リチャード・ブローティガンのレビュー一覧

  • 西瓜糖の日々

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    小川洋子さんのエッセイで
    取り上げられていたことから興味を持って。
    読み始めてすぐに、”出会ってしまった”と思った。
    生涯本棚に残しておきたい一冊。

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    2025年11月29日
  • 西瓜糖の日々

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    解説を読んだことを後悔した。この小説がどんな人に書かれて、そのときの時代背景のことなんか、全く知る必要はない。解釈も考察もいらない。ただ、西瓜糖で作られた橋やたくさんの川が流れる世界があって、九九を間違って教えてくる虎に両親は食べられてしまう。そのままのそれだけの世界。

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    2025年11月10日
  • 西瓜糖の日々

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    村上春樹と川上未映子の対談本で紹介されていたから手にとってみた。(確か)

    情景が映画を観るように想像できて、独特な世界観にどっぷりと浸かれた。

    読んだ後、ジーンと残るものがある。

    「こんな小説は初めて」な読書体験。
    読めて良かった。

    本に出てくる「忘れられた世界」は私たちの今住む世界なのかなと思う。
    アイデスは穏やかな世界なんだけど、なんか住みたくない…
    住人もみんな穏やだけど、どこか寂しそうで不憫な感じ。

    これは絶対また読み返したい。

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    2025年03月04日
  • 西瓜糖の日々

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    「そういうのはずるしてる、というのじゃないのかな」

    「風が起こって、窓がかすかに震えた。風で、脆そうに半開きになった砂糖」
    綺麗すぎるイメージ

    「わたしたちが恋人同士になると、かの女は夜の長い散歩をやめた、でも、わたしはいまでも散歩する。夜、長い散歩をすることが、わたしは好きなのだ。」
    怖い

    マーガレットが好きだった

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    2023年09月12日
  • 西瓜糖の日々

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    牧歌的、といって良いだろうガジェットの中で行き交う現在はフィクショナルで至極自足している、かに見えるが、その円やかな事物の間隙から立ち上がってくる哀惜のノイズ、その鳴りが美しいような物語でした。冴えた月の円かさであるような。ソフトな手触りなのだが、明らかに、幽かに、かなしみを籠めてザラついている。かっこよかったです。

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    2023年04月30日
  • 西瓜糖の日々

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    発熱した状態で読むには非常に適した小説だった。筋らしい筋はほとんどない。ひたすらブローディガンの夢幻的世界観が詩のような文体で綴られている。何よりもページ数が少ないのが良かった。解説にもあったが、これを単にヒッピー文学として理解してはいけない。ことさらに提示されるのは楽園の中にあるかすかな不安であり、それは死の世界に近い。インボイルが主人公たちに見せつけようとしたのは、まさにこのことだったのだろう。ただ健康な状態で読めばまた感想が変わるかもしれない。あと、この文体でもう少し長いのを読んでみたいから、また別のブローディガンの作品を読んでみたいと思う。

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    2023年02月22日
  • 西瓜糖の日々

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    夢と現実の狭間を漂うような不思議な世界観。 みんな色々な感情に溢れ、今ここにいる人にもいなくなった人にも囲まれ、生と死、光と闇の中を行ったり来たりしながら生きている。よく分からないけど惹き込まれる。

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    2022年08月23日
  • 西瓜糖の日々

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    「西瓜糖」と「鱒の孵化場」など暗喩のような言葉がちりばめられた幻想的な本。

    「ずっと以前、さいごの虎が殺されその場で焼かれたすぐあとで、アイデスに鱒の孵化場が造られた」
    その虎はあたしたちと同じ言葉を話すし、算数もできる。

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    2022年04月02日
  • 西瓜糖の日々

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    僕らの住む世界の遠く、西瓜糖の世界での物語。

    要するに幻想、あるいはSF小説のようにこの世界とはぼんやりと差異のある世界での物語でありそこに暮らす人々の物語である。調べると村上春樹が影響を受けているのではないかという記事も出てくるがなるほど納得の現実と幻想の中間、半目で夢を見ているような物語。村上春樹ほどハキハキと物語が切り替わっていくわけではないのでこの世界に浸れるかどうかで読後の感想も違うと思うが個人的にはこのほんのりと甘い世界が心地よくぬるま湯に浸かっているような物語だった。

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    2026年01月14日
  • 西瓜糖の日々

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    2026/01/13(猛烈に読みたくなり再読)
     西瓜糖でできた世界、ガラスの柩……透明で美しい平穏な暮らしの奥に仄めかされる暴力性、まほろばって結局暴力や誰かの犠牲なしでは成立し得ない。そういう危うさが詩的な世界で巧みに表現されている素敵な作品

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    2026年01月13日
  • 西瓜糖の日々

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    『鱒釣り』や『芝生の復讐』といった短編とは異なり、章ごとに独立はしながらもまとまった緩やかな時間が流れていく感じがする。全体的に穏やかで農村的で、しかしディテールが鮮明に思い浮かぶことはない霞がかった世界。みんな謎の仕事をしている。

    「​──そのことを話してあげよう。
     そう、なにもかも、西瓜糖の言葉で話してあげることになるだろう。」(p.11)

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    2026年01月03日
  • 西瓜糖の日々

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    ネタバレ

    西瓜糖の日々

    小川洋子さんのやっているラジオ番組で取り上げられていて興味を持ちました。
    はじめてのブローディガン。
    iDeathというコミューンとそれに隣接している忘れられた世界。静かな毎日の中に不穏な空気があり、だんだんと破綻に向かっていく。
    ヒッピームーブメントやコミューンの流行の最中の小説家と思いきや、その前の小説ということでびっくり。時代の先を感じる作者の感性のなせる技なのか?
    人と人が関わるところには必ず現れる関わり合いの澱のような不安定さも良く描けていると思います。
    今、ブローディガンが小説を書いたら、どんな未来を予見してくれるんだろう?とふと思いました。

    竹蔵

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    2025年10月19日
  • 西瓜糖の日々

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    死後の世界ってこと?長老鱒?西瓜糖でできた何もかもって何?忘れられた世界?いろんなことが意味ありげに出てくるけど、結局何かはわからない。でも主人公は彼女に飽きて新しい女を作ったり、セックスしたり俗っぽいというか行動がリアルで、そのアンバランスさが面白い。
    これは1960年代のヒッピーコミューンのこと?と思いながら進めたものの、解説だとそうでもないみたい、、。
    晴れた日に永遠が見えた、ピーウィーの大冒険、去年マリエンバートでを思い出した。

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    2025年09月27日
  • 西瓜糖の日々

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    西瓜糖、アイデス(iDEATH)、忘れられた世界、鱒の養殖場、歌う虎、川に沈む棺…
    魅力的で妖しい言葉の数々が、穏やかで閉じた世界を描き出す幻想小説。
    物語をあるがままに受け取ることが得意な人、物語の筋書きより手ざわりを愛しむ人には、たまらない一冊だと思う。

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    2025年05月29日
  • 西瓜糖の日々

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    村上春樹以前の村上春樹的世界とでもいえばいいのか。
    並行現実のしずかな営みにある、狂気。だれもが自分が正しい。

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    2023年12月22日
  • 西瓜糖の日々

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    ネタバレ

    初ブローティガン。
    原題”In Watermelon Sugar”。
    全88断章が連なる、寓話。
    「西瓜糖の世界で」「インボイル」「マーガレット」の3チャプター。
    寓意は簡単に判りそうな気も、する。
    時間と、忘却と、生と死と、無関心と、自己欺瞞と……。
    が、あまり茫漠としすぎていて、全然判らないという気も、する。
    つまり村上春樹っぽい。
    影響関係でいえば逆なのだが。
    (また、高橋源一郎、小川洋子、柴田元幸、岸本佐知子、etc...)
    SFではないが、ユートピア≒ディストピア、の系列。
    また、地図を描きたくなる。
    アイデス : 忘れられた世界
    あるいは忘れられた世界の中に孤島のようにアイデスがあ

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    2023年12月12日
  • 西瓜糖の日々

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    西瓜島,アイデス,忘れられた世界,虎,鱒の孵化場.わたしの住む世界はゆるい時間の流れの中で,決められた毎日が単調に過ぎゆく.そして時に挟み込まれる剥き出しの暴力.断片が積み重なり,不可解で秩序のあるようなないような世界が漂っている.

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    2023年04月20日
  • 西瓜糖の日々

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    借金玉さんが折に触れてすすめてるやつ

    浮遊感?のある不思議な文体

    ちびちび読んでいるけど「西瓜糖」が何なのかよくわからない。(村で採れる作物で、食用のほか建物の材料になったりしてる。

    桃源郷ものぽくもあり、とはいえソロ隠者ではないので『ヘンリ・ライクロフトの私記』ほどひねくれてもいない。




    「わたしの生活は静かに過ぎてゆく。」

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    2022年11月03日
  • 西瓜糖の日々

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    アイデスでなじめない人間が行くところが忘れられた世界であるような感じで読めるが、実際にはその逆なんだろうと思います。

    前作「アメリカの鱒釣り」は楽しい感じでしたが、今作は一転物悲しい感じとなっています。

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    2022年10月10日
  • ビッグ・サーの南軍将軍

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    最初に読んだのは数年前だったけれども、もう一度読み直したら、とても腑に落ちた。
    昔読んだときは、芝生の復習とかとちがってしっくりこなかった(愛のゆくえ、みたいなかんじ)けど、
    年をとったからなのか、面白く読めた。ブローティガンは毎回読み直して新しい。

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    2009年10月04日