向井和美のレビュー一覧

  • ふたりの読書会 無期受刑者との本をめぐる往復書簡

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    作家の向井和美さんと、懲役中の50代男性の大矢章一さん(仮名)の手紙のやりとり。

    設定が目新しく面白そうだなと思い読みました。

    率直に思ったことは三つあります。
    刑務所での生活がどのような感じなのかがわかって勉強になったということ。
    無期懲役の大矢さんの文章が、非常に巧みで感心したこと。
    たくさんの本のことが引用されており、読みたい作品が新たにみつかって嬉しかったこと。

    大矢さんご自身、本を読んでいるおかげで、償いについて考え、自分を省みる機会を存分に得ている。
    「もっと本を読んでおけば、殺人なんてしなかったのかも」と述懐しているほど。

    読書が持つ素晴らしさ、偉大さを感じさせる作品でし

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    2026年07月10日
  • 読書会という幸福

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    著者が翻訳者だからか、日本語が美しい。内容に深みもある。読書会という幸福が共有できた。読みたい本、モームが出てきた。

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    2026年07月02日
  • 知らない人に出会う (TEDブックス)

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    キオ・スターク氏は、イェール大学卒、ニューヨーク大学大学院修士課程修了、ニューヨークを拠点に活動する作家・研究者。世界中の、科学、教育、ビジネス、芸術、人権、心理学など幅広い分野の専門家等が、自分のアイデアや経験を短時間で共有するプレゼンテーション形式の講演である「TED講演」等を通じて、見知らぬ人との交流がもたらす心理的・社会的な影響について発信している。
    本書は、TED講演のスピーカー等が、自らの講演内容を更に深掘りし、かつ、20,000語程度(1~2時間で読める分量)にまとめた「TEDブックス」のひとつ。
    私は還暦を超えた会社員だが、いつ頃からか、自分の周りには、家族や友人や会社の同僚の

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    2025年05月21日
  • はじめてのフェミニズム

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    帯にある通り『多様な』フェミニズムの在り方。対立や矛盾をそのまま理解する入門書。
    論点を7つに分けて話が進む。
    支配・権利・仕事・女らしさ・セックス・文化。そして最終章の断層線と未来。

    「一冊の中によくこれだけ押し込んだなぁ」と感心する程に真っ向から対立する意見が当たり前のように書いてある。引用も多過ぎるほどに多い。
    今のフェミニズムを理解するのは本当に難しい。この一冊を読み終えてもどれだけ中身が分かったか。理解出来ぬまま読み飛ばした箇所もかなりある。

    しかし全てを理解することは出来なくとも興味がある論点は幾つか見出せた。
    今回は「権利」「女らしさ」の多くの部分と「文化」に関する部分。

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    2024年12月10日
  • 読書会という幸福

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    読書会を約30年間続けてきた著者による,読書会のルポと自伝。やり方が良いのか,かなりの本読み率に恵まれている。

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    2024年11月19日
  • 読書会という幸福

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    この本のおかげで、「プルースト持ってるんだった!」や、「グレートギャツビーもあるよ〜持ってるよ〜!」や、「ほう…カズオイシグロねぇ…!」などと思えた。
    誰かと共有したり語り合ったりする前に、わたしはまだ、一人で忙しいのかもしれない。

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    2024年10月25日
  • 読書会という幸福

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    読書会に関するhowto本として期待して買ったが、そうした内容は3割未満で、どちらかといえば多様な形で本に関わった翻訳者/司書による読書論エッセイ集という趣だった。『プリズンブッククラブ』の訳者と知って納得した。美文を味わうつもりで、もっと時間のある時に読み直したいと思う。

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    2024年07月20日
  • 読書会という幸福

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    作者の読書会へのスタンスは好感が持てる。
    読書会に興味はあるが、人見知りもあり中々勇気が出せずにいる。
    カジュアルな雰囲気の会を探して、参加したいと思わせてくれた。

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    2024年07月14日
  • 知らない人に出会う (TEDブックス)

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    ネタバレ

    【知らない人との貴重なつながり】
    見知らぬ人と話すことの可能性について、話されています。

    見知らぬ人との会話、都会に生きているときに私たちが他者と一定の距離を保っていることを、「儀礼的無関心」と呼んだりするらしい。

    この社会的距離は、公共の場や街中での快適さを保つためという目的がある。
    一方で著者は、この無関心をときに破ってみることを勧めていました。
    なぜなら、ずっと無関心を貫いていたら、人と経験を共有する機会を失ってしまうから。


    ・生の経験の意義。
    著者は、他者と意識を通わす経験には、目には見えない心の作用があり、意義があると強調します。

    注意深く、普段の無関心の儀礼

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    2024年06月03日
  • 読書会という幸福

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    『読書会』
    気になってはいるのだが、元来臆病な人間で人前で話したりも苦手だし、自分に合いそうな読書会コミュニティを見つけられないということもあって敬遠してきた。
    だが読書会に関する本は好きで、いくつか読んでいる。
    本書はその読書会のなかでも刑務所内の読書会を描いた傑作ノンフィクション『プリズン・ブッククラブ』を翻訳した向井和美さんの本ということで手に取った。
    これは素晴らしかった。
    本への愛も素晴らしいが、読んでいるだけで読書会に行きたくなるようなワクワクに満ちていた。
    難しい本に挑戦するのにも一人だと挫折することもあるが、読書会で話すという課題があると頑張って読もうと思えるという部分。
    そん

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    2024年01月29日
  • はじめてのフェミニズム

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    いやあ面白い。フェミニズムとは何かを英米の歴史を元に解説する。
    フェミニズムは一枚岩ではなく多面的構造をしている。切り口により目指すものも意図することも変わる。オシャレひとつにしろ、それは束縛なのか自由なのか意見は分かれる。
    平等であるためには全員を同じ扱いにすればいいのか。同じでないから生まれる平等性もある。
    何よりも女性が性の自律的な主体であり、決して誰かの快楽や利益のために利用される対象ではないのが大切。
    そこにセクシャルマイノリティ、社会的地位、貧困、人種問題なども絡まし展開する論法に感銘を受ける。

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    2023年12月08日
  • はじめてのフェミニズム

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    まあまあ読みやすいしスッキリした結論が用意されてない読後感なのも学術書っぽくていいと思う
    しかしフェミニズムは派閥が多くて難しいなぁ……

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    2023年10月07日
  • 読書会という幸福

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    新聞の書評を読んで興味がわき手に取った新書です。

    冒頭、「わたしの両親は、けんかばかりしている夫婦だった…..」から始まり「わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは…..」という文章を読んで、この本はどんな展開になるのだろうと少し心配になってしまいました。

    でも、読み進めると好感を持てるようになりました。著者の30年に及ぶ読書会での活動や、本をとおして人とつながる熱い想いが、丁寧に語られています。また、翻訳家である著者が翻訳家視点での読書を語る部分は、今まで気づかなかったことを教えもらい、新鮮な気持ちで読みました。

    本書は古典文学を中心に、200冊近くの本を取り上げています。読んだことが

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    2023年03月14日
  • 読書会という幸福

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    読書は一人で楽しんでもOKです。でも他の読者と話し合うと、文学を通して深い人生の話もできる。読書会に行くのが恥ずかしい・緊張する・ハードルが高いと思ている自分も感想を共有したくなった。

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    2023年02月04日
  • 読書会という幸福

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    長年読書会に参加してきた翻訳者である筆者によるエッセイ。作品論あり、読書論、読書会論ありの、多彩な内容となっていて飽きさせない。チョイスされている本は、ともすれば「高尚」と揶揄されかねないような、文学畑の本たちです。本を通じて人とつながること、本を通じれば、人と繋がり合うことができる幸せが、存分に語られている。

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    2023年01月19日
  • 読書会という幸福

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    読書会の楽しさを知らせてくれる面白い本だ.小生も某所の読書会のメンバーだが、運営のことなど参考になる点が多かったが、小学生で本を読まない、or 読めない人がいることには驚いた.大人で読書をしない人は多いが、子供の時は何かしら読むものと思っていたので意外だった.筆者の参加している読書会では有名な古典作品に取り組んでいるようで、凄いなと感じたし、議論の内容も素晴らしいと感じた.

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    2022年10月27日
  • 読書会という幸福

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    2022.9月末、JWAVEの早朝番組の最終回で紹介され、すぐ予約した本。

    読書会に参加したいと思いながら、なかなかできないので、何か良い知恵がもらえたら…と読み始めました。
    司書、翻訳家。私にはまぶしい肩書の著者が、30年参加している読書会に誘われたきっかけ、そこで読まれた作品リスト、著者の半生を時々のぞかせながら、読書会を成功させるヒントなどもコラム的に紹介。とても有益でした。

    「本好きの生徒は往々にして内向的」
    「(著者の師匠と著者が)ふたりとも内向的で話下手」
    自分もやっぱり内向的と再認識…

    読書会はある意味社交界…だから成功させるヒントも必要なのでしょう。

    自分自身はパートナ

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    2023年11月28日
  • 読書会という幸福

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    30年余り続く読書会の秘訣は課題本にふだんでは手に取らないであろう古典本を深く読みいろんな人の感想を聞く楽しみらしい。私が参加する読書会はおすすめ本を紹介することが多いですがオンライン開催になってからは全国たまに海外からもといろんな意見が聞け楽しいですよ。

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    2022年07月13日
  • 哲学の女王たち

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    20名の女性哲学者を紹介した本書は、まずこうして出版できたことに大きな価値があると思います。

    なぜなら、そうすることで、ここに書かれているような、男性しか哲学者がいなかったかのような思い込みを無くし、たとえ少数派の中であっても、栄誉ある社会貢献をされた女性哲学者たちがいたことを、知ることができたからです。

    イギリスで大学教育が女性に許可されるようになったのは、19世紀もだいぶ遅くなってからのことで、要するに、どれだけ才能や知性があろうとも、大学で学ぶことを許されなかったということです。

    その影響もあり、もし女性が書いたと知られたら、哲学的小説とは認めてもらえまいと思った、「ジョージ・エリ

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    2023年06月25日
  • 哲学の女王たち

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    狭義の哲学ではなく、広く哲学を捉えた場合の女性哲学者の思想と行動。
    無視、抑圧の歴史と真正面から戦いを挑む姿も胸を打つが、その思想が性別を問わず、示唆に富んでいることが大きな収穫だった。哲学だけでなく、様々な分野でこのような本が生まれることを願う。

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    2021年11月22日