新井剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大事なのは何のプロセスを選択するか、いかに遵守するかではない。いかに目的地を定め、そこに共に向かうか
だ。そういった本質が詰まった小説形式の一冊。
タイトルにはガッツリ「ウォーターフォール」、「アジャイル」とあるが、本文中では意外なほどその言葉が出てこない。職場をニューノーマルにトランスフォームさせていくには?というのが主題のようにも思える。
芯の部分にはアジャイルソフトウェア開発宣言が確かに息づいているが、変化球といえば変化球。タイムボックスが出てこない(少なくとも前には)というのは、アジャイル本として捉えると異例ではある。
しかし、この現場で発生するであろう(していたであろう)リアルな課題を解決していくことにフォーカスしたストーリーを、私は全面的に支持する。ひとつのBe Agileの形がここにはある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ社内でアジャイル,アジャイル言われるものの何なのそれ状態だったのでとっかかりとしてたまたま書店で見つけて購入.
※基本的には,私はウォーターフォールしか経験してないと思っています
気になった(気にとまった)ことをいくつか:
1. 顧客が必要なものにフォーカスし,素早くプロダクトを開発する手法
2. マックだって,ヘルシーな「サラダマック」の売れ行きは乏しかった(顧客インサイト)
3. 短い期間でリリースし,フィードバックを受け,改善するというサイクル(アジャイル開発の基本)
4. 要件定義はあくまでも仮説.本当に必要なものから乖離したソフトウェアを作り込んでしまうリスクがある.
5. 前工程の遅れが後工程を圧縮する(☜まさにこれなんだよなぁ)
6. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎しますという原則(アジャイル開発の原則)
7. 小さく試して軌道修正
(8. YouTubeは元はデート相手を探すマッチングサービス)
9. 目的や目標,前提や制約,優先基準決定にはインセプションデッキ(WhyとHowを明らかに)
10. 一定の間隔で区切って開発する(スプリント,1~2週間)
11. タスクの見える化と優先順位の決定(スプリントバックログ)
12. 作るべきものの一覧で作るもの・作る順番を明確化(プロダクトバックログ)
13. TODO:やること,DOING:やっていること,DONE:やったことの状況の見える化(タスクボード)
14. タスクサイズはフィボナッチ数列を使うと見積誤差とタスク感サイズ比較がやりやすい
15. 昨日やったこと,今日やること,困っていることを把握して軌道修正(朝会,日常の見える化)
16. KPT:振り返りも1~2週間で実施
17. 繰り返し作業が3回以上あれば,断続的インテグレーション導入 -
Posted by ブクログ
システム開発における様々な問題を、主人公が成長しながら解決していく物語。
他の一般的な書籍と違い、物語として読むことができるため、自分の境遇と比較しながら読みすすめることができます。ポイントを逐一紹介しているため、説明はとても分かりやすいです。特に一番最後のあとがきで全てをまとめているのはとてもありがたかった。
主題は物語ではなく、様々な問題をどうやって解決するかを学ぶことなので、物語の全てが
・問題発生
・解説
・解決策を遂行
・うまくいった
という流れで進みます。1〜2章は解決策を他人が提示するので、まるでドラえもんみたいだと感じましたが、学びを得るのが主題なのでやむを得ないかなと思います。
主人公が最初に絶望していた割に、本人も周囲も都合が良すぎると感じることもあるにはありますが、そもそも物語の形をとって解説をしている本なので、出来事にリアリティがないことを責めるのもちょっと違うかなと思います。(リアリティ重視で分かりにくいと本末転倒ですし)
1つだけ不満を言うならば、発生する問題がほぼ全て解決手段の提示ありきで、特にスクラム開発における解決手法を次々と利用していく流れなのですが、手段はともかくなぜその解決策なのか、この問題の本質はどこなのかといった、手段を講じる前の段階を深く掘り下げてほしかったと思います。
とはいえ、全体的にはわかりやすくまとめられており、読後感も良いのでおすすめです。 -
Posted by ブクログ
新規事業のシステム開発は要求や仕様が明確でない場合がほとんど。
何を作るか、何故作るかを常に考えるが、
それが正解かどうかは分からない。
分からない中でも前に進んでいくために
アジャイルの考え方は必要だと思う。
ただ、チーム全員がその考えを持っていることは少なく考えを浸透させるのは難しい。
この本ではフィクションとしながらも
事実をベースにしているため
現場の緊迫感が伝わってきて良かった。
自分が一歩前に進むきっかけになりそう。
アジャイルや、事業開発で使うツールや
その使い方が分かりやすく説明されており
解説書としても使えそう。
一人でできること、
チームで出来ること、
チーム外部と出来ること、を
ストーリーと解説を交えて
記載されているのも読みやすい。
それで、あなたは何をしている人なんですか? -
Posted by ブクログ
# SIerのとしての、自分の世界を変えていく、一人の旅人の物語
## 面白かったところ
* アジャイル開発は決まった型はない事が、ストーリーベースだからわかる
* アジャイル開発すらも、プロジェクトに合うのか検討している
* 突然チームで始めるのではなく、個人単位で始めている
## 微妙だったところ
* 主人公が「何をするひと」なのかは読み進めればわかったのだが、一言では名言されていない点がもやもやした
## 感想
「なんちゃってアジャイル症候群」なんて病気もあるくらい、実際にアジャイル開発を手を動かしてみないとどんなものなのかはわからない。
自身も自分で始めたわけではないし、わからないことが多いからこそ、この本を拠り所にしている。
この本に答えが書いてある時もあればそうでないときもある。
だが何かしらの答えやきっかけを与えてくれるこの本は、とても重宝している。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、「アジャイル開発」という言葉に会社で振り回されているので、敵を知るために(?)色々読み漁っている。。。
アジャイルな仕事のやり方を取り入れていくことで、仕事がうまくまわるようになった話。
今の仕事のやり方の中に、少しずつでも取り入れていけば、よい流れを作れるかも?という希望は湧いた。
一番大事で、できていないことは
「ふりかえり」
どうにかうまくできるようにならないかな。
①データを収集する
その期間に起こったこと。うれしかった、楽しかったことでもOK(Keep/Problem)
②アイディアを出す(Try)
③何をすべきかを決定する
場合によって他のフレームワークを使ってみるのもあり。
毎日のふりかえりはKPT
月に一度の戦略の練り直しはYWT
研修や道のことを実施した際にはFun!Done!Learn!
まずは自分ができるようにならないといけないので、
毎日…は’無理でも、週1で[振り返り]をしてみようと思う。
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Posted by ブクログ
タイトルから想像される内容とは一致しないけど、読み終えると言いたいことは伝ってくるタイトルです。
ウォーターフォールの中でアジャイルを実現する前提であるが背景がウォーターフォールであるかどうかはわからないが、現場でアジャイルを体現する具体的なストーリーを見せてくれる。実際にやろうと思うと、そんなにうまく行くかどうかはチームメンバー次第かもしれない。
個人的には、アジャイルというものをある程度わかってきた人たちが改めてアジャイルとはなんなのかを再認識するのに有用な書籍かなと感じた。そういった点ではアジャイルになりたい人の理想が詰まった楽しいストーリーだった。
あなたやあなたのチームにとってのアジャイルが見つかる助けになるかもしれない一冊。 -
Posted by ブクログ
伸びしろの若手エンジニアをアジャイル開発に参画させると、旧来のウォータフォール開発に比較して、何倍も大きく成長するように思えます。
「巨人の肩に乗る」とは、若手の方が、プロジェクトのエキスパートにささえられながら、全体を見渡して成長していくという意味なのでしょうか。
大規模な基幹システムの更改については、アジャイル開発はどうも向いていないように思えますが、スクラムマスターが何人もいるような、しかも請負で開発しているプロジェクトが出現し
急速に成長している分野と認識しています。本書は、アジャイル開発の基礎を解説したものですが、用語を含めてとっつきにくい内容だと思います。ブレークダウンをして具体的な作業や、ツールなどを解説していただいたら、もっと充実した内容になるとおもいました。
気になった点は以下の通りです。
・リリース時点で開発から手離れすることはまれになりました。ユーザーの反応をプロダクトに反映しながら改善し、ビジネス価値を向上させ続ける必要がでてきたのです。
・ソフトウエアの利用を通じて達成したいことを「要求」といいます。この「要求」を実現するために必要な機能や性能が定義されたものが「要件」です。
・ソフトウエアの3分の2の機能はつかわれていません。
・ウォーターフォールは、よくも悪くも、不確実性を減らすモデルです。
・想定だけで一度に多くのことを実現しようとしても、的を得たものにならない。だから、少しづつ繰り返し的に作り進めていく。
・統合:インテグレーションとは、ソフトウエアを動作させるために必要なプログラムや、設定ファイル、データ、ライブラリを全て集めて、まとめる作業のことをいいます
・常にリリース可能な状態に整備シテオクプラクティスがあります。それが「継続的インテグレーション」です。テストやビルド、配置のタスクを流れるように自動化しておく仕組みです。
・ソフトウエア開発に価値探求のためのタスク「仮説検証」を織り込む考えがあります。
・アジャイル開発は2つの見積で構成されます。1つは、全体感の見積、もう1つは、実際に開発するにあたってたいむボックスごとに行う見積もりです。
・アジャイル開発における計画づくりとは、大きな計画づくり、小さな計画づくり、その日に計画づくりの3種をさします。それぞれ、リリースプラニング、スプリントプラニング、デイリースクラムといいます。
・アジャイル開発では一度に広範の要件定義ではなく、その時点で必要な範囲と深さでの「作るべきものはなにか」を定義します。その時点は2種類あります。リリースプラニングの段階で全体を知るための整理。スプリント段階で、スプリント分を知るための整理の2種類です。
・段階ごとの青写真を描いて、見えるようにしておくことは思いのほか重要です。
・これまでアジャイル開発が失敗してきた理由は3つあります。①受託開発や、SIでの同意形成が難しい ②他の現場プラクティスをそのまま適用してしまっている ③経験者不足、経験者の偏り。です。
結論は、「アジャイル開発」はいつだれが始めるのか。その答えはもう出ています。アジャイル開発の積み重ねに次の越境を重ねるのは、この本を閉じたときから、あなたが始めるのです。
目次は以下の通りです。
Chapter1 アジャイル開発の世界
01 本書の読み方:アジャイル開発を始める
02 ソフトウエアを取り巻く環境①:進化するIT市場
03 ソフトウエアを取り巻く環境②:ビジネスモデルの変化
04 さまざまなソフトウエアの形:見えるソフトウエア、見えないソフトウエア
05 SoR,SoE,SoI:ユーザーとソフトウエアの関わり
06 アジャイル開発の基本:アジャイル開発とは何か
07 アジャイル開発の原点:アジャイル開発の源流「カイゼン」
08 アジャイル開発の成功率:アジャイル開発の広がり
Chapter2 なぜアジャイル開発なのか
09 ウォーターフォール開発:従来型の開発手法「ウォーターフォール」
10 作ったけれど使われない:顧客が本当に欲しかったもの
11 不確実性コーン:ソフトウエア開発は不確かなもの
12 ムダ:ソフトウエア開発のぜい肉
13 ウォーターフォールの課題:手戻りできないウォーターフォール
14 アジャイル開発の原則:アジャイルは不確かさと踊る
15 アジャイルソフトウエア開発宣言:なぜアジャイル開発なのかを考える
Chapter3 アジャイル開発がもたらす変化
16 アジャイル開発がもたらす変化:チームの成長とプロセスの進化
17 アジャイルソフトウエア開発宣言の実践①:個人と対話
18 アジャイルソフトウエア開発宣言の実践②:動くソフトウエア
19 アジャイルソフトウエア開発宣言の実践③:顧客との協調
20 アジャイルソフトウエア開発宣言の実践④:変化への対応
21 タックマンモデル:職能横断型モデル
22 チームの機能期:自己組織化チームとリーダーシップ
23 成長戦略:アジャイルチームの成長戦略
24 YAGNIとKISS:筋肉質なソフトウエア
25 トレードオフの神話:質とスピードは両立する
Chapter4 アジャイル開発の中核にあるコンセプト
26 コアコンセプト:アジャイル開発の3つのコアコンセプト
27 チーム①:チームのフォーメーションを定める
28 チーム②:チームの共通理解を育む
29 チーム③:チームの活動する場を用意する
30 インクリメンタル①:少しづつ形づくる
31 インクリメンタル②:構想とプロダクトを合わせる
32 イテレーティヴ①:反復的に作る
33 イテレーティヴ②:反復的な計画作り
34 イテレーティヴ③:反復的な作成物レビュー
Chapter5 小さく始めるアジャイル開発
35 方法論、プラクティス:アジャイルのはじめの一歩
36 スプリントバックログ、プロダクトバックログ:タスクの見える化
37 タスクボードの作り方:状況の見える化
38 プラニングポーカー:タスクのサイズをチームで見積もる
39 朝会:日常の見える化
40 ペアプログラミング、ペアワーク:ペアで作る
41 ふりかえり:やったことの見える化
42 習慣化:プラクティスの習慣化
Chapter6 上手にのりこなすためのカイゼン手法
43 方法論:より上手にレベルアップする
44 継続的インテグレーション、バージョン管理:流れるように自動化するには
45 テスト駆動開発:エンジニアリングでテストのムダを解消する
46 チーム①朝会とふりかえりのステップアップ:チームの活動が形骸化し始めたら?
47 チーム②見える化のステップアップ:散乱した見える化を棚卸しする
48 チーム③カンバン、モブプログラミング:成果の停滞感に直面したら
49 契約:契約ってどうするの?
50 パターン:プラクティスを自ら実践し自ら作る
51 組織にスケール:日本の既存の組織に合わせて拡大させる
Chapter7 アジャイル開発の理解を深める
52 アジャイル開発の誤解:なぜ、アジャイル開発は誤解を生みやすいのか
53 仮説検証:アジャイル開発は早く安くできる?
54 見積もり:アジャイル開発は見積もりしない?
55 リリースプライニング、スプリントプラニング、デイリースクラム:アジャイル開発は計画しない
56 ドキュメント:アジャイル開発はドキュメントを書かない?
57 要件定義:アジャイル開発は要件定義しないの?
58 不確実性:アジャイル開発は設計しない?
59 テスト戦略:アジャイル開発はテストしない?
60 アジャイル開発の進め方:アジャイル開発は本当にできるのか?
Chapter8 アジャイル開発はあなたから始まる
61 失敗の歴史:素直な声に耳を傾けよう
62 ハンガーフライト:アジャイル開発の学びを深める、広げる
63 越境:アジャイル開発を始めよう