井上大剛のレビュー一覧
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ネタバレ初ジョン・クラカワー、短めのアウトドア系のノンフィクションルポを10話収録…いや、建築家の話はちょっと毛色が違うか、そのクリストファー・アレクサンダーの話も十分に面白いのだけど…。
特に面白かったのは、冒頭のマーク・フーの話、次生まれ変わったらサーフィンをやりたいなぁ、ドン・ウィンズロウの小説を読んで以来、ライフスタイルや取り巻く文化を含めてサーフィンが気になるところ。バブル前夜くらいからの日本のサーフ文化が歪だったので、偏見を持ってしまったのが残念、そういう意味では多分ゴルフもそうなんだろうなぁ。
ブラックダイヤモンドの前身、シュイナード・イクイットメント社の廃業に至った事故と裁判を題材 -
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全く新しいびっくりするような事実は出てこない。訳者あとがきで指摘されるように「この飲物に○○という成分が体に良いという証拠はない。」とか「確かに××という体に良い成分が入っているが、それは人体に実際に影響を及ぼすほどの分量ではなかもしれない。」といった「幻想」を打ち消す記述に溢れている。
こうした態度は、雨後の筍のごとく、消長を繰り返す、流行りの健康飲料に踊らされないための重要な武器になる。
しかし、忘れてはならない、僕らは摂取する飲食物を科学的に分解して処理する機械ではない。
本書で度々登場するコカ・コーラ社の戦略のように、そこに付加されたブランドイメージによる体験を僕らは味わっているし、そ -
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ノンフィクションを専門に書くライターはそう多くはない。まずノンフィクションはフィクションに比べて金にならない。売上や映像化などによる派生収入が得られる可能性はフィクションに比べて小さい一方、取材に要するコストは大きい。
だからこそ、私は優れたノンフィクション・ライターは最大限の賛辞が与えられてしかるべきだと思っている。そして、現存するノンフィクション・ライターの中で、最も私が信頼するのが著者、ジョン・クラカワーである。
私が彼を知ったのはアメリカのカレッジ・フットボールチームによる性虐待事件とそれを隠蔽しようとする地方都市の力学を描いた『ミズーリ』においてであった。一方で彼自身の作品からす -
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OpenAIの初期の出資者でもありAIにも深い理解のある著者の本
ChatGPTとさまざまな方向から未来を語る内容。
そもそも、ChatGPTがこれほどの会話ができることに大きな驚きを誰もが持つだろう。特に英語での会話であるのでここまで会話を引き出せるのか、プロンプトの作り方のプロがやるとこれほどまでにできるのか?(日本語でしかできないがいくつか会話を行ってみた。一月ほどまえではきっとありえなかったほどの深い会話が日本語でもできるようになってきている)
この本をヒントにどのようにAIを助手もしくはパートナーとして利用できるかを考えてゆきたい。
「はじめに」と「第10章」「第11章」が特に興味深 -
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Posted by ブクログ
中国系アメリカ人サーファー マーク・フー 1995年
カルフォルニア ビッグウェイブ サーフィン 10mを超える波
広告塔としてのサーフィン
1994年12月23日 マーベリックス 100人とカメラの前で波に飲み込まれて死亡
レチュギア洞窟 1995年
壁に腐食残留物 微生物の有機性排泄物?
独立栄養生物 熱水噴出孔 鉱物からエネルギーを得る 火星にも地中に?
シュイナード・イクイップメント社 1986年
ティトン山脈で クライミング用ハーネス原因?の滑落死亡事故
裁判費用、保険料高騰、示談金高騰 誰かが小さなミスをした
元社員がブラックダイアモンドを立上 -
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山と渓谷社の山の本ってとことん山!!!みっちり山!!!って感じで、正直読んでて飽きてしまうことが多い。エヴェレスト、K2、難攻不落の北壁、、、などと言われてもイメージ出来ない。土地勘ないしそこまで山詳しくないし、そもそも海外の山とか環境とか文化とか全くの異世界すぎて分からない。写真を見ても、綺麗だなぁーとしか思えないし、そもそも知らない山が多すぎて調べるの疲れるし、、、。
ただ、この本はとことん山って感じの本ではなかった。
なんか山と渓谷社発刊の新聞の社説って感じ?笑笑
アウトドアに関連した社会問題全般を取り扱う本で、決して登攀だけに焦点を当てたものではなかった。私的には集中力が続きやすくて