しめさばのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ひげひろのスピンオフ漫画第2巻で、第1巻と比べて、より各人物の"秘密"が深く明らかになる作品でした。特に私が印象に残った場面は、吉田の高校時代の元彼女、神田蒼との再会、遊園地でのデート?である。お互いにとても好きだった中で、別れてしまったその経緯、思いなどがとてもリアルで、辛くて、今の自分に当てはめて読んでいました。つらい"過去"と向き合っていく、その中で、自分自身に何か得るものがあるのだと実感しました。他にも、あさみの小説の内容が明らかになったり、沙優のコスプレ大会?が可愛い、ちょっとエッチ?…だったり、吉田さんのリアルな反応にとても共感しました。とて
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ネタバレ 購入済み
今巻は名越李咲の音に惚れ込んでいる安藤壮亮を軸としたお話し。
誰にでも忘れたい事、思い出したくない事、考えたくない事はあると思う。
けど、あまりにショックな出来事が原因の時には、選り分けすら出来ずに纏めて封印するしかなくなり、心が空虚になってしまったのかな…。姉同然に慕っていた女性を、実父が殺してしまうって、なかなか有り得ない事で…。
終盤、水野藍衣の前に突如現れた、姉を名乗る梢衣さん。
藍衣の父娘での逃避行(?)を刈取りに来たようで、物語は重要な局面を迎えそうですが、今巻が発売されてから2年が過ぎ、果して続刊はあるのか…。 -
ネタバレ 購入済み
今巻は水野藍衣ではなく、小田島薫と浅田結弦がメインのお話し。
結弦が心変わりしたとか浮気の話ではなく、友人として薫の事をほっておけなかったって事になるけど、他所様の家庭の事情に首を突っ込む話なので上手く纏まったから良かったものの、一歩間違えれば…と言う気がしないでもなく…。
まぁ、行動せずに目を瞑ってしまったら、後悔ネタになる可能性高かったんでしょうが…。
水野藍衣に気があるのかと思われた安藤壮亮、1学年上で元サッカー部マネージャーの名越李咲と何かあったみたい…、且つこの名越先輩色々と曰くがありそうで、次巻で? -
ネタバレ 購入済み
アベルの護衛メイドとして前巻最後に登場したアンリ、今回は彼女の生い立ちや考え方や内面の表現がどうしても多くなって、スズカが異国で独り寂しがっているんじゃないかと想像して読み進めたら、当たらずとも遠からず。
でも、勇者パーティーの面々との親交は図れたのかな…。
今回第七手目の準備まで済んだところで、必要な宝玉もろともアベルが誘拐されるって…、人間対魔族だけじゃなくなりそうですが、どうなるんでしょう…?
それに魔族のニャルラ曰く、サキュバス四十八手は救世の儀ではないと言い…、エロ要素をそのままに混迷に向かうのか? -
ネタバレ 購入済み
しめさば先生、ご乱心の巻か…?
著者ご自身があとがきで「こんなバカな小説を真面目に制作するという経験は」と記されている通り、なんでこんな事になって…と思いながら読み始めてみましたが、序盤で駄目かと諦念しつつ、中盤で意外と内容あるかもと感心しつつ、やっぱり駄作かと思わされながらも、最後まで読み切れば舌触りは若干不快ながらも悪くない後味が残る作品でした。
「世界のため」勇者パーティーの聖魔術師として尽くしてきたアベル。
その最中、世界を救うため勇者パーティーを脱退し、「サキュバス四十八手」を国王に勅命されるアベル。
サキュバス四十八手の儀式には、"皇子"と"巫女"が必要になり、それぞ -
ネタバレ 購入済み
一番成長したのは沙優だったのか
「自分の思い描いた人生を掴み取る事」と「他人の人生に影響を与えない様に生きる事」とは両立する事が困難な状況も多々有る筈なのに、吉田も後藤も何だか自分の中で描いた理想に自ら縛られてて、不自由な生き方しか出来ない二人を最後に後押ししたのは子供扱いしていた沙優だったのはシュールだったのかな…
思い返せば吉田の失恋から始まった物語、そこに特異点として現れた沙優、様々な騒動で変化していく人間関係、沙優の恋心が成就して欲しい感もありましたが、沙優は吉田と後藤とを結ぶ傷だらけのキューピットだったのかもと…
あとがきでしめさば先生が書かれている様にひげひろの物語はこれにて完結になりそうですが、沙優とあさみが -
ネタバレ 購入済み
三島柚葉は必要不可欠な脇役と…
Anothe side story とあるので、本編の別視点かと思い読み始めましたが、沙優が北海道に帰った後の後日譚でもあったんですね。
他人の物語を俯瞰する様に、自らを人生の主人公とはしてこなかった柚葉。
でも、沙優にとっても、吉田にとっても転機を与えていたのは確かであって、しかし柚葉の吉田への想いは…
或る「秘密」を共有する事になって、柚葉も自分の人生の主人公になれるのでしょうか…
三島柚葉は私にとって一番好きなキャラだったので、本編ではモヤモヤとなりましたが、しっかりフィナーレを迎えてくれて良かった。