大岩オスカールのレビュー一覧
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「なでし子シリーズ」続編♪
刊行順ではなく、時系列順で読みました♡
父が亡くなり母には捨てられ、祖父のいる「常夏荘」で過ごす事になった小4の耀子。
あれから4年、そしてそのまた4年後の物語。
✎︎____________
1998年、18歳になった耀子の話と、その4年前の話とが交互に語られる。
だけどその大半は 4年前の話で、11歳になった立海が、また常夏荘にやって来た夏の日々の出来事の話だった。
今回はヨウヨ(耀子)とリュウカ君(立海)に加え、1作目ではほとんど出てこなかった照子の息子である龍二が 深く関わってくる内容だった。
立海の父は龍二の祖父。
年齢は龍二の方がずいぶん上だけど、 -
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出版順に読んだので、なでしこ物語はこれが3作目になる。
なんて切ないのだろう。
読み終えてしばしどっぷりこの世界から抜け出せなかった。
「地の星」で疑問に思ったままになっていたことが次々にわかってくる。
こちらを先に読むのと後に読むのでは、龍治の印象ががらりと変わる。
環境は恵まれていたけどずっと孤独で、心の拠り所があまりない人だったんだな。
心の奥にある14歳の燿子と10歳の立海、そして龍治との思い出を
そっと大切に開ける。
後に語られる方がその大切さが際立つ。
だから、「天の花」が後になったのかなと思った。
立海の一途な思いが報われてくれたらとは思うが、
小さい頃の4歳差、大人になっ -
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「なでしこ物語」から18年後
28歳になった耀子は『おあんさん』となり、
そして1児の母になっていた。
先の「なでしこ物語」では、
自分は何もできない、
何をしてもグズだと、自信を持てないでいる
小さい女の子だった耀子が、
「どうして?ではなくどうしたら?」
と自分で考え、女性として、母として、
自立・自律した大人になっていく耀子の
成長していく姿が描かれていて、
とてもカッコ良くうつりました。
***ネタバレ***
しかし
龍治と結婚していたのにはビックリ!
どこがどうなってそうなったのだろう?
その辺りの事が次に出版された
「天の花 なでしこ物語」
で描かれているようなので、
引き続き -
Posted by ブクログ
『なでし子物語』の続編。出版は『なでし子物語』『地の星』『天の花』の順だけど、時系列としては『なでし子物語』『天の花』『地の星』の順。『天の花』から読めば良かったかなぁ?とちょっとモヤモヤ。
『なでし子物語』では10歳だった耀子も今は28歳で一児の母。
高校卒業と同時に結婚、出産した耀子は社会人経験がないが、家庭の事情や色々思うところあってスーパーでパート勤めを始める。そこから起業するまでのお話。
これだけ書くと奥さんの奮闘記って感じだけど、耀子が嫁いだのは地域の名士の家。そんな家の奥さんがパートに出ていることで陰で没落したのかと噂を立てられ、起業しようとみんなに出資金を募れば、あんたんちみ