竹中てる実のレビュー一覧
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ネタバレ『残酷すぎる成功法則』読書メモ - 楽描人カエルン的視点
◆逆説が生み出す成功の本質
この本が従来の自己啓発書と決定的に違う点は「矛盾する要素を統合する技術」にあります。私が特に重要と感じた3つのパラドックス:
1. 【諦める勇気×粘り強さ】
海軍特殊部隊のデータが示す「戦略的撤退」の重要性と、20時間ルールによる適性判断。粘り強さの再定義が必要。
2. 【利他×自己防衛】
ギバーが成功する条件は「境界線を引いた親切」。週2時間の援助時間制限と信頼貯金システムの構築が鍵。
3. 【専門性×多様性】
π型知識構造(3つの専門+横断スキル)が創造性を58%向 -
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進化論みたいなもので、成功者はたまたま運が良かっただけ、という考え方もある。だが、実業の成功は行動しなければ果たし得ないし、同事業が他所と同居するようなやり方では大ヒットはしない。つまり、「行動すること」と「差があること」が成功法則の最低条件となる事は予想できる。従い、受け身で構えて高得点を狙う〝傾向と対策“型の優等生に出番は来ない。しかし、日本の経営者は〝社内制度“の覇者だから、流動性が上がらぬままプロ経営者、アントレプレナー精神が不在という状況、この量産化や再生産という構図が変わらないならば、外部変化が早くなるほど、多くの日本企業には困ったものである。
以上は読む前の感覚だが、本書もそん -
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売らんがためなのだろうか、原題とかけ離れたタイトルは。ただ監訳者の橘玲氏の他の著作と同じように、ただ冷酷な現実を突き付けて終わりなのではなく、その現実を踏まえて本当に人が幸せに生きるとは何のかという一つの解を提示する。
監訳者序文の一行目「人生においてだた一つ、本当に重要なものは他者との関係だ」とあるが、ここに至るまでにいろいろあるから忘れてしまう。終わりまでたどり着いて見返したときに「あ、ネタバレしてたのか」という感じ。
人の心は見た目が2割。犯罪者プロファイリングの精度は3%以下。人の心を読むことなど自分が思っているほどできない。脳が勝手に生み出すストーリーにとらわれて確証バイアスに苦しま -
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人生において本当に重要なことは他者との関係だ、という本。1つ1つのトピックがキャッチーでおもしろい。
・見知らぬ人の考えや気持ちを察する実験の正答率は20%。だが人は80%の確率でその判断が正しいと思っている。
・女性が人の心をうまく読み取れるのは、人の心を読み取ろうとすることに意欲的だからだ。
・第一印象は70%正しい。30%の間違いの最大の理由は確証バイアスによる。だから、第一印象が悪い人に二度目のチャンスを与えよう。
・白状させるには、想定外の質問をするか、証拠の下調べをしておくこと。
・友だちとはもう一人の自分。
・友だちをつくるには、相手に時間をかけて、自分の弱さを見せること。
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内容は誠実で前向きで、根拠に基づいていて、とても好感の持てる内容。支持できる。
ただ書名や副題等が「売らんかな」の意欲満々で好きになれない。原題「Plays well with others(他の人とうまく付き合うには)」とはだいぶ離れている。
大きくつぎの3つの質問に答える形で進められる。
・「頼れる友だち」は実在するのか
・愛こそすべて?
・人はひとりでは生きていけない?
自分の直感や経験から思うところと、統計上の結果がちがうことが多く提示されていて面白くてためになる。自分はよろしくない判断と行動をしてきたと気付かされた。
必要なときの友だちは本当の友だち?、他人の身になって考えるこ -
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残酷すぎる人間法則
◆幸福にとって最も大切なのは社会資本(他者との関係)で、社会的・経済的成功はそれを実現するツール
ex.イーロンマスク
◆本書→人生の意味とは帰属すること、共同体に包摂されることが幸福への道
監訳→共同体から追放されたのではなく、自らの意思で自由と自律を選択し、その結果として孤独という代償を支払うことになったのではないか
◆人間は意味のないところに意味を見出すもの(すべて理に適っている)
→自分の周りの世界をコントロールしている、と思いたい
◆女性のほうが人の心を読み取れる
→モチベーション。女性のほうが関心が高く、熱心
→餌をぶら下げれば、怠け者の脳が働き出す
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巷で言われている成功法則について、エビデンスを用いて検証する一冊。
成功者を分析すると、ギバーが多いことが判明した。しかし、一方で底辺にいるのもギバーが多いことが同時に判明する。
これはどういうことかというと、自己犠牲を伴うギバーはテイカーに徹底的に食い尽くされるから底辺に落ちてしまう。
しかし、自己犠牲を伴わないギバーは成功するということを表している。
また、有名な囚人のジレンマ実験の話は興味深かった。
自分が裏切った場合、友人が裏切った場合のシュミレーションをコンピューターでしたところ、最も利益を上げたのは、しっぺ返し戦略。
つまり、一番最初は相手に協力するが、相手が裏切った場合は次回 -
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1.仕事ばかりする人は成功者といえるのか、証拠が欲しくて読みました。
2.成功の法則と名付けられている本書では、成功する人との共通点を科学的に調査した本です。一流が皆幸せな生活を送っているのか、家庭との付き合い方や仕事との付き合い方はどうなっているのか等を調査しました。
3.仕事のみの生活をしていると家庭は崩壊するうえに、退職した後は孤独感に苛まれて終わります。現に、バリバリ仕事をしていた人が退職をしたら、急に認知症になったという話は良くあります。これは、フル稼働していた脳が急に稼働しなくなったことで異変が起こると言われています。私の周りでは、仕事ばかりに目を向けている人は大抵離婚してます -
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1.成功するにはエリートコースを目指すべきか→エリートはそこそこの成功ができる。大成功するのは、エリートコースに組み込まれなかった非凡な人材(でも確率は低い。)
2.いい人は成功できないか→しっぺ返し戦略を取るギバーが一番成功する
3.勝者は決して諦めないのか→いろんなことを試した後で、興味が持てることを見つけたら、それに集中するべき。やるべきことを全部行うのは無理
4.なぜネットワーキングはうまく行かないのか→ネットワークは人生で役に立つ。こちらから話すのではなく、相手の話を聞こう。
5.自信を持つのは効果的か→自信は必要、でも過大な自信は危険。
6.仕事中毒とワークライフバランス→偉大な業