石田雄太のレビュー一覧
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この著者の書いた他のノンフィクションに、平成野球30年の30人だったかな、そういうタイトルの話があって、かなり面白かったのと、イチロー・インタビューズも予想を裏切らなかったから、この大谷の野球翔年も、文庫で出たタイミングもよくて、読んだ。
メジャーに行ってから、MVPを獲る前の数年、結構苦しかったのだろうなと予想されるから、早くこの野球翔年の2を読みたいものだが、その前の日ハムにいた5年間の足跡を見るにつけ、あの桑田も凄かったんだけど、それにも増して、考え方が凄い奴なんだなと思う。そしてそれに加えて、その考えを実現させてしまう才能と努力、その努力をし続けられる身体と精神力は羨ましい限りだが、彼の世界一になるという思いを達成するための身体と心はどういうレベルというかどういう凄いものになるのだろう。
後から、こういう石田さんのような人たちの秀れた書き物を見て思うだけじゃなくて、自分でも可能な限り彼を観て、考えることをやりたいと思う。 -
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平成30年間、日本プロ野球人を取材し、雑誌記事を書き続けた著者。平成野球の取りまとめとして自身の記事から30名のプロ野球人のインタビュー記事を厳選。この一冊で平成の日本プロ野球界を総括する。
登場する野球人は昭和のスター選手を経て名監督に評価された長嶋、王、野村、星野。メジャーに挑戦したイチロー、松井、松坂。そんなスーパースターもいれば、わずか数年の輝きだけで引退してしまった選手たちも。
野球界における平成とは、オリンピックやWBCにプロ中心の日本代表が参加し、日本人が当たり前のように海外プロ野球に挑戦した時代だった。鎖国から開国を経て、近代国家となった明治維新のようなものだ。そして、維新のきっかけ、黒船来航に例える事件とすれば、野茂のメジャー挑戦だろう。その野茂が本書に登場していないのはちょっと残念。 -
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ネタバレ[ 内容 ]
シアトルでのデビュー戦、首位打者、リーグMVP、メジャー記録262安打、WBC連覇から、不調にあえぐ苦悩、弓子夫人の献身、日の丸に寄せる想いまで―。
渡米が決定した2000年秋から2010年シーズン直前までの全100時間超のインタヴュー。
イチローのすべてがここにある。
[ 目次 ]
1 飛翔―2000~2002(「どうせなら、ユニフォームのカッコいいところがいいな;「向こうに行くことが夢じゃないですから」 ほか)
2 試練―2003~2005(「一番苦しいと感じるのは、できるのにできないということ」;「え、トップって、何が?」 ほか)
3 栄光―2006~2007(「獲りにいって獲った世界一ですから」;日本のこと、大好きです」 ほか)
4 結実―2008~2010(「去年の涙は、悔しさがすべてではない」;「おっと、松坂選手、言うようになったね」 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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● かつて、自分に与えられた最大の才能は何だと思うか、とイチローに聞いたことがある。彼は「たとえ4打席ノーヒットでも、5打席目が回ってきて欲しい思える気持ちかな」と言った。
● 要するに“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね。
● あんなに負けているのに、こんなにたくさんのお客さんが来てくれているのはなぜだろうと疑問に思えるかどうかは、それぞれの感性でしょう。お客さんは最後に勝つ瞬間だけ見に来ているわけじゃない。自分たちにはとてもできないことをやってもらいたいと思うからこそ、見に来てくれる。そのために、チームが勝とうと負けようと、最後の試合までしっかり準備して、最高のプレーを見せる。
● 「オレは自分のためだよ。だって、自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、チームのために、なんていうヤツは言い訳するからね。自分のためにやる人がね、一番、自分に厳しいですよ。何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれてきちゃうものだからな」王貞治 -
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シアトルでのデビュー戦、首位打者、リーグMVP、メジャー記録262安打、WBC連覇から、不調にあえぐ苦悩、弓子夫人の献身、日の丸に寄せる想いまで-。イチローが全てを語り尽くした、100時間超のインタビュー。
10年間イチローを追い続けている故の内容の濃さだった。「尖って弱さを隠そうとした20代前半、大人のふりをして強さを隠そうとした20代後半、正直に振る舞って弱さを晒そうとした30代前半、強さまでも平然と晒せる30代後半」…イチローの価値観の変化を的確に描く。付き合うには骨の折れる人だろうけど、それぐらいの個性があるからこその「結果」だとよくわかる。
(B) -
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南京からウーフーまでのバスの中でガタガタしながら読んだ本。カツを入れられたような本。同世代だから余計に言葉が心に入りやすいんだと思う。バスの揺れに関係なく一気に読んでしまいました。ただ、バスの運ちゃんが自分の好みで車内で大ボリュームでかけるわけ分からない音楽がたまに気になったけれど。
石田雄太著「イチローインタヴューズ」文春新書(2010)
*イチロー選手が持っている最も重要な武器。それは、飛びぬけたバッティングセンスでもなければ、類いまれなトータルバランスでもない。彼の第一の武器は「心」の持ち方である。「あいつは特別だから」と誰もが言う中で、もっともイチローと特別視してこなかったのがイチロー自身だった。彼をココまでにしたのは、想像を絶する練習量であり、その練習に足を向けさせた彼の心の強さである。かつてイチローに与えられた最大の能力はなんだと思うかと聞いた。「たとえ4打席ノーヒットでも、5打席目がまわってきて欲しいと思える気持ちかな」と言った。ヒットが出てもノーヒットでも一喜一憂しない揺るがない心。
*イチローは準備という言葉を良くつかう。そのことを尋ねた見たら「多くのヒットを打ってもてはやされて、少しうわついていたと思います。ただいい時はそれでもいいのですが、悪くなったときの周りの反応はすごく差が激しいです。ああ、世の中はこういうものだなって。その時に『自分は一体何が大切なんだろう』って考えたんです。人の期待に応えることなのか、自分のものを出すことなのか。それを天秤にかけると、自分が力を出すことの方が絶対に大事だと思いました。そこからですね、ゲームにはいっていくためにいろいろと準備をしなくてはいけないと思うようになったのは。準備をしておけば、試合が終わったときにも後悔がないじゃないですか。要するに準備というのは言い訳の材料となりえるものを排除していく、そのために考ええる全てのことをこなしていくということです」
*人を自分を比較するという価値観は僕の中からもう消えています。僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあると思うんです。人の数値を目標としている時というのは自分の限界よりはるか手前を目指している可能性がありますけれど、自分の数値を目指すというのは、常に限界への挑戦です。飯の種として野球をやっている選手では、絶対に上に上がれないと思います。
*『目の前で起こっていることが100%だ!』起こるべくして起こっていることだからそればすべて受け入れなくてはいけない。
*相手にこう思って欲しいがためだけに、安易に言葉を発しないということは大事だと思っています。
*重荷を背負おうとする自分がいたのは、自分に自身があるからです。自分の内面を出していくって言うのは、そういうことだと思います。自分のことを隠そうとしたり、本当のことを言われたときにそれを否定したくなる気持ちって言うのは、自身のなさの現れでしょう。 -
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★次はぜひイチローの周囲のインタビューを★イチローよりは松井派なのだが、読んでしまうところが僕も隠れイチロー派なのかもしれない。
新聞などで読むイチローの言葉は、主語や目的語が多数抜け落ちていて、聞き手が補足しないと意味が分からない。ところがこの本のインタビューは分かりやすい。著者が勝手に言葉を足すとはとても思えないから、イチローは長く話せばきちんと意味が通るのかもしれない。「詰まることをイヤがらない」「準備」「イチローを支配できるようになった鈴木一朗」「達成感とは単なる結果ではなく、やりたいことを意識して実現すること」といった趣旨のイチローの発言は非常に興味深かった。
ただ、基本的にこれはイチロー礼賛の本なので、極めて一面的でもある。「ナンバー」という特殊な雑誌の記事のせいもあるが、イチローのインナーサークルに入った著者の陶酔感も透けて見える。もともとイチローは自分からは話したがらず、少数の「何かをやりたい人」に伝わればいいスタンスだというが、傍目には話したがり理解されたがりにしか見えない。ただ言語感覚が中学生的(「ごちそうさまでした」ではなく「ごっそうさまでした」と主張、オールスターで下ネタの掛け声をかける‥)なので、伝わらず理解されず、その不満を募らせてメディアに向けてしゃべるのを減らしているように思えて仕方がない。自分の内面や技術を客観的に分析できるのに、その言葉の選び方が独特で、慣れた人(ずっと取材をして仲間内となった記者)にしか通じにくいのではないか。もったいない。その点で、この本のような翻訳者がいると、独白&礼賛書としてはとてもすっきりする。
もうひとつ、イチローに関して不思議でならないのは、なぜ所属するチームは弱くなるのかということだ。オリックスでもマリナーズでも最初の数年はチームは強い(WBCも短期)が、どんどん下降する。イチローがチームに与えるネガティブな影響があるとしか思えない。そのあたりを誰か拾ってくれないだろうか。王貞治から「(チームではなく)自分のためにやっている」という言葉を得て納得しているが、おそらく周囲に与えるものに決定的な差があるのだろう。嫌味な雰囲気(ここには書いていないが、試合後のインタビューは記者に背を向けて受けるという)もあわせてサッカーの中田と共通するようにみえあまり好きではないが、50歳までプレーしたいという点はとにもかくにも素晴らしい。 -
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ネタバレ斎藤佑樹はイメージ以上の自信家。でもそれだけじゃない。相手のつよさや対象の大きさをしっかりかんじたうえで、自分と相対したときなにができるか、なにが必要か、どんなことを学べるか、自分のできることの現実とイメージの境界がしっかりしている印象。プロ球団逆指名の話が興味深い。このチームに行きたいという一般的な逆指名ではなく事前の面談で育成方法や野球以外の環境をちゃんと聞いてみたかったっていうのはらしいなとおもった。
涼しい顔でバッターを打ち取る姿と、がむしゃらな姿のどちらも求められてしまったというあとがきの言葉にもぐっとくるものがあった。 -
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ネットで少し読んで面白そうだったので新規購入。
やはり少し浮世離れしているが、そうでないとこんな実績残せない。
ぼくが個人的に最大谷翔平を評価する点は、まず全てを熟せる体力が凄いしその準備が出来る体力が凄い。
精神力も体力あってこそだと思う。
あとは、兎に角真面目に一つのことに取り込む姿勢は親からすれば子供に対する最高のお手本になるんではないか。
以前は野球選手は成績が上がればチャラチャラしてとても子供のお手本にならなかったが、大谷選手を見習って野球や他の事にもに真面目に取り組む子供が増えるんじゃないか。
その功績は素晴らしいものだと思う。
野球が兎に角好きで、途轍もなく些細なことも突き詰めていってるんだと改めて感心した。
食事に幸せな部分を置いてないのは賛同は出来ないが。(笑)
子供たちのバイブル本になればと思う。 -
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2000年10月13日のオリックスでの最終戦から始まる、
野球選手・イチローの、メジャーリーグを歩んだ10年の記録を
本人の言葉を軸として綴られた本です。
ほぼ、雑誌『Number』から、ときどき『文芸春秋』からの記事を
編集して作られています。
面白い本でした。
メジャーに行っても、つねに三割を打ち、200本安打を越えるイチロー選手。
そんな成績の中でも、波があります。262本安打の世界新記録を達成したシーズンもあれば、
200本をやっと達成したシーズンもある。
数字からだと、その成績はただの揺らぎにしか見えないのですが、
この本を読むと、そこに血の通ったイチロー選手の向上と苦悩と戦いが見えてきます。
常に向上していきながら、壁にぶち当たっているのです。自分をUpdateしながら、
さらにまた不具合がみつかったりする。
だから、同じことをし続けて、成績に揺らぎがあるというわけではないことがわかります。
日本で7年連続首位打者を達成し、メジャーに行ってから10年連続でさらに記録を更新中の年間200安打という
記録を成し遂げているということで、「イチローは変わらない」という印象を持ちがちですが、
「イチローは変わり続けている」のが本当のところなんですねぇ。
そういうのを知っておくことで、たとえば何か数字を見た時に、その裏には何かがあるのだという思考が
働く契機になるかもしれないですし、そういうイメージ力って大切な気もします。
そして、「期待」というものに、
僕は少しネガティブなイメージを持っていたのですけれど、
イチローさんのようなスポーツ選手になると、
そういう他人からの期待に応えることもいとわないところがありますね。
僕なんかだと、「えぇい、期待するな、萎える」という気持ちも少しあるんですよね。
だけど、そういうのがないですよねぇ、実はあるのかもしれないけど。
期待の種類にもよるのかもしれません。
「ホームランを打って欲しい」「年間200安打を達成してほしい」
「大臣になって欲しい」「地区大会で優勝してほしい」などなど
こういった種類の期待は、大きな目標と重なっていたりします。
「私のことを好きになって欲しい」「もう少し身体を鍛えて筋肉質になってほしい」
「髪を伸ばしてほしい」「無口でいて欲しい」
こういうのは価値観の押しつけの範囲内で終わってしまう期待です。
期待される側と利害が一致しません。
「一塁を蹴って二塁へ向かう時に手をぐるぐる回してほしい」「打席に立つときにカメラ目線を送って欲しい」
とか野球に例えるとそんな感じの、どうしようもない「期待」になるでしょうね。
でも、人はこういう種類の期待を求めるものなんです。
例えば「KY」なんていう「空気を読めない」という悪口も、
空気を読めという一方的な期待を裏切られたことによる愚痴を正当化したような程度のもの
なんじゃないでしょうか。
話が逸れました。
また、満足感についての発言には興味深いものがありました。
イチロー選手は、満足感を否定しないそうです。
一方で、作家の村上龍さんや中田英寿さんは、満足しないことを一流の条件に掲げていたと思います。
こうやって、意見が割れると、「こちら立てればあちらが立たぬ」ことになります。
ただ、僕が思うに、満足感を持つことが大事なのは、勝負師の心のあり方に通じるんですよね。
より勝負師に近いのが、中田英寿さんや村上龍さんではなくてイチローさんなんじゃないでしょうか。
なぜ、勝負師という名前がでてきたかといえば、ギャンブルをするときに、満足感が必要なのを思い出したからです。
いつまでも満足せずに、賭け続けるのは野暮です。それは、負けるまでやるっていうことで、
最終的に必ず負けます。勝ったところで満足してきりあげることが、勝負師には必要になるのです。
イチローさんの発言には、この他にも、ギャンブルに通じるものがあったように、僕なんかには読めました。
まぁ、ずっと満足し続けるとバカをみますから、一時的に満足することは良いことだ、と
イチロー選手的には解釈できます。
それと、チームのためにプレーするか、自分のためにプレーするかという二者択一の
どちらをイチロー選手は選んでいるかというところも興味深い所でしたし、
僕も真似しようと思いましたね。真似するというか、それでいいんですよねーという感じ。
どっちをイチロー選手が選んでいるかは、この本を読んで回答を得てください。
とかって、Webで検索すればでてくるかなー、ははは。
ほんと、こんなすごい選手が同時代に活躍しているのって、ものすごいことですよ。
イチローさんとは友達になってみたいけど、僕がもっとしっかりしないと話にならないな
なんて空想しました。