高森美由紀のレビュー一覧
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ネタバレ「ギンナンおむすび」は涙なしには読めなかった。
その展開は予想してなかった。
防御できていないところに突然のお知らせで、うわあああとなり、その後一章からいた人もうわあああとなって、もうね。
大五郎(犬)への台詞がフラグだったので後者はまだ予想はできていたんだけども。
振り返りの台詞で涙腺は完全に崩壊。
勘弁してくれ、お弁当食べながら読んでいたのに。
この章のお二人も、そして柴田くんのばあちゃんも、とにかくこのお話に出てくる人生の先輩方はいいキャラが多い。
絶望的に接客向きでない性格と表情の男性が営むおにぎり専門のキッチンカーのお話。
少食で色々悩んできた女性が手伝ってくれるようになってからは -
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R5読書感想文課題図書・高学年
太一は五年生。去年の四月に転校してきた時から、おとなしい性格ををかくし、おどけたキャラをえんじている。秋に転入してきた王子(と呼ばれているカッコいい大路君)と八戸の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞をおどることになった。いっぱい練習をして、疲れているし、経験のための釣りは寒くて虫は気持ち悪くて、つい本音で言い合ってしまった。
「『ムカつく』」にもいろいろあるべ。『腹が立つ』とか『くやしい』とか『バカにされた』『うらやましい』『悲しい』『さみしい』とか。そういうふうに、ようく見つめて具体的に言葉にしてみれば、思ったよりムカつかねくなるぞ」 -
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伝統芸能に挑む青春ものかな?と思ったら、なんのなんの。5年生の少年の葛藤が生々しく描かれた人間ドラマでした。
お父さんのアドバイスにハッとさせられます。
自分の感情を「ムカつく」で片付けず、しっかりと捉えることー。心のモヤモヤを訳もわらぬまま放置して溜めていくのではなく、自覚して向き合うことの大切さを思い知りました。
簡単に上手くいく方に逃げるのではなく本当はどうすべきだったか、どうしたら作られた自分を打ち破れるのか、悩める太一くんを読みながら自然と応援してしまいます。伝統芸能「えんぶり」に挑む中で、多くのことを感じて考えて成長していく太一くん。本番はどうなるのか、ワクワクしながら、一気に読