水道橋博士のレビュー一覧

  • 藝人春秋

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    名著「お笑い 男の星座」に続く、芸能界の巨星・怪人・名人たちの物語。
    芸能界とは普通じゃない人たちで成り立っている。その普通じゃない世界に、私たちは憧れて羨望し、勝手な想像で芸能人を語り合い、娯楽の提供を受けている。綿谷りささんの「夢を与える」を合わせて読むと、芸能人の普通じゃなさがより理解できると思う。
    本作品では「2013年の有吉弘行」が、最も普通じゃない世界を表していると思う。

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    2015年06月08日
  • 藝人春秋

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    ネタバレ

    芸事とかクリエイティブな仕事に就くと、まず自分の好きな表現スタイルを模倣しようとするじゃん。その模倣のレベルのチャンネルを一つ変えるんだぁ。例えばギタリストがギターを持って『アイツの鳴らしたあの音を自分も鳴らしたい」って思っちゃもうダメなんだよぉ。アイツがあの音を鳴らした時の〝気持ち〟をコピーするんだよ。衝動を。そうやっていくとオリジナルで一生現役でいられるんだぁ。

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    2015年06月05日
  • 藝人春秋

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    居酒屋で聞く、そこにいない人のエピソードっておもしろくないわけないじゃないですか〜。そこに悪口を混ぜて悪ノリでおもしろくするかしないかで、話し手の人間性がでてくると思うのですが、本作は圧倒的な愛情にあふれた水道橋博士の人間関節日記というピッチです。あたかもその人とシンクロしてんのかと思うほどの、内面描写ですが、書き口が愛情にあふれた第三者視点なのと、エピソードの構成が圧倒的にエンターテイメントとして質が高いので、後味も爽やかで、悪口を聞かされて、疲弊する感じはまったくなく、一気に読ませる勢いがあります。

    おもしろかった!

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    2015年05月12日
  • 藝人春秋

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    昔から、水道橋博士は文才があると思っていましたが、本作に於いてもその力量は衰える事がありません。様々な芸能人にスポットを当てた内容に、「芸能界」と言う未知の世界を少し知りえる気分に。そこは、テレビで見る姿と言う物は幻想なのか。

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    2015年04月11日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    小学生の頃、猪木を観てプロレスが大好きになった。
    テレビのスピーカーにカセットデッキを近づけて録音をしたなぁー。
    休み時間は、プロレスごっこ。「ロープに振ったら返ってこなくちゃいけないんだぞー」

    猪木の人生、知らないことがたくさん書かれてました。夢枕獏さんの個人的な思い出がストレートで良かった。

    自分にとってのアントニオ猪木は何だったのか?
    そうですね〜、、、世界で一番強い日本人でいてほしい人、かな。
    子供ごころに「感動」ということを教えてくれたことが忘れられない。実況をカセットで何度聞いても感動したなぁ。

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    2024年02月13日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    現役時代も現役を引退してからも、意識的にか無意識にか、多くの謎掛けを残していった猪木(猪木が現役バリバリだった頃はまだプロレスを見ていなかったので、あくまで印象だが)。とてもプロレス的で、今になってYouTube等でこれを分析するチャンネルがあって、楽しく見ている。だからこそ気になった本。内容としてはライトで読みやすかったが、ターザン山本の文章(文体?)に懐かしさを感じた。かつて週刊プロレスを隅から隅まで(何なら縦帯まで)読んでいたので、あの頃の記憶が蘇ったのかな。何とも不思議な体験だった。

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    2024年03月23日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    もう一周忌。プロレスをこれまでも語ってきた論者たちの一年遅れの弔辞集です。ターザン山本の「プロレスについて考えることは喜びである。」というキャッチフレーズは大嘘だ、って言い放ち「猪木について考えることは喜びである。」とヤバすぎるエピソード連発する遅れてきた猪木ファン吉田豪。日本が世界に誇る三大偉人として空海と宮沢賢治と猪木と並べる妄想マックス夢枕獏。猪木を1000万人に通じる言葉を求めた人として、村上春樹の横に置くアカデミズム松原隆一郎。久々のターザン節がなんとなく旬じゃない感じのターザン山本。猪木、たけしだけじゃなく、村松友視、古舘伊知郎、ターザン山本に洗脳されまくりの人生突き進み、そして傷

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    2023年10月06日
  • 藝人春秋3 死ぬのは奴らだ

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    痩身に関わらずソファに身を深く沈み込ませ とくど得度したかのような禿頭とくとう 短時間の呼吸法だけでパンプアップした陰影が浮き立つ隆々たる筋肉 否応無く感じた己の老醜ぶりに 液が互いの体に染み透った 骨型ガムで顎と奥歯を部分的に鍛えている 克服が至芸へと昇華した様は同じハンディキャップを持ったスキャットマン・ジョンを彷彿とさせ 小倉智昭ともあき 許された紙幅しふく 強靭なる狂人 ぐんようをかってもうこをせむ群羊を駆って猛虎を攻む こうもつ貢物 滑稽噺こっけいばなし 時に遇えば鼠も虎になる 徳洲会マネー5000万の貸出 細川護煕もりひろ かせい苛政は虎よりも猛したけし いささか些か 痛烈な嘲罵 

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    2021年07月08日
  • 藝人春秋3 死ぬのは奴らだ

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    芸能界の異常さに慣れず、マスコミが政治家におもねる時代に誰も問題にしないエライ奴らの矛盾点を突く。人間の業を肯定し、人生讃歌を謳いあげる傑作ドキュメント。
    人は何故傲慢になるのか。哲学的要素を博士は事実と私論で突き詰める。概ね異論はないが、今だからこそ『オフィス北野』事件の真相を語ってほしい。

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    2021年05月13日
  • 藝人春秋2 ハカセより愛をこめて

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    とてい徒弟制度を生きる芸人 げんこう言行不一致を繰り返す げんぜん厳然と存在し しゅつしょ出処進退を決断する いせいしゃ為政者の言説 比翼連理の契りを反故することも 天下取りの盤面に初手を指した へんげんせきご片言隻語の洗い出しに勤しみ こうかん巷間 深慮遠謀 せんけい戦型 おさ長たるものが さかねじ逆捩じ ぜつか舌禍事件 舞踊の大駱駝艦 祝花いわいばな 昼のアルタの予定調和な平和が続く光景だ ほい補遺を加えておこう おうぎ扇の要かなめ しか史家として 松田美由紀つららちゃん 大根仁『恋の渦』 走る貴賓室 阿川佐和子 大沢在昌ありまさ 村杉蝉之介 皆川猿時 北区つかこうへい劇団 醜聞は少なくな

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    2021年05月21日
  • 藝人春秋2 ハカセより愛をこめて

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    ハカセが芸能界に潜入するスパイに!橋下徹との因縁、タモリの財布奇譚、さんまの娘やたけしの息子との交流など、自らの目で見て耳で聞いた「真実」を過剰なほどの熱量で描き出す。
    魑魅魍魎な芸能界で成功を収める者には、常人にはないオーラとハートがある。逆に言えば、社会不適合者だからこその魅力が備わっていると言えよう。ハカセのスパイ報告書で、彼らの不可思議な才能を知ることができた。次作では、「オフィス北野」事件の真相を報告してほしい。

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    2021年03月09日
  • 藝人春秋

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    題材となっている人たちはみんな個性の強い人たちなので、テレビ上ではもちろん知っているのだが、この本を通してそれぞれの人間性の部分や画面の裏側の部分も知れることで、それぞれの面白い部分や魅力が分かって楽しんで読めた。特に甲本ヒロトと苫米地の話が好き。

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    2020年11月26日
  • 藝人春秋

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    書いてあることは面白いんだけど文体が不快。博士のナルシシズムがダサいのかなー。解説の若林の文章は美しくて、何が違うんだろうと不思議に思った。

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    2018年09月07日
  • 藝人春秋

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    たぶんどっかのwebでひっかかって読んだんだけど、よかったですよ。堅くて生真面目で、流れるような文体ではないけど、すいすい読める。尊敬とかが下敷きにあるからかな。三又の話とか、草野仁の話とか。

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    2018年03月17日
  • 藝人春秋

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    ネタバレ

    各エピソードに後日譚があるが、それをもってしても古いので、これは単行本のホットな時期に読むべきだった。

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    2015年11月22日