大泉洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新鮮!臨場感、半端なし!
塩田武士さんによる大泉洋あてがき小説。
映画やドラマを見ているように、小説を読み進める愉しみを発見!
ダヴィンチの企画が発端で、
最初の目論見通り映画化も実現。
映画の原作ではなくて、
あくまでも、あてがき小説。
「存在のすべてを」よりも
私はこちら推し!
出版界の抱える問題を浮き彫りにしつつ、
会社という大きな組織での
裏切り、確執を描く。
主人公の速水=大泉洋が
とにかく魅力的で引き込まれる。
他の登場人物達も個性的で
どこか憎めない。
速水の行く末を
応援。ドキドキしながら読み進めていく。6章の会議のシーンの緊張感たるや!そして、最後そうきたか!と思った後 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結構長いのに面白すぎて一晩で読みきった。
その面白さの大きな要因は、大泉洋をあてがきして作られた「速水」というキャラ。どんな困難な状況も機転を利かして解決していく姿は、感心するだけでなく勉強にもなった。
ちなみに、私はこの本がきっかけで“あてがき”を知った。登場人物がイメージしやすく楽しいのでこういう小説がもっとあって欲しいと思う。
出版業界の話も新鮮で楽しかった。私は電子より完全に書籍派なので、将来紙に生き残って貰うため、売り上げに貢献しないといけないと改めて思わされた。
ただ、最後のオチの部分のタイトル回収は、あまり響かなかった。速水はただ会社に裏切られ、行動を変えただけなので裏切り -
Posted by ブクログ
ネタバレ「水曜どうでしょう」にハマったことを契機に、気軽に読んでみようと手に取った。エッセイは久々に読むが、文章内に記された夫々の時間/エピソードが色濃く、またランダムに並べられているため、日常感があり、彼個人の考え方の変化等を追体験することができた。大部分は面白く時折声に出る程笑ったが、一部では感動的な話も織り交ぜられており、色々な感情を提供してくれた。
特に印象に残った箇所は以下の通り
・「帰るところがあるから安心してどこまでも行けるのだと思う。二十年前の私は一人では札幌の街すらでられなかった。十年前の私はやっと北海道を飛び出し、旅をするようになった。そして最近の私はなかなか北海道にいられなくな -
Posted by ブクログ
ページをめくる手が止まらなかった。
そして、大泉洋のあてがきでなかったら、私は途中で読むのやめてたかもしれない…。
大泉さんの軽妙さ・ユーモアが程よい癒しになりつつも、いやいや全体的にかなり重い・熱い社会派小説でした。
作中、「電車の中でスマホを眺める人間に、どうやって本を手に持ってもらえるか」という主旨の投げかけがあった。
電子書籍、私も時々使っているけど、便利になった反面、何だか「味」を感じられなくなっているのは少し思うところがある。
終盤の巻き返しに口があんぐりしましたww
タイトル回収がここにあったか!と。
私は出版業界とは違う世界で生きているけど、どの業界も、その業界なりに苦しい -
購入済み
映画も観たくなりました
塩田武士さんの小説にある歪み。
今回も遺憾なく発揮されており、一気読みしていまいました。
「罪の声」「デルタの羊」「歪んだ波紋」と読んでいますが、未知の領域へ丁寧な取材がなされたと感じるわざとらしくない文章に好奇心が止まらず、読み進めることが出来ました。
映画の登場人物相関図を見るとかなり内容が変わっているようですが、それはそれとして楽しみたい! -
大泉洋ファンはもちろんのこと、彼を面白い、少し興味があると思った方にはぜひ読んでいただきたい。
笑ってしまう。そして文からにじみ出る大泉臭。
映像でも文章でも大泉洋は大泉洋でした。
若かりし大泉洋も味わえる一品。 -
Posted by ブクログ
読み応えのある本でした。ちょっと難しそうかなと思って読みはじめましたが、展開が面白くドラマのようにさくさく読めました。
特にp.160-161の所が印象に残りました。安くて手軽で時間潰しばかりに時間を使ってしまっていると、自分の生活を反省しました。昔は一日中本を読んでいられたのに、今は読んでいてもついついスマホに手が伸び、分からない単語を調べようと思っただけでも、そこからSNSを開いてしまったり…
これからはスマホ依存から脱することが豊かな人生に繋がるのかと考えたり、何も考えずに生活してしまっていたなと、この本を通して色々と考えさせられました。
最後の解説で大泉洋さんを元に小説が作られた