宮崎市定のレビュー一覧

  • 科挙 中国の試験地獄

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    めっちゃ面白かった
    この発行年なのにすごく文章が読みやすい 硬い感じが全然無くてスイスイ読める
    科挙って具体的にこんなことをしてたのかという本
    途中挟まれる小話豆知識面白い

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    2025年11月05日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    今も版を重ねることがよく分かる面白さ。1,000年以上前の時代から続いた仕組みで、「優秀な人材を広く遍く見出す」との建前で、貴族体制の解体を行ったというのが「なるほど」のポイント。

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    2025年05月16日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    ◯とても面白かった。科挙の制度に関する説明だけかと思いきや、それを深掘りして中国の時代及び文化的背景にも触れつつ、後序として我が国における試験地獄も考察している。
    ◯さらに、文章がうまく実に読ませる。どんどん読める。リズムも良ければユーモアもある。科挙試験でも受けたら中々良い文章を書くとして、中の円に記名されそうだと思った。

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    2025年05月08日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    学問が極まると、その筆致にユーモアが自然とにじみ出てくるものなのだろうか。
    あらゆるものを調べつくしたからこそ、このようなおかしみのある描写が可能なのだと思う。
    タイトルを見て、糞まじめな内容だと思っていた向きは、ぜひこの碩学の一流のユーモアを感じてもらいたい。
    中公新書の数ある名著の中でも個人的にベストの一冊となりそう。
    あとがきに、日本の終身雇用制と大学について触れられており、その制度のあり方を鋭く批判している。指摘は今なお有効であり、この国が全く進歩していないことが分かる。

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    2024年05月16日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    宮崎市定が書いた『科挙』という題の書籍には二つあり、一つは筆者が出征前に書いて、たまたま金庫に保管されていたのが戦災を免れ、前後に出版され、今は絶版しているもの。もう一つは、初代の内容に満足のいかない筆者が改めて執筆し直した内容で出版されたもので、即ち本書。後者には、区別するために副題「中国の試験地獄」がつけられた。
    筆者は戦争に出て、よほど見たくないものを見たんだと思う。本書中に度々日本軍のことが出てくる。それがあってか、それとも元々思っていたのかは知らんが、巻末近くで述べている数文が非常に感慨深かった。

    「どんなに手柄をたてた将軍にも、政治の最高方針には参与せしめないという制度は……無情

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    2024年01月11日
  • 雍正帝 中国の独裁君主

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    ネタバレ

    主に雍正帝の統治の在り方について書かれている。
    彼の治世は独裁政治として理想的なものだったと同時に、
    彼自身の努力と人並みはずれた才能がなにより必要だった
    ということがよくわかった。
    雍正帝を通して独裁政治の限界も浮き彫りになる内容だった。

    内容もさることながら、読み手を飽きさせない、軽さはないがリズミカルに感じる文章が心地よかったです。

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    2022年10月10日
  • 雍正帝 中国の独裁君主

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    宮崎市定氏による「雍正帝」の本。

    清朝に詳しくないのだが(中国史全般にいえるが)、それでも筆者の詳しい記述により、興味を持って読めた。
    もちろん、難解な部分もあったが、それは、自分の勉強不足のせいだろう。

    予備知識があれば、もっと素晴らしい本になっているはず。

    世界史的に言えば、康熙帝と乾隆帝に挟まれているので、地味な存在なのだが、この雍正帝の功績によって、清朝の統治が完成したといってもいい。

    生活に苦しむ民衆に善政を施す、これこそが絶対君主の天命であるという強い意志と、行動力、権力をもつのが雍正帝だった。

    前書きより。
    「そして彼ほはこれらの名君と優に比肩し得る治績を挙げた。おそら

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    2020年01月27日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    試験制度と聞くと、やはり一番、科挙が有名じゃないかと思います。
    官使登用制度として1300年以上の歴史をもつ制度は、世界に類をみません。
    本書を私が読んだ理由としては、中国で現行実施されている大学入学試験(高考)を考察する上で、
    科挙制度が、どのように影響しているかという点を理解したいと思ったからです。

    東洋史学の泰斗である宮崎市定先生の、軽妙な語り口に、どんどんページが進みました。
    科挙制度を客観的に紹介すると同時に、その制度の時代背景、導入にいたった経緯、理由まで、
    非常にわかりやすく書かれています。さすが、中国史の泰斗です。
    中国語の書籍でも、科挙を紹介する山ほどありますが、
    宮崎先生

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    2017年10月01日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    高校時代に人から薦められて読んだ。科挙について書かれた名著である。科挙についての詳細が事細かに書かれている。驚いたのは当時のカンニング技術。命懸けのカンニングだね。

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    2017年05月14日
  • 雍正帝 中国の独裁君主

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     ちょうどBSフジで毎日午後5時から清朝第5代皇帝雍正帝の後宮を舞台にしたドラマ「宮廷の諍い女」が連載中である。これがなかなか面白い。清代の後宮の様子が赤裸々に語られており歴史の一部を垣間見るようだ。

     清朝では康煕乾隆と言われ雍正の父子の統治期間が長く、雍正のそれが13年と比較的短いためか忘れられるか或いは無視されがちだという。しかし著者の宮崎先生に言わせると雍正帝は非常に真面目にしかも精力的に政治を行い、中国での独裁体制を作った人物だそうだ。
     雍正帝自身が著した「雍正朱批諭旨」(『朱』は正しくは〔石〕偏に〔朱〕)が雍正帝の政治手法を最も良く表しているという。臣下の上奏文(正しくは『奏摺

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    2013年08月20日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    県試、府試、院師、歳試、科試、郷試、挙人覆試、会試、会試覆試、殿試

    世界一過酷な試験とされる科挙には、上記の試験が存在する。清時代にはすべて行われていた。試験地獄と言われるだけのことはある。

    殿試を首位で通過すると「状元」と称せられる。人生で最高の栄光を勝ち得たことになり、小説の主人公にもよく状元の才子が登場する。浅田次郎の「蒼穹の昴」にも登場していた。

    そもそも、科挙を実施するにいたった理由はなんなのか

    1400年前に存在した科挙、ヨーロッパはまだまだ封建制度で、一般市民から官僚を登用することは考えられなく、中国の科挙が斬新な制度であった。

    科挙を実施する理由は、貴族への牽制

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    2013年04月17日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    あまりにも煩雑な試験、怪異現象など面白い話題が豊富に盛り込まれている。受験制度の功罪を考える上で必読。

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    2013年04月15日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    さすがに宮崎市定先生の著作である。巻頭で言っていたとおり、筆者の私情は極力避け、事実関係だけをたんたんとドキュメンタリー・タッチで書き進めている。
    そのため物語としても読み応えがあった。
    宮崎先生の著書はいたるところで引用されており信頼性の高さも伺い知ることができる。
    ぜひ宮崎先生の他の著書も見てみたい。

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    2012年03月27日
  • 科挙 中国の試験地獄

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     中国の皇帝(天子)は天の命を受けて領土人民を統治する。だが一人でその仕事をすることは不可能なので,手足として官僚を用いる。古代には貴族が天子の補助者であって,王朝が交替しても古い家柄の人間は引き続き権力を握ることができた。それが六世紀に変わる。隋初代の文帝は,生意気な貴族を排し有能な人材を集めようと,公正なペーパーテストによって官僚を登用することを始めた。これが科挙である。以降,千四百年近くにわたってこの制度は続く。中国の歴代王朝では文官による支配が絶対であり,軍人の格は低い。もちろん前王朝の天命が尽きるころには社会が乱れ,腕力がものをいう世界になるが,それは一時的なもの。混乱がおさまれば新

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    2011年10月26日
  • 世界の歴史〈7〉大唐帝国

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    唐にいたるまでの流れが、するりと頭に入ってくる。
    学術書なのに歴史小説のような躍動感です。著者の視点・知識・筆力の全てにひれ伏すばかり。

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    2009年10月04日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    ネタバレ

    " その民間の教育をともかくも継続させたのは科挙が存在するからであるが、この科挙が本当に役に立つ人材を抜擢するには不十分であることは、中国でも古くから指摘されていた。経学のまる暗記や、詩や文章がいったい実際の政治にどれだけ役立つであろうか。それは単に古典的な教養をためすだけにすぎない。官吏として最も大切な人物や品行は、科挙の網ではすくいあげることができない、というのが古来の科挙反対論であった。" p.204

    "科挙及第の進士は、天子からその名誉ある地位を授けられたものにはちがいないが、同時に彼らは知識階級の輿論(引用注:よろん、人々の議論または議論に基づいた意見

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    2025年11月30日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    科挙を突破して進士になるための道のりは長く険しい。そもそも科挙に臨むためにはその資格がなければならず、その資格を得るためにまずは学校に入学しなければならない。この学校試からしてすでに厳しい。県、府、院の三段階の試験をクリアしなければならず、受験生として適格かどうかの条件もある。試験内容は40万以上の文字の暗記のほか、詩作なども課せられる。そのため、勉強をする時間を確保でき尚且つ優秀な家庭教師を付けることができる地方の有力者の息子に圧倒的なアドバンテージがあるのは否めない。
    学校試を突破して貢生となり、ようやく科挙に挑むことができる。科挙も地方での郷試、中央での会試、宋代以降は皇帝自らが試験に携

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    2025年04月14日
  • 雍正帝 中国の独裁君主

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    『甄嬛傳』をみてすっかりはまり、雍正帝とはどんな人だったのかが気になって買ってしまった。きっとマニアックで難解なのだろうなと思って読み始めたが、予想外に大変読みやすかった。
    本書は、1950年に出版された同題の岩波新書と、1957年の論文「雍正硃批論旨解題 - その史料的価値 -」を一冊にしたもので、両文章とも元は岩波書店『宮崎市定全集』巻14に収録されていたらしいが、同題の岩波新書はすでに絶版。
    雍正帝についていくつかの角度から観察しているが、全体を通して「摺子」が頻繁に現れ、本書の主眼がこの「摺子」にあることがわかる。
    著者は雍正帝について研究しているうちに『雍正硃批論旨』なる出版物の存在

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    2023年12月17日
  • 素朴と文明の歴史学 精選・東洋史論集

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     宮崎市定の著作を愛好し、評伝まで著した編者によるアンソロジー。
     古代、中世、近世、最近世及び現代という時代区分と、東アジア、西アジア、ヨーロッパという地域区分を組み合わせて、歴史の骨太な見方を論じた『世界史序説』から始まり、宮崎の専門とする中国史について、古代、中世、近世からのセレクション、さらには全集未収録作品まで収録された、宮崎愛読者にはたまらない贅沢な一冊。

     編者により宮崎の歴史の見方、捉え方や、選択された各論考の紹介がされているので、宮崎をあまり知らない人は、是非そちらを読んで興味を持っていただきたい。

     「条支と大秦と西海」、「晋武帝の戸調式に就て」などは、一般読者が読むに

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    2021年11月14日
  • 科挙 中国の試験地獄

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    近年何かと話題になる中国。
    その中国の歴史に多大なる影響を及ぼした科挙についてまとめた一冊。
    オトラジで紹介されていて気になって購入。
    副題の通りの“試験地獄”だけれど、ある意味では誰にでも門扉が開かれているフェアな制度だった側面も見逃せない。
    どの時代も教育にはお金がかかることを再認識させられた一冊。

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    2020年09月30日