竹中てる実のレビュー一覧
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この本は、いわゆる自己啓発本に書かれているような根拠のない成功法則を科学や実際の事件、出来事を基に証明し、新しい成功理論を導き出すという斬新な内容だった。
ほんまにたくさんの理論やデータが用いられていて、一回で全部を覚えて実践することは難しいと思った!
だから、印象に残ったいくつかを紹介したい!
成功するには「自分を知る」の一言に尽きる。とくに、自分が望むことを人生で成し遂げるためには、何よりも自分の強みを知ることだ。そして、シグネチャー・ストレングスを強調することが幸せを手にする鍵である
WNGF
Winnable,Novel,Goals,Feedbackの頭文字を取ったもので、この -
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総じて言ってしまえば、人との関わりは超大切だよ、という本。
印象付のミス、友だち作り、円満な結婚生活、人とのつながりを作る、これらへの対策についても書いている。
ただ、この手の新聞コラム寄せ集めみたいな構成にありがちな欠点がある。
例示が多く、結論を系統だってまとめないので読みづらい。
たしかに、良いこと書いてるなと思う部分もあるんですが。。
以下、心に残ったところ。
▼印象
第一印象の七割は正しく、30%の不正確さは脳のバイアス。
確証バイアスは
説明責任を果たす、判断する前に距離を取る、反対の立場から考えてみる
で回避。
▼友だち
友人とは、もう一人の自分。あなたの一部。
人生におい -
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ネタバレ有名な自己啓発本やこれまで信じられていた成功に関する様々な言われてきたこと。それが心理学等による科学的な実験で検証してみた。というのが本書の内容である。
個人的に思うのは、科学的に検証できてない=逸話という論法はおかしいということである。
科学は日々進歩している。私が学生だった30年以上前に信じられていたこともその多くが覆されている。あまり良い例ではないがたとえば人の脳はコンピューターを真似たもの。コンピューターには記憶容量の制限がある。故に人間もたくさんのものを覚えておくことは困難である。記憶は有限というそれである。
実際は人間は忘れる。覚えておきたければ何度もその情報にふれる。もしくは思い -
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人間関係なんて傾聴すればいいんでしょと安易に考えてはいけまそん。テロリストや情緒不安定な人には傾聴が有効だが家族に傾聴は効かない。
人生においてただ一つ、本当に重要なものは他者との関係だ。
バーナム効果→占いなどの結果をあたかも自分のことを言われていると感じること。人は世界があたかも理に適っているようでありたい。そのため真実ではなくてもストーリーを必要とする。
人の心を読み解くには興味、モチベーションを上げること。それにプラス外的利益や損失が加わればさらに上がる。女性の方が興味関心を抱きやすいから男より敏感。
真実を知りたければ親切にして相手に長く喋らせること。
- 共感とは何か。自己と -
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対人ルールの長期的視点での最適解は、ゲーム理論で有名な「しっぺ返し戦略」。
まずは協調。ギバーたれ。自分からは先に裏切らない。協調であれ裏切りであれ、相手にそっくり返す。そして許す。
シンプルで、頭の良し悪しにも関係ない、最強の処世術。
物事をやり抜くためのテクニック。
自分が粘り強くやりたいことが、まだぼんやりしているなら、答えを見つけるためにたくさんのことを試す。
興味の焦点が見つかったなら、WOOPで実行計画を立て、その夢が妥当かどうかはかる。
あとは「楽観主義」と、「自らに語るストーリー」を持ち、「ゲーム感覚」で、エネルギーを集中させる。また、自分の時間の5から10%を小さな試みにベ -
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エビデンスベースで書かれた自己啓発本?
ギバーとテイカー、マッチャーの例や、高校の首席の優等生たちはその後それなりに立派なしごとに就いているが、偉大なリーダーにはなっていない、それは何故か?美人はそうでない人よりも生涯年収が高い、論争をなくし良い結果だけを得るルール、自分を思いやる、セルフコンパッションなど、全てエビデンスをベースに語られている。
「スマホ脳」にも登場したマシュマロ・チャレンジについても述べられていた。
それでも読み終えた後に強く印象に残っているエピソードはなかったのは、日本人の感覚には少し合わないからか?あとがきでそのようなエピソードはいくむか割愛されているとあったが、本書 -
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ドーパミン受容体遺伝子DRD4の突然変異種であるDRD4-7Rは、ADHD、アルコール依存症、暴力性と関連があるが、よい環境で育つとより親切になる。
人が他人を評価する時、80%は温かさと有能さの2つの評価軸で判断する。また、温かさと有能さは逆の相関関係にあると認識する(親切だと能力が低い)。現実に、企業のCEOはサイコパスの頻度が高い。
悲観主義者は、悪いことは永続し、普遍的で、自分の落ち度によるものと考えるが、楽観主義者は、一時的で、特異な原因によるもので、自分の落ち度ではないと考える。
おもしろいゲームの共通要素は、勝てること、斬新であること、目標があること、フィードバックがあるこ -
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具体的なエピソードを列挙しているので、イメージがしやすい。
しかし「成功法則」の答えは簡単ではない。
例えば「成功者は優秀なのか?」という問いについては
「大富豪の半数以上が、高学歴大学出身ではない」と言いつつ、
「バカでは大富豪になれない」という面のエピソードも出す。
「結局どっちなの?」という感覚になるが、それを読者自身にリードさせる書き方をしている。
(少しズルく感じたけど)
そんな中でも自分的に納得できる回答もあった。
◎あれこれ考えるよりも、まずはやってみる事
◎目の前の仕事を自分で「ゲーム」として設定すると、成功確率が上がる
◎何かを得ようとすれば何かを失う。そのトレードオフの関 -
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監訳者の橘玲って、たちばなあきらって読むのを初めて知った。
なかなか面白かった。
ユニークな資質とは、日ごろはネガティブな性質、欠点だと捉えられていながら、ある特殊な状況下で強みになるものだ。そうした資質は、たとえばチャーチルの偏執的な国防意識のように、本来は毒でありながら、ある状況下では本人の仕事ぶりを飛躍的に高めてくれるカンフル剤になる。
ムクンダはそれを「増強装置」と名づけた。この概念こそが、あなたの最大の弱点を最大の強みに変えてくれる秘訣なのだ。
カリフォルニア大心理学教授のディーン・キース・サイモントンによれば、「創造性に富んだ天才が性格検査を受けると、精神病質の数値