神家正成のレビュー一覧

  • 七四

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    植木シリーズの第2弾にして神家さんのデビュー2作目。
    【深山の桜】より更にボリューミーな内容。
    ドンデン返しもドンデン返し。
    そして張り巡らされた伏線を見事に回収していく爽快感。
    神家さん元自衛官ということもあって登場人物の信念の強さがひしひしと伝わってきた。

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    2020年05月04日
  • 深山の桜

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    感想として、万感という言葉がしっくりくる。
    物語が進むにつれて、様々な思いが浮かび上がっては去っていくように感じた。

    冒頭では自衛隊という作中の作り込みをし、小さな伏線を張りつつ、徐々に物語を加速させていく。
    俯瞰して読んでいたかったが、途中からはただただ物語にのめり込んで、正に読まされてしまった。


    さて、読み終わり、准尉のことが気がかりではあるが、
    それよりも自衛隊とはなんだろうかと思う。
    今まで深く考える機会すらなかったが、本書は1つのきっかけになり得ると思う。
    就職先・仕事である前に、自国の大事な機関なんだと思う。災害時の活躍が記憶に新しいが、本来の役割は防衛である。
    そんな自衛隊

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    2019年07月24日
  • 桜と日章

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    千葉県警の警備部長が誘拐され、公安警察のマル自(自衛隊監視班)捜査官の全リストを警察庁のウェブサイトで公開しろという脅迫状が小指とともに届いた。柏警察署に特別捜査本部が設置されるものの、自衛隊から出向中の副署長・植木は事件から閉め出されてしまう。自衛隊発足以来続く、警察との水面下での確執が表面化する中、植木は補佐の女性警察官とともに、事件に関わっていく―。

    警察と自衛官の関係はよく分かった。

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    2019年04月10日
  • 深山の桜

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    ネタバレ

    南スーダンの自衛隊宿営地で連続する盗難事件を調査するよう命じられた、退官間近の亀尾准陸尉と部下の杉村陸士長。
    日本から特別派遣されてきたオネエの警務官・植木一等陸尉も調査に加わるが謎の脅迫状や小銃弾の紛失という事件が次々と起こり、事態は予想のつかない展開となる…。

    前半は自衛隊内部の階級や独特の習慣や言葉に引っかかることが多く、読み進めるのに苦労しました。
    冗長と思えるほど隊員たちの日常生活や装備などの描写が細かく、それも読みにくい原因かも。
    でも、ディティールが描写されることによってリアルな説得力のある世界が形作られ、現在の自衛隊が抱える問題をより明確に浮き彫りにしていて、物語に奥行きを与

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    2019年11月30日
  • 七四

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    自衛隊内の犯罪捜査および被疑者の逮捕を行う部署である中央警務隊。甲斐和美三等陸尉は突然の命令により、富士駐屯地で第百二十八地区警務隊の捜査に協力することになった。完全密室である七四式戦車の車内で見つかった遺体。それは単なる自殺と思われた事件だったが、内部からの告発により、殺人の可能性があるという。捜査を進めるうち、やがて甲斐は自衛隊組織の暗部に迫っていく…。

    やや展開が回りくどくなってしまったような気がしてならない。前作の方が個人的には好み。

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    2017年10月27日
  • 七四

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    著者は自衛隊に勤務していただけあって隊内の制度や慣習に詳しく、人間関係の重要さがよく分かる内容になっている。
    また、後半のDVDを巡っての攻防は、北朝鮮の工作員なども登場して、中々読み応えがあった。
    ただ、自衛隊内部にこの本に書かれているような北朝鮮に偏った隊員がいないことを願うばかりだ。

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    2017年10月01日
  • 深山の桜

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    神家正成『深山の桜』宝島社文庫。

    『七四』が文庫化されたのを機会に初作である本作から読んでみようと手にした。

    自衛隊の国連南スーダン共和国派遣を舞台に描かれるミステリー。自衛隊の特殊な世界はやたら詳しく描かれるものの、やたら説明的で、ストーリーのテンポが悪く、今一つ乗り切れなかった。

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    2017年09月08日
  • 深山の桜

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    ネタバレ

    元陸上自衛官の著者が描く、自衛隊内の窃盗事件を描く。

    舞台は南スーダンに派遣された陸上自衛隊基地内。
    私物の窃盗事件から弾薬の紛失事件へと発展し、それを調査するベテラン隊員と若手隊員の調査を追う。

    アクションは最後以外にほとんどなく、基本的には窃盗事件調査がメイン。

    この本を通して、自衛隊が枝葉末節まで規定するルールと現実を見ない上層部のおべんちゃらに付き合わされ、現場はがんじがらめになっていることがわかる。
    また国民の目を過度に気にすると感じられ、主要な目的外の作業が多すぎると思った。

    こんな枝葉末節にがんじがらめにされてしまうと本当に有事が起きたとき、自衛隊がいかに有能でも、自由迅

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    2017年05月18日
  • 深山の桜

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    ★3.5ですね。

    いままさに進行中の国連南スーダン共和国ミッションへ派遣された自衛隊部隊を舞台にしたミステリー。

    って言うか、『ミステリー』と言う意識はありませんでした。でも第13回『このミス』の優秀賞だったんですね。それを認識してもなお、あまりミステリーと言う感じはしません。むしろ、自衛隊の置かれた厳しい立場を、少しコミカルに描き出した小説という認識です。

    だってねぇ、確かに推理小説の要素はありますが、それよりも、南スーダンに派遣された自衛隊の厳しい日常生活、国内でぬくぬくとしている防衛官僚に手を縛られた現地部隊、不穏な現地情勢・・・。2016年より、やっと法制度化された駆けつけ警護も

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    2016年09月03日