向井和美のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
作家の向井和美さんと、懲役中の50代男性の大矢章一さん(仮名)の手紙のやりとり。
設定が目新しく面白そうだなと思い読みました。
率直に思ったことは三つあります。
刑務所での生活がどのような感じなのかがわかって勉強になったということ。
無期懲役の大矢さんの文章が、非常に巧みで感心したこと。
たくさんの本のことが引用されており、読みたい作品が新たにみつかって嬉しかったこと。
大矢さんご自身、本を読んでいるおかげで、償いについて考え、自分を省みる機会を存分に得ている。
「もっと本を読んでおけば、殺人なんてしなかったのかも」と述懐しているほど。
読書が持つ素晴らしさ、偉大さを感じさせる作品でし -
Posted by ブクログ
キオ・スターク氏は、イェール大学卒、ニューヨーク大学大学院修士課程修了、ニューヨークを拠点に活動する作家・研究者。世界中の、科学、教育、ビジネス、芸術、人権、心理学など幅広い分野の専門家等が、自分のアイデアや経験を短時間で共有するプレゼンテーション形式の講演である「TED講演」等を通じて、見知らぬ人との交流がもたらす心理的・社会的な影響について発信している。
本書は、TED講演のスピーカー等が、自らの講演内容を更に深掘りし、かつ、20,000語程度(1~2時間で読める分量)にまとめた「TEDブックス」のひとつ。
私は還暦を超えた会社員だが、いつ頃からか、自分の周りには、家族や友人や会社の同僚の -
Posted by ブクログ
帯にある通り『多様な』フェミニズムの在り方。対立や矛盾をそのまま理解する入門書。
論点を7つに分けて話が進む。
支配・権利・仕事・女らしさ・セックス・文化。そして最終章の断層線と未来。
「一冊の中によくこれだけ押し込んだなぁ」と感心する程に真っ向から対立する意見が当たり前のように書いてある。引用も多過ぎるほどに多い。
今のフェミニズムを理解するのは本当に難しい。この一冊を読み終えてもどれだけ中身が分かったか。理解出来ぬまま読み飛ばした箇所もかなりある。
しかし全てを理解することは出来なくとも興味がある論点は幾つか見出せた。
今回は「権利」「女らしさ」の多くの部分と「文化」に関する部分。
焦 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【知らない人との貴重なつながり】
見知らぬ人と話すことの可能性について、話されています。
見知らぬ人との会話、都会に生きているときに私たちが他者と一定の距離を保っていることを、「儀礼的無関心」と呼んだりするらしい。
この社会的距離は、公共の場や街中での快適さを保つためという目的がある。
一方で著者は、この無関心をときに破ってみることを勧めていました。
なぜなら、ずっと無関心を貫いていたら、人と経験を共有する機会を失ってしまうから。
・生の経験の意義。
著者は、他者と意識を通わす経験には、目には見えない心の作用があり、意義があると強調します。
注意深く、普段の無関心の儀礼 -
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『読書会』
気になってはいるのだが、元来臆病な人間で人前で話したりも苦手だし、自分に合いそうな読書会コミュニティを見つけられないということもあって敬遠してきた。
だが読書会に関する本は好きで、いくつか読んでいる。
本書はその読書会のなかでも刑務所内の読書会を描いた傑作ノンフィクション『プリズン・ブッククラブ』を翻訳した向井和美さんの本ということで手に取った。
これは素晴らしかった。
本への愛も素晴らしいが、読んでいるだけで読書会に行きたくなるようなワクワクに満ちていた。
難しい本に挑戦するのにも一人だと挫折することもあるが、読書会で話すという課題があると頑張って読もうと思えるという部分。
そん -
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新聞の書評を読んで興味がわき手に取った新書です。
冒頭、「わたしの両親は、けんかばかりしている夫婦だった…..」から始まり「わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは…..」という文章を読んで、この本はどんな展開になるのだろうと少し心配になってしまいました。
でも、読み進めると好感を持てるようになりました。著者の30年に及ぶ読書会での活動や、本をとおして人とつながる熱い想いが、丁寧に語られています。また、翻訳家である著者が翻訳家視点での読書を語る部分は、今まで気づかなかったことを教えもらい、新鮮な気持ちで読みました。
本書は古典文学を中心に、200冊近くの本を取り上げています。読んだことが -
Posted by ブクログ
2022.9月末、JWAVEの早朝番組の最終回で紹介され、すぐ予約した本。
読書会に参加したいと思いながら、なかなかできないので、何か良い知恵がもらえたら…と読み始めました。
司書、翻訳家。私にはまぶしい肩書の著者が、30年参加している読書会に誘われたきっかけ、そこで読まれた作品リスト、著者の半生を時々のぞかせながら、読書会を成功させるヒントなどもコラム的に紹介。とても有益でした。
「本好きの生徒は往々にして内向的」
「(著者の師匠と著者が)ふたりとも内向的で話下手」
自分もやっぱり内向的と再認識…
読書会はある意味社交界…だから成功させるヒントも必要なのでしょう。
自分自身はパートナ -
Posted by ブクログ
20名の女性哲学者を紹介した本書は、まずこうして出版できたことに大きな価値があると思います。
なぜなら、そうすることで、ここに書かれているような、男性しか哲学者がいなかったかのような思い込みを無くし、たとえ少数派の中であっても、栄誉ある社会貢献をされた女性哲学者たちがいたことを、知ることができたからです。
イギリスで大学教育が女性に許可されるようになったのは、19世紀もだいぶ遅くなってからのことで、要するに、どれだけ才能や知性があろうとも、大学で学ぶことを許されなかったということです。
その影響もあり、もし女性が書いたと知られたら、哲学的小説とは認めてもらえまいと思った、「ジョージ・エリ -