あらすじ
30歳の日葵は、疲れきっていた。ブラック企業に疲弊して勢いでやめたものの、再就職しようにも気力がわかない。不安で押しつぶされそうなある日、普段通らない路地裏に、古民家のお弁当屋さんを見つける。イートインもあるらしい。気づけば、いい香りの焼肉の香りに誘われてお弁当屋さんへ。お弁当の中に、牧歌的な雰囲気や安らぎなどがぎゅっと詰まっている気がした。店内にシェアハウスを募集している貼り紙を見つけ、思い切って申し込むことに。弁当屋の店主・菜月は、口数が少なく職人気質で、テキパキと仕事をする。その姿を見ているだけで安心できた。古民家の庭は木や花が植えられていて、猫や野鳥も自由に入ってくる。料理が苦手な日葵は調理の手伝いはできないが、店を手伝ったり植物の世話をしているうちに、地域の人たちと知り合っていく――。
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Posted by ブクログ
菜月も藤森もご隠居さんも、みんな優しくて、どこかズレてはいるけど愛がある。日葵が意外にもぐいぐいと懐に入り込んで行くのがおもしろい。
岩手や福島の名物が所々でわりと良い役割を果たしている。特に赤べこ!そうか、何でも肯定してくれるんだ。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
限界を感じ、両親にも内緒で会社を辞めた日葵(ひまり)は30歳。
再就職をしなければと思いつつもその気力がわかず、不安に押し潰されそうになっていた。
そんなある日。老人と散歩する犬に誘われるようにして入った路地裏に、古民家のお弁当屋さんを見つける。
【感想】
喜多嶋隆さんの「湘南キッチン」シリーズがラインナップされている〈ごちそう文庫〉の紹介で興味を持って購入しました。
主人公の日葵を筆頭に、店主の菜月や常連さんたちも含め、みんながそれぞれに不器用に生きていて、そこがなんとも愛おしく感じながら読み進めました。
立ち止まったり、逃げてもいい。大切なのは自分自身を守ること。
そんなメッセージが全編に散りばめられていて、とても癒されました。
Posted by ブクログ
日葵(ひまり)は、会社を辞めた30代の女性。
2年くらいは無職でもやっていけるくらいの貯金はあるが、それでも通帳を見ると不安が募る。カップ麺と食パンと、あと卵があれば、なんとか食べていけると思って生活してきた。ある日、ふと見つけた古民家の弁当屋さんに入ると、何もかも違う空気や音、香りが感じられ・・・。
生き方は人それぞれで、人生もそれぞれ。一人一人が少しずつ、良い方向へと持っていけたらと願っている。
一人で弁当を作る菜月、カフェ「Beans&Leaves」のマスター藤森、ご隠居と犬のマサオ、配送の馬渕さん、それぞれの事情が、本人から語られることよりも、彼らの間でそれぞれ距離を置きながら共有されていることが心地よい。カフェでバイトしている、しっかり者の高校生谷地さんにだって悩みがある。(辿り着いた結論がすごいけど!)
物語の最後に、それぞれがたどり着く場所は、まだ終着点ではない。続編、できそうな気がする。(書いてください)
東北地方在住の作者らしく、細かいところまで東北にこだわっているところが、とてもいい。ご当地小説大好き。
菜月のキャラクターとは全然違うけど、札幌を舞台にした弁当屋さんの『弁当屋さんのおもてなし』これもなかなか面白いですよ、いかがでしょうか。
Posted by ブクログ
言葉の選択が独特だけど面白くてたまにツボに入る。
日葵ちゃんは自分の中での判断基準が枯渇している状態から復活できて良かった。
元先輩の痛いマウントのスルーの仕方も良かった。
私も面倒くさい相手には感情込めずに「へぇ」で終わらせるようにしてみよう_φ(・_・
強い人だと思っていた菜月ちゃんにも色々あったけど、性質が全然違う2人の相互作用が良い感じに働いて爽やかな読後だった。
ご隠居さんご夫婦が可愛い。
Posted by ブクログ
仕事も恋人も失い、人生どん底だった日葵は、
古民家のお弁当屋さんでシェアハウスをすることに。
不愛想でぶっきらぼうなオーナー・菜月が作るのは、
旬の食材や郷土料理をアレンジした滋味深い料理で…。