感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年10月15日
見知らぬ人と話すことはその人の人生に少しだけお邪魔すること。まさに読みたかった内容の本だった。
私はよく、ふらふらと当てもなく町を歩いたり海をお散歩したりする。知らない人と話すことが大好きだから。
名前も知らないその人の暮らしや仕事、好きなこと、今日あったことを聞く時間が特別でその数分、時には数時...続きを読む間が幸せでわくわくして、ずっと忘れられないあたたかい思い出になる。
同じことを考えている人がいてなんだか嬉しかった。
Posted by ブクログ 2019年05月01日
"断片的なものの社会学" をよんだ後に、気になってこの本を手に取った。既に私が考えてることを研究してる人がいたか!という感じだった。
束の間の親密さ=ここにいるわたし、ここにいるあなた、をただ認識し合うことで感じる緩く柔らかく暖かな社会とのつながり。何かを成し遂げずとも、何かを買...続きを読むわずとも、少し自分の中の異なるもの知らないものへの恐怖心からくる壁を取り除いて社会に自分を開くことで、ただ生きているだけで幸せが感じやすくなるんじゃないか。そんな気がする。自分なりの小実験を実生活の中でしていこう。
Posted by ブクログ 2018年06月15日
‘「わたしにとって、見知らぬ人に話しかけるのはちょっとした冒険だ。それは、楽しみであり、反抗であり、解放でもある。つまり、わたしの生き方なのだ」’
著者のキオ・スタークは他者との出会いを日々研究している物書きの方。
ニューヨークのブルックリンで暮らし、毎日見知らぬ人に声を掛けつづけている。
.....続きを読む.もしかしたら日本でやっていたら変人かもしれない。いや、こうして本になるということはアメリカでもそうなんだろう。‘不寛容の時代’と言われて久しいし、『知らない人』を排除する動きもある。日本でも『知らない人』が『知らない人』を傷つけたり、命を奪ったりする犯罪も多い。「誰でも良かった」なんて、まるでテンプレートのように言わないでほしい。
閑話休題。
その『知らない人』に話しかけることのメリット、デメリット(この言葉にも違和感あるが)。いろいろな方の『知らない人』とつながる様々な試みや実験。話しかけるためのメソッドなどが紹介されている。暗黙のルールも時と場合と場所によってかなり違うので注意が必要。
もちろん、話しかけられたくない人に無理矢理話しかけることや乱暴な言葉を放つのは論外。
あと、交流に大きな喜びを得られる事もある代わりに、ネガティブな結果に終わる場合も多々ある。
人間はポジティブな事よりネガティブな事の方が脳に刻み込まれやすい。
それでも、彼女が知らない人に話しかけることを推奨し、自らも実践するのは何故か。
それはレビューの冒頭に引用した言葉にも現れている。
他の方の言葉でこう言った人がいる。
「人と繋がった、と感じる瞬間のために私は生きている気がする。」
彼女もそうなのかな、と思った。
もひとつ。
知らない人に相対する際に気を付けたいことは‘「感じとることであり、定義したり分類したりすることではない」’
そして‘「相手が自分を人間として見てくれそうか」’が重要。