宮崎市定のレビュー一覧

  • 科挙 中国の試験地獄

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    科挙制度について。

    科挙制度ができた背景から、一定の効果をもたらし、そして形骸化し、廃止に至るまでの歴史を描いている。

    名前は聞いたことはあったけれど、具体的な試験内容、科挙の受験生、試験管などのエピソードなどもたくさんあり、おもしろく読めた。

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    2013年11月24日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    科挙、というよく知っていると思うことを
    いかに知らないかを知ることができる。

    科挙をとりまく様々な話題を
    わかりやすく、そしてとっつきやすく書かれていて読みやすかった。

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    2013年04月16日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    現在の大学受験よりもはるかに時間のかかる試験だった。どの時代でもほとんど催され、専用の試験スペースが作られる等力を入れていた。

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    2013年02月09日
  • 科挙 中国の試験地獄

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     タイトル通り科挙について扱った書。山内昌之先生が高校時代、友人に勧められた著作らしい。
     科挙の内容が非常に詳細なのはもちろん、科挙が及ぼした影響、他の国との試験との国際比較(特に科挙と近代教育社会の比較)。また有名な科挙落第者の分析もされている。
     封建主義から公平に民衆から官僚を選抜するという民主制へシフトさせるシステムが1400年以上も前に確立していた。そして弊害もあったが殿試や制科(優秀な老学者を取り立てるための制度)と改良を重ねる。けれども日本が学校教育を中心とした近代教育に目覚め、発展するのを目の当たりにし、清朝末期その制度は崩壊する。
    西洋と比べ、日本や中国が学校よりも試験を重

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    2012年10月18日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    ネタバレ

    大学時代に読まねばならないと思っていた本。やっと読めたのがうれしい。
    中国の科挙についての概説本。新書の為に分かり易く書いてあるので便利。その上、中国史の通史で書かれているので勉強になる事が多い。

    宮崎市定の文章は読みにくいと勝手に思っていたが、(新書だからかもしれないが)読みやすかった。

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    2011年08月25日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    学術論文なので、文章は堅いが、にもかかわらず面白く読める。科挙にまつわる様々な逸話が特に興味をそそる。

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    2014年02月19日
  • 世界の歴史〈7〉大唐帝国

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    中国中世は秦漢から始まるのではないという内藤湖南博士の説を冒頭に紹介して、巻末まで「中世の中国」を描きます。時代的には後漢末・三国・魏晋南北朝から唐まで。学者でありながら一般向けに描く文筆力に定評があるだけあって、読み物としても受け入れやすく仕上がっています。大学で東洋史でも専攻しなければ3秒で過ぎてゆく南北朝をはじめとして、おそらく1980年代前後くらいの日本人の常識を踏まえて丁寧に書いています。(例えば自分が習った高校の世界史の教科書には一言「劉祐の宋」とあるだけだったが、東晋の歩んだ歴史と滅亡の歴史も踏まえて、駄目な集団の中にひときわ輝く劉祐の姿をみることができる)。
    ヨーロッパ、西アジ

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    2009年10月04日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    流し読み。蒼穹の昴でも科挙の激しさは知っていたけど、歴史的な試験制度の変化について触れられていた。私には無理だー

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    2024年01月04日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    1400年も前から誰にも開かれた(建前でもあるが)登用試験があり、王朝が変わっても受け継がれてきたとは!

    実は中国の歴史では、一王朝の創業期以外には概して平和で、そこには科挙に起因する民度の高さやシビリアンコントロールが存在していたという点に驚いた

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    2021年11月01日
  • 世界の歴史〈7〉大唐帝国

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    2016/12/1
    中国の中世は興亡の歴史である。内乱に明け暮れ、異民族が支配者となり、猜疑心から身内の粛清が頻発し、なかなか安定しない。安定したかと思うと、朝廷が腐り始め、農民や軍閥のクーデターが勃発し、再び内乱となる。学ばないのだ。当時の政治力や軍事力では中国の国土は広すぎたのかもしれないな。

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    2016年12月16日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    ほとんどの世界で役職といえば世襲で成り立っていた6世紀。地方政府の勢力を削ぐため、地方高官は全て中央政府から任命派遣されることとなった。そのため中央での官史有資格者の保持のため出来た試験制度が、科目による試験選挙制度、科挙。これが終了するのが20世紀前半というのだから、恐れ入る。だが、常に効果を発揮していたわけでもなさそうだということは、幾度も繰り返される政権交代や、他国との競争力の違いからも明らかだ。改められず、膨大な古典の暗記のみを必要とする試験問題、中央に数百人を一度に集めて試験を開催するための施設、不正を防ぐために何度も繰り返される審査。そして特にあげられるのが、教育の不備。ろくな学校

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    2018年10月20日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    宮崎市定のいまや「古典」。
    それにしても現代の「右翼」跋扈の世情を鑑みるに東洋学の伝統は一体どこへいったのか、と。嗚呼!

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    2013年11月15日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    1テーマ解説本だが出来はすばらしい。
    壮大な歴史と過程がある科挙の制度について非常に綿密に解説しているとともに、ユーモアのある具体例が随所に描かれていて非常に面白い本に仕上がっている。何かについて書くときはこのくらい物事に精通してから書くべきであるという手本のような本ではないか。

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    2012年07月13日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    科挙の歴史がきわめて客観的に書かれており,科挙の歴史を知ることができる。
    生き地獄と言って差し支えないほどの試験地獄。日本の司法試験の比ではないほど難しく,また勉強量が膨大である。何よりも科挙制度が今から1400万年前に成立していたことに驚かされた。

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    2012年04月02日