【感想・ネタバレ】人と組織を効果的に動かす KPIマネジメントのレビュー

あらすじ

たった一つのKPIが組織を変える! KPIは、単なる経営目標管理のための指標ではありません。 明確な戦略と、それを実現するストーリーに裏打ちされた、実効果を測定することができる方法がKPIマネジメントです。

本書は、KPIは事業戦略そのものであり、戦略に基づき、人や組織を動かすエンジンであるという理解に至ることを目的としています。

KPIマネジメントに興味を持つ経営者・事業責任者・ブランドマネジャー・ラインマネジャーなど、今現在、事業活動の中核を担っているリーダー。そして、これから企業の中核を担っていくであろう、次世代のリーダー候補たちに向けた、理論と実例による、より効果的な実務のための一冊です。
本書を通して伝えたいことは、以下の5点です。

1. KPIとKPIマネジメントについての基本的な概念
2. 顧客や組織を動かすためにKPIが非常に強力なツールになる理由
3. KPIという概念は導入されているものの、うまく活用できない企業が多い背景
4. 具体的にどのような手順でKPIを策定するか、その方法論
5. 策定したKPIを検証、効果測定する上でのポイント

本書を手に取って下さったことをきっかけに、ぜひとも、事業戦略とKPIを効果的に融合させた、実効性のあるマネジメントを推進していただきたいと考えています。

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Posted by ブクログ

まさに今会社でKPIを設定しようとしており、非常に参考になった。

目的に向かってのストーリーが重要。

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2020年12月08日

Posted by ブクログ

素晴らしい本だった。なぜKPIを定義するのか、事例、運用方法まで書いてある。これは是非、自分の言葉で咀嚼して身に付けたい。

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2020年11月08日

Posted by ブクログ

①まずは活動の大目的を「KFI」として指標にする
②その達成に向けた最初の作業として、「インサイト」の推論をする
③そこから成果につながる「あるべき状態(KR)」を導く
④その状態を作るためのアクションを検討する
⑤それらを想定される波及効果でつなぎ、「ストーリー」として取りまとめる
⑥最後に、それを動かすための「指標」を施す

これが本書で説明している、KPI策定までの大きな流れである。


具体的事例も豊富で、徹底的にKPI策定について解説している作品。KPIって奥深いなぁ〜。

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2019年02月13日

Posted by ブクログ

ベンチャーから大手に転職してすぐに読んだが、会社の人が書いたのかと思うくらい、会社で使われる擁護がたくさん出てきて、目の前に活かしやすい内容だった。例もたくさんあるのでわかりやすい。

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2019年01月01日

Posted by ブクログ

W杯南アフリカ大会の前だったか…テレビで中田英寿と本田圭介が対談していて、その中で、中田がイタリア時代にシュート本数を目標にするのをやめて、バックスからのパスを後ろ向きではなくゴールを向いて前向きに受ける比率を上げたらシュートまで至る確率が上がった、と話していたのを聞いて、まさにKPIを設定するってこういうことだな、と思いました。『風が吹けば桶屋が儲かる」のリアル版です。そのKPIの作り方、取り扱い方をまとめた本で、読んでいて「我が意を得たり」な気持ちになりました。JALの「定時到着率」、丸井の「女性の上位職意向」と「女性活躍浸透度」、自転車のあさひの「サンキュー点検の登録者数」、小林製薬の「新商品寄与率」、サイゼリアの「人時生産性(人時売上高×粗利益率)」、ハウステンボスの「オンリーワン・ナンバーワンのイベント展開数」、SBI証券の「ありがとう率」、ケースで挙げられる事例は、みんな中田の「前向きパス受取率」に負けないストーリーを持っています。因果関係のクリエイティブ、これ、もしかしたらAIと人間が競う会うところかもしれませんね。

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2018年04月10日

Posted by ブクログ

KPIは人を動機付けて、組織の目標を達成させるためのツール。ここで大事なのは人を動機付け動かすというところ。多くの企業がそうであるように肥大化、形骸化させない。

KPIを作るための深く検討する手順や事例。

手順の概略は次の通り。

KFI。財務的な目標の設定。
インセプション。氷山の隠れた部分を洞察する。本質を見つける。パーセプションとは異なる。
KR。インセプションにより発見したあるべき状態。結果。
KPI。KRを実現するための"SMART"な目標。

詳細や事例は本書で。

SMARTについては、倉持『これだけ!SMART!』などを参照のこと

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2017年10月30日

Posted by ブクログ

KPIは事業戦略そのものである。ということがよくわかった。
KPIとは言いながら、経営計画レイヤーに限定した話ではなく、最終目標であるKFI(重要財務指標)の設定から、これを達成するための事業戦略立案と表裏の関係にあるKRの設定とさらにそのための行動であるKAの設定へと落とし込んでいくストーリー全体の話である。つまり、KRの設定が事業戦略の策定と同義であり、コストリーダーシップ戦略でいくのか差別化戦略でいくのかを決めてどの要素によってそれを実現するのかを明らかにするのがKRということ。それをいかに有効ならしめるかにおいて、顧客の見えないニーズであるインサイトをどこまで掘り下げて捉えられるかが肝になるということ。
そして戦略実現のためのアクションであるKAが経営計画に相当するということ。
ゴールから逆算して手近な目標にまでストーリーを引っ張ることで、納得感を共有した状態で戦略達成に向けた全社的なうねりが生まれる…ようになればいいが。
指標設定の方法論や留意事項など、もう少し深掘りしてほしいと思った。

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2021年06月23日

Posted by ブクログ

KPIを活用した実務の見直しと戦略策定が、読みさえすればできるようになっているのとても良いと思う。ビジネスをRPGに例えるならそれこそ立派な装備になると思うし、パーティー全体の力もあげてくれるのでやり方次第では大変な効果があるかと

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2018年01月16日

Posted by ブクログ

売上XX億円など経営指標を設定するが、社員の業務が経営指標に貢献しているか実感がわかないケースが多い。
この書籍では、経営指標をKFI、結果指標KRI、活動指標KAIと分解して社員の業務に落とし込むことを提案している。
数社の企業事例を提供しており、JALの場合はKRIに定時到着率No.1を掲げ
署の垣根を越えてKAI実現に取り組んだ。
サービスに関わる指標の中からJALの強みを伸ばす指標を選択しているところが経営戦略のみそだろう。
この書籍には多くの気づきを得られたが、文系の著者が陥る長い文章で多くを詰め込もうとする文章校正が☆1つ減点。

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2018年01月15日

Posted by ブクログ

KPIは3種類ある
Key Financial Indicator
Key Result Indicator
Key Action Indicator
マネジメント/上司はKFIのみを提示して後は何とかして改善せよ、ではなくKAIまで下ろしてやるのが仕事である。
ここでも必要なのはロジカルにストーリーを描くこと、つまりは考える力。

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2020年07月29日

Posted by ブクログ

KPIの設定と管理に関する本。すごく堅実な印象。
営業、マーケティング、サービスでは当たり前に使われる指標、KPI。適切なKPIの設定が課題だったので、調べた。


■KPIの定義
・対象となる事業活動において、定めた目標の達成度合いや、目標達成に向けた主要な活動の進捗状態を計るための定量的な指標

■KPIマネジメントの定義
・各種分析検討に基づくKPIの設定と、それに必要な取り組みの導出
・KPIの測定とKPIの実効性についての検証と必要に応じた改善

■KPIマネジメントの失敗に共通していること
何をやったらどうなるか、という想像力の欠如

■KPIマネジメントよくある失敗
・ネガティブな行動を引き起こしてしまう
・オプションを十分に検討せず、無意味なものを選んでしまう
・競争環境が変わっても、そのまま運用してしまう
・明らかに制御不能な要素が影響を与えてしまう
・明らかにバイアスがかかる測定手法になっている
・KPIの数が多すぎて、辻褄合わせが業務になってしまう

■教科書的にKPI設定のコツと言われるもの
S Specific(具体的に表現されている)
M Measurable(数値測定が可能である)
A Achievable(実現可能な目標である)
R Relevant(目標に関連している)
T Time-bound(期限が決められている)

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2020年01月14日

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