レイフ・GW・ペーションのレビュー一覧

  • 許されざる者

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    通りの向こう側を見通せるといわれた元犯罪捜査局長官が犯人を追う。体調の悪さと闘いながら。ののしりながら。
    すでに時効の切れた事件、見つけてどうする。
    武器は、的確な指示と判断力。
    物語は脇へそれることなく、事件の中心をグイグイ進んでゆく。飽きさせない。

    垣間見える頑固さがかわいい。
    いい仲間たちだ。

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    2019年10月10日
  • 許されざる者

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    退職した警官が過去の事件の調査を依頼され‥
    スウェーデンの人気シリーズの最終作。
    ガラスの鍵賞など、各賞総嘗めにした作品です。

    警官と言っても、このラーシュ・ヨハンソン、ただの警官じゃない。
    凄腕で知られる、国家犯罪捜査局の長官だったのです。
    退職後のある日、脳梗塞で倒れます。

    入院先の担当医の女性から、父親が気にしていたという、昔の事件を調べてほしいと頼まれます。
    牧師だった父が、犯人を知っているという懺悔を聞いたというのです。
    懺悔は本来秘匿すべきものなので、犯人の名前まではわからないのですが。
    すでに時効になった、25年も前の未解決殺人事件。
    かっての部下にも連絡を取り、少しずつ調べ

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    2019年07月19日
  • 許されざる者

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    時効となってしまった殺人事件を、引退した警官が捜査していく物語です。

    犯人自体のめぼしは割合早くついてしまうのですが、時効になっているケースだからこそ、「犯人をどう罰するのか?」というテーマについても触れられていて、これが中々興味深かったです。

    また、事件と同じくらいのボリューム感で、主人公の人生模様についても同時進行で話が進んでいきます。

    個人的には事件の真相に迫っていく一連の流れは面白く、読むのを止められませんでしたが、主人公自身の話の割合がちょっと多いかなと思いました(途中で中だるんでしまいました…)

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    2019年05月26日
  • 許されざる者

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    スウェーデンの小説は初めて読んだとおもうが、こんなの表現が面白いとは思わなかった。ストーリーも単純ではあるが引き込まれる。

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    2019年03月02日
  • 許されざる者

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    福祉国家、人権重視国家でさえ、子供への性犯罪は止められぬと思うと、絶望的になる。スウェーデンミステリは陰鬱な印象があるが、本作はユーモア系といってもいい程。
    そういえば、『名探偵カッレくん』、読み逃していたな。
    ラーシュの長兄とダメ捜査官のファーストネームが同じなのは何か意味があるの?綴りが違うのか?
    警察幹部の妻が銀行重役なんて、まず日本ではあり得ない。
    マックスの存在は真犯人の邪悪さを際立たせる。
    ラストで、真犯人に下されたのは人の手によるものだが、ある女性を見舞った運命は天意なのだろうか。
    <いかなる慈悲も与えるな>

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    2019年02月27日
  • 許されざる者

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    きっと面白い作品なんだろうけど、どうしても海外の翻訳ものが性に合わない。
    小粋なジョークとかあるんだろうけど、よくわからず。
    これが最初から日本語ならもっと没頭して読めたのになーと残念。

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    2024年07月28日
  • 二度死んだ女

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     北欧ミステリーのジャンルの広さを示すようなベックストレーム四部作の完結編。当初、ガラスの鍵賞を獲得した『許されざる者』でこの作家が気に入ったものの、本書のベックストレーム警部は、腕利きではあるものの酒と美女をこよなく愛するモラルの少し欠如したお笑い系キャラクターである。

     ちなみに『許されざる者』はふざけたところなど一切ない心打つ傑作であり、その主人公ヨハンソンのキャラクターは、忘れ難い。しかも同名の名作映画もぼくは好きである。バート・ランカスター&オードリー・ヘップバーンの1960年版の映画は特に。クリント・イーストウッド監督主演の1992年のもの、それを開拓期の北海道を舞台にリメイクし

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    2023年10月03日
  • 許されざる者

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    ネタバレ

    海外ものをよく読むけれど、
    上手いなと感心する翻訳と、
    ところどこと、ムムム・・・???と感じてしまう翻訳がある。
    本作は後者かな。
    もっと軽妙に読み進められるはずにのシチュエーションだと思うので、ちょっと残念。

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    2023年05月15日
  • 許されざる者

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    ネタバレ

    スウェーデンが舞台の長編ミステリー
    史実を絡めて物語が進むので現実味が強い作品でした。

    主人公は元凄腕の長官ヨハンソン。
    退職後に脳梗塞になり入院先の主治医から25年前のある未解決事件の話を受ける。
    時効を迎えている今、法的に罰することが出来るのか?また犯人は誰なのか?

    中盤で犯人像が明確になり、
    そこからどう追い詰めるかが面白かった。
    個人的にマティルダとマックスのキャラクターが良かった!2人が居てくれて良かった。

    ヨハンソンはもう少し体に気を遣って欲しいな。

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    2023年05月06日
  • 許されざる者

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    スウェーデンミステリーの大御所、GW・ペーションの作品を読んでみた。主人公が脳梗塞で倒れ、運ばれた病院の主治医からの依頼で、時効になった事件を再捜査する。協力者は個性的な面々で面白い。後半、事件の成り行きを知りたくて一気に読んだ。
    裏切らない展開である。

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    2023年03月31日
  • 許されざる者

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    読み終わってから、感想を書くために少し検索して大事なことを知った。本作、1978年から続く大人気シリーズの最終話(2010年発表)なのだということを。

    『ヤーネブリング&ヨハンソン』シリーズは、最初はペーペーだった主人公が警察組織のトップに登り詰める、いわばスウェーデン警察版「島耕作」の様なものらしく、本作『許されざる者』はその主人公の定年退職後の話。なのだが、実は本作が同シリーズの本邦初登場だった、という状況。

    それは先に知っときたかったなあ。それにいきなり最終話だけ読んでもなあ。長年愛されてきたキャラクターに対するファンの惜別の思いに応える、そういう意図を持って書かれたと理解していれば

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    2022年11月25日
  • 悪い弁護士は死んだ 上

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    同じ作者の作品かと何度も確認した。「許されざる者」の主人公、ヨハンソンの人格や事件に向き合う真摯さが、このベックストレームと相反しているからだ。超が付く程の差別主義者で自己愛に満ちた主人公がどんな活躍をしてくれるのかしないのか、下巻が楽しみ。下品でどうしようもないベックストレームだが、愛着が湧いてくるからふしぎ。

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    2022年06月27日
  • 悪い弁護士は死んだ 下

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     この作家を読み始めたきっかけは『許されざる者』だったが、その作品はヨハンソンという警察長官のシリーズ主人公であり、しかもシリーズ最終作だった。物凄くシリアスで読み応えのある感動作だったのでかなり気になる作家となって記憶に刻まれた。

     同じ作家の別シリーズである本書ベックストレーム警部シリーズが今や、次々と翻訳されているので、期待して読んでいるのだが、このシリーズは、実はユーモア・ミステリー。誰が見てもアンチヒーローな助平ジジイイなベックストレーム警部だけが、喜劇役者のような主人公を演じる。生前のヨハンソンが顔を出してくれるシーンでは、複雑な想いとともにこの別シリーズのヒーローの個性の強さに

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    2022年04月08日
  • 悪い弁護士は死んだ 上

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     この作家を読み始めたきっかけは『許されざる者』だったが、その作品はヨハンソンという警察長官のシリーズ主人公であり、しかもシリーズ最終作だった。物凄くシリアスで読み応えのある感動作だったのでかなり気になる作家となって記憶に刻まれた。

     同じ作家の別シリーズである本書ベックストレーム警部シリーズが今や、次々と翻訳されているので、期待して読んでいるのだが、このシリーズは、実はユーモア・ミステリー。誰が見てもアンチヒーローな助平ジジイイなベックストレーム警部だけが、喜劇役者のような主人公を演じる。生前のヨハンソンが顔を出してくれるシーンでは、複雑な想いとともにこの別シリーズのヒーローの個性の強さに

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    2022年04月08日
  • 見習い警官殺し 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    しかも、事件の方は、
    警察官の卵の女性が酷い殺され方をするという、
    警官を怒らせるような事件だと言うのに。

    犯人逮捕までの道のりも紆余曲折というかうだうだだし、
    裁判の結果も精神病院への隔離で終わってしまったし、
    被害者の母親が自殺してしまったのも、
    全く共感できない主人公が、
    最後に大して痛い目に遭っていないのも、
    全く納得がいかない。

    何が良くてこの主人公のシリーズが続いているのは、
    どういうことなのか、誰か教えてほしい。

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    2022年01月20日
  • 見習い警官殺し 上

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    ネタバレ

    「許されざる者」と同じ作者だったので。

    この作品はミステリーでもなければ、
    警察小説でもないし、さらに言えば娯楽でもない。
    忍耐力テストだ。

    四分の三ぐらいまで延々ととそれが続く。
    (上巻の四分の三ではない、全体の四分の三!)
    とにかく捜査は進まないし、
    主人公の差別的な態度、
    下ネタ発言、そして経費のごまかしや飲酒と
    ひたすら不愉快な内容に耐えなければならない。

    (下巻に続く)

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    2022年01月17日
  • 許されざる者

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    始まりは慣れるまで読みにくく、その後にどんどん面白くなり、最後はまたあっけなく終わって拍子抜け。解説でこの原作はシリーズだとわかり、その最終巻にあたるのだと知った。現時点ではシリーズ自体は翻訳されていないようだ。賞を獲った作品なので、これだけ独立して読んでも面白いはずなのだろうが、自分には今ひとつ入り込めず、熱量がクライマックスまで保てなかった。

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    2021年05月05日
  • 許されざる者

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    リタイアした高位の元警察官が時効を過ぎた残虐な殺人事件に関わる羽目になる。
    その明察な推理と行動力によって犯人を見つけたが、主人公は呆気なく急死してしまう。
    最後まで飽きさせない面白さ。
    他の作品も読みたい。

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    2021年03月15日
  • 許されざる者

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    ネタバレ

    国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン67歳。
    引退して悠悠自適だが脳梗塞で倒れ、後遺症の麻痺が残る。
    入院中に女医から過去の迷宮入り事件を相談される。
    女医の父は牧師で、懺悔で25年前の未解決事件の犯人について聞いていたというのだ。でも誰の懺悔か?誰を指したのかもわからず。
    9歳の少女が強姦されて無残に殺された事件だが、時効になっていた。
    ラーシュは相棒だった元刑事、義弟、介護士、兄から送られたボディガードらを手足に、事件を調べ直す。
    長編だが一気に読んでしまった。

    解説を読むと、このヨハンソンはシリーズ物らしくて、これが最終巻とのこと。
    なんでこれが一番初めに訳されて出版されるのか?

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    2020年07月26日
  • 許されざる者

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    読んでも読んでも終わらないなかなかの長編だった。でも特捜部の方が断然おもしろい。訳にちょっと違和感、どうして6l0代の主人公にわしとか、かたじけないとか言わせるのかな

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    2020年05月21日