楠本和矢のレビュー一覧
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売上XX億円など経営指標を設定するが、社員の業務が経営指標に貢献しているか実感がわかないケースが多い。
この書籍では、経営指標をKFI、結果指標KRI、活動指標KAIと分解して社員の業務に落とし込むことを提案している。
数社の企業事例を提供しており、JALの場合はKRIに定時到着率No.1を掲げ
部署の垣根を越えてKAI実現に取り組んだ。
サービスに関わる指標の中からJALの強みを伸ばす指標を選択しているところが経営戦略のみそだろう。
この書籍には多くの気づきを得られたが、文系の著者が陥る長い文章で多くを詰め込もうとする文章校正が☆1つ減点。 -
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・豊富な選択肢があると逆に買わない。生活者は選択肢が多くなると、混乱とストレスが生じ、物事を新たに選択することを回避し、今と同じ日常をそのまま送っていくことを選択しようとする。あえて選択肢を限定的にすることで、選択時におけるストレスを低減するとともに、一つ一つの選択肢により注意を払うことができるので結果として購入に結び付きやすくなる
・好感認知を獲得する。認知の段階からある程度の「好感」や「関心」を作らねばそこで終わってしまう
・一貫性の法則:自分で決めたことについて、最後まで一貫性を持った態度をとろうとして、それに反する行動を避けようとすること。自分が愛用したり、支持したりしているものについ -
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成熟化した現代社会においては、理屈に基づいたマーケティング戦略のみでは通用せず、消費者の行動心理に基づいた戦略が必要とされる。この現況を受けて、行動経済学が注目されているが、いかんせんその解釈とマーケティングへの転用が難しい、そこで、本書は、著者なりに行動経済学を体系化することで平易な理解を促すとともに、行動経済学を様々な状況におけるマーケティングに転用するアイディアが紹介されている。
行動経済学に基づくマーケティング戦略は、消費者が合理的な判断能力に欠ける、という前提が必要。言い換えれば、心のスキをつく戦略と言える。これらの戦略を抽象化すると、マーケティングに関わらず、あらゆる場面のコミュニ -
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ネタバレ■ひとことで言うと?
人の非合理性を利用して購買意欲を刺激せよ
■キーポイント
・行動経済学:人間の非論理的な心理作用やそれに基づく判断を利用したアプローチ
→限られた情報による短絡的判断
→利益獲得より損失回避を優先(プロスペクト理論の価値関数)
→基準・見せ方の違いによる判断の変化
・マーケティングへの応用
1. より魅力的に見せる(No.1・レア・ユーザーレコメンド...)
2. ニーズを創り出す(リスク想起・言い訳の提供・まず保有させる...)
3. 購買のハードルを下げる(リスクゼロ・相対的選択・継続の仕組み提供...) -
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行動経済学で人が購入を決断するためのしかけ26の切り口を紹介している。
個人的には購入するトレスを低減するための切り口にある、「購入リスクがゼロ」の表題を見て、今自分の仕事(あるベンダーのライセンス購入案件のコミットメント)とバチっとはまった。
26の切り口は下記の通り
-効率よく好感認知を作る
1.ユーザーを広告塔に
2.それとわかるデザイン
3.協力パートナーに乗る
4.社会的トピックに紐づけ
5.ファンからの情報発信
-新たなニーズをつくる
6.リスクを強制想起
7.新たな敵の紹介
8.新習慣の創出
9.いい言い訳の提供
10.節目需要の創出
11.ひとまず保有させる
12.とにかく -
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KPIの設定と管理に関する本。すごく堅実な印象。
営業、マーケティング、サービスでは当たり前に使われる指標、KPI。適切なKPIの設定が課題だったので、調べた。
■KPIの定義
・対象となる事業活動において、定めた目標の達成度合いや、目標達成に向けた主要な活動の進捗状態を計るための定量的な指標
■KPIマネジメントの定義
・各種分析検討に基づくKPIの設定と、それに必要な取り組みの導出
・KPIの測定とKPIの実効性についての検証と必要に応じた改善
■KPIマネジメントの失敗に共通していること
何をやったらどうなるか、という想像力の欠如
■KPIマネジメントよくある失敗
・ネガティブ