野見山響子のレビュー一覧
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世界で初めて雪の結晶を人口的に作り出した、中谷宇吉郎の伝記です。“雪は天から送られた手紙”
“不思議だと思うことが全てのはじまり”本書を読んで素敵なフレーズに出逢えました。
“発想の転換”“自然をよく見ること”“いちばん大切なのは役に立つこと” 中谷宇吉郎は恩師、寺田寅彦の教えにたがわず、雪の結晶に愛情を注ぎ研究に邁進しました。
札幌、東京、アメリカ、グリーンランド。世界を股にかけて研究にいそしむ宇吉郎。油絵、墨絵にも造詣が深く多彩です。家族思いで、良きお父さんの姿も描かれています。61年の生涯でした。
イラスト、写真入りで楽しく読むことができました。巻末には、おもしろエピソード入り「宇吉郎新聞」、氷の実験や雪の観察方法もあり、子供たちはやってみたくなりそうです。
本書を読んだことで、私が車のフロントガラスに見た星形は、“霜の花”であることが分かりました。
先日、『きらきら』という、雪の結晶の写真絵本を読み、中谷宇吉郎さんのことを知りました。そして偶然にも、すずめさんの本書のレビューを拝見し、とてもうれしかったです。中谷宇吉郎さんについて知ることができて良かったです。ありがとうございました。
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Posted by ブクログ
高野文子さん『ドミトリーともきんす』で、
紹介されていた中谷宇吉郎。
写真家ベントレーの雪の結晶の写真を見て、
雪の結晶の美しさに魅了され、世界で初めて
人口の雪を作った事は有名だが、雪の研究
だけでなく、恩師寺田寅彦の研究室では、
線香花火の研究、戦時中は凍上を防ぐ研究や、
飛行機につく着氷、戦後はアラスカやグリーン
ランドに行き、千年前の氷の研究するなど
幅広く、マイナス30度の極寒の環境下の中
での観察は凄い。伝記からは、世界中に
ある不思議さや美しさを自分の目で見て
発見する大切さや、自分の研究を人の暮らし
に役立てようとする熱意を感じた。
鳥井信治郎さんや、恩師寺田寅彦さんとの
エピソードなども興味深く、雪の結晶の観察法や
チンダル像など身近にできる氷の実験ものっていて、これまでの雪や氷の見方を変える良本。
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少し前に伊与原新さんの『翠雨の人』を読んで、初めて知った猿橋勝子さん。調べたら伝記があったので読んでみました。
猿橋勝子さんは、1920年(大正9年)東京に生まれ、女性が理系の教育を受ける機会に恵まれない時代に科学の道を志し、戦後、アメリカのビキニ水爆実験で降った「死の灰」による放射能汚染の測定にたずさわり、核実験の抑止に影響を与える研究成果をあげました。
『翠雨の人』ではあまり語られなかった猿橋さんの晩年は、「女性科学者に明るい未来をの会」を設立したり、自然科学の分野で優れた女性科学者に贈られる「猿橋賞」を創設するなど、日本の若い女性科学者たちを支援することに尽力されていたようです。
ちなみに猿橋さんは今から18年前、2007年(平成19年)に87歳で亡くなりました。私の母方の祖母とおそらく同い歳だったようです。
科学的な内容も多少ありましたが、図解されていたりしてとてもわかりやすかったです。もちろん子ども向けの本ではありますが、大人が読んでも結構満足できる内容だったと思います。このシリーズは他に以下の3冊が出ているようなので、いつかそちらも読んでみたいです。
『牧野富太郎 日本植物学の父』
『中谷宇吉郎 雪と氷の探求者』
『池田菊苗 うま味の素「グルタミン酸」発見』 -
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ネタバレイラストがネコだし、ネネコさんと言う名前だけど、人間みたいな生活をしている猫と言う設定でもないような。
リンちゃんは小学4年の女の子。ある時、変な走り方をして「負けてたまるか」なんて言ってるおばあさんと出会います。丸顔にどんぐり眼で負け惜しみの強いおばあさんのネネコさん。
でもなんだか心惹かれたリンちゃん。
クラスで劇をするのだけど、そのお話をネネコさんをモデルに作ろうと考えます。
その日からリンちゃんはまたネネコさんに会えないかと探しはじめます。ネネコさんも、またリンちゃんに会いたいと思っていました。
リンちゃんとネネコさんの知り合いは知り合いとつながっていて…
年は離れているけど、友達となった二人のお話 -
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ネタバレ小学4年生のケイと、ケイと10歳しか変わらないメイおばさんを中心に描かれたお話。
二人は他の人とは違う、特殊な能力を持っており、それは物に宿っている精霊、いわばアヤカシを見ることのできる性質を持っている。
ケイはとてものんびり屋な正確で、興味を持ったものや疑問に思ったことをそのまま口にしたり行動に移したり、子どもらしい少年。
メイおばさんは、自分自身がアヤカシを見ることができるゆえの苦労から、今ではアヤカシが見えようが話しかけられようが無視を徹底している。しかし、甥のケイはどんなにメイが厳しく怒っても好奇心に負けてアヤカシと関わってしまう。
その様子が頻繁に描かれており、自分勝手さが目について正直この人とは関わりたくないタイプだなと思ってしまう。
私自身、メイおばさんと同年代に当たるので、視点がケイよりではないというところから来る感情なのかもしれない。
けれど、ケイくらいの年齢の子から見たら、20歳くらいのお姉さんを見ると、ガミガミうるさくて、ちょっと自分勝手でいて、でもどこかかっこよく見えるのかもしれない。(私は全くかっこよくは映らないが)
でも、このガミガミうるさいメイおばさんも後半は少し、しおらしくなる。
ずっと心につかえていた、しこりがやっと溶けてきたようだ。だから、今までのアヤカシに対しての接し方が完全無視という方法であり、文章だけの本でありながらも、耳を塞ぎたくなるほどのケイに対しての説教は、この、自身のアヤカシ関連の相当な嫌な出来事があってのことだったのだと言うことがわかる。
また、人やものは繋がりを求めていて、どこか知らぬ間にも繋がりがあるのだと。
時間や季節、過去から今、そして未来、色んな物同士にも、繋がりがあるのだと。
未熟な私にはわかるような、わからないような。
考え方が根本的に違うというのもあるのかもしれない。だけど、このような考え方もあるのだ、ということだけは覚えておこうと思う。 -
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小学3年生のケイには、お姉さんみたいに若いおばさんがいる。メイおばさんだ。お母さんの仕事が忙しいから、メイおばさんはバイトとして、ケイの夕ご飯の用意や家庭教師に、週3回来てくれるのだ。
そして、ケイとメイおばさんには、二人しか知らない重大な秘密があった。それは、他の人には見えない物にやどったアヤカシの姿が見えるということだ。
ケイに、アヤカシの姿が見えるようになったのは、メイおばさんの後ろに、黒っぽい重そうなコートを着て山高帽をかぶったおじいさんがピッタリくっついて歩いている姿を見たことからだ。おじいさんはアヤカシで、メイおばさんに言いたいことがあるようだが、メイおばさんは、そのおじいさんどころか、アヤカシに出会っても知らない振りをしなさい、関わっちゃダメだと、ケイに教えます。
でもケイは、おじいさんが悪いものとは思えない。そして、ケイ1人でいる時に、おじいさんと出会ってしまう・・・。
富安陽子お得意の、ちょっと不思議で面白い物語。
小学校中学年くらい〜