんだなというのがよく分かってたし。
子供の頃から勝って勝ち続けてきた人なんだと思った。私の子供が野球をやっているせいもあり、体験会でホームランを打ち、子供時代にも全国優勝しているなど、やっぱり生まれ持ったスター性も感じられる。何より一貫して自分を信じ続けた軌跡が奇跡のような甲子園につながっているんだと思う。
まるで会話をしているような文章なので、自伝に近い形で構成されている。
私にとってとても良い本でした。 -
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松坂大輔氏が自らの野球人生を振り返る自伝。松坂氏に関する本は数多く出版されていますが、その中でも本書が際立つのは本書を執筆したのが石田雄太氏である事だと思います。
石田氏はSports Graphic Numberに主に野球を対象として多くの記事を執筆されて来ました。松坂氏だけではなく、イチロー氏や桑田氏など数多くの選手の本を手掛けており、そのどれもが読み応えのある作品です。
本書を読んで不思議だったのは、松坂氏の野球キャリアを高校野球、NPB(西武ライオンズ時代)、MLB(ボストンレッドソックス)、そして再びNPB(ホークス→ドラゴンズ→ライオンズ)と時代を区切った時、読んでいてその時の松坂氏の姿が最も鮮明に思い出せるのが高校野球の時代だったことです。
高校野球では3年間という限られた時間で、甲子園で出場できるチャンスが限られている中、特に1998年夏の甲子園でのあまりに濃密で劇的な展開(PL学園との延長戦や、大逆転の明徳義塾戦、決勝でのノーヒットノーランなど)が印象に残った、という点は確かにあると思います。でもそれだけではなく、私自身がまだ20代後半の若い時だったから、より強く印象を受けたという事もあるかもしれません。
松坂氏の活躍が、ちょうど20代後半から30代にかけて、自分自身の社会人としてのキャリアと重ねながら読んでいるから、より松坂氏のその時々の言動や気持ちに共感できたのかもしれません。
特に本書後半で松坂氏が引退を決断するまで、度重なる故障とリハビリに耐えておられる様子は、若い時に出来たことが出来なくなってくる事を経験する最近の自分自身の経験とも重なり、ちょっと励まされるような気持ちになりました。
野球の神様にお願いごとを一つするとしたら、という問いに「どれだけ練習しても壊れない肩、肘が欲しい」との答えに対して、「技術的な事は与えられたら面白くない」という理由からは松坂氏の野球に対する姿勢が伺えますし、「投げられなくなるまで、投げられたから幸せものだ」という引退を決意した時の気持ちも、度重なる故障で思うように自分の体が動いてくれない葛藤に耐えておられる様子を本書を通じて知った後では、ずっしりと響くものがありました。
松坂氏の言葉や気持ちがより深く読者に届くのは著者の石田氏が過剰な脚色などを抑え、冷静に松坂氏の言葉や気持ちを描いているからではないかという気がします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大谷選手が大リーグへの挑戦を開始した2018年から昨年2023年まで、各年のインタビューをまとめたもの。
一冊の本として通読してみると、彼自身の考え方や行動、気持ちの変化がよくわかる。一貫しているのは、常に前向きで緻密に考えて行動していること。変化に常に対応し、現状維持は有り得ないと考えていること。言葉の端々にそういう気持ちが表れている。若いけれど、自分のポリシーがしっかりしていて素晴らしいと思った。それが現在までのプレーに繋がっている。
興味深かったのは、野球の数字の捉え方に関する話。様々な記録を更新中の彼は、OPS(出塁率+長打率)という指標を特に重視している。しかし、それだけが全てではないと言う。出塁率は確かに重要だが四球で出塁するのとヒット出塁するのでは、同じ出塁率でも意味が違う。戦略的にはヒットが望ましいと考えており、それはランナーが居る場合、ヒットは3塁まで進塁させることができるが、四球は2塁までしか進められない。彼は四球を選ぶよりヒットを打つことを重視すると言う。出塁率の数字ひとつに対して、そこまで考えているのかと感心した。野球については、本当に考える事もプレーも緻密だが、逆に、食べ物や日常生活は意外にアバウトな印象で、食事はあくまで健康の為と割り切っているようだ。(いつも最後の方で食事の質問をしているが、あまり関心が無さそうだ)
気になった話題としては、2022年のインタビューで「シーズン中に悪夢を見る日があった」という話。元通訳の水原氏から「それをやると、悪夢を見るよ」と言われた話は暗示的だった。(それが何だかは明かさなかったが) その悪夢が今年、元通訳のせいで正夢になった。
昨年の活躍を振り返って、このインタビューを読むと彼のことをより深く知ることができる。大谷選手のファンであれば、一読の価値があると思う。 -
Posted by ブクログ
大谷翔平の主に日本ハムファイターズ時代からメジャーリーグに向かうまでの、2013年から2018年までを著者がインタビューしたものをまとめたもの。
高校を卒業して、すぐメジャーを目指していたのに、ファイターズに誘われ、揺れ動く気持ち、ファイターズに決めた時の気持ち、怪我をした時の気持ち、いよいよ海を渡ると決心した時の気持ち。
その時々の心境をうまく引き出していて、興味は尽きない。
その時々の根底にある、野球に対しての誠実さ、努力、向上心、そして自分を信じる気持ち。それらは常に揺らぐことはない。
そしてそうして積み上げてきた実績、どんな結果にもいつも満足することなく、さらに上を目指す姿はやはり、稀な逸材といえるだろ。
高校を卒業したばかりのファイターズのユニフォームに身を包んだ初々しい大谷、
ファイターズで6年実績を積み上げたちょっと余裕のある顔の大谷、しかしどの瞳も輝き、真っすぐ未来を見据えている。
いよいよメジャー6年目が開幕する。その前にWBCへの参戦。
今シーズンはどんな顔を見せてくれるか楽しみだ。