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Posted by ブクログ
帯にある通り『多様な』フェミニズムの在り方。対立や矛盾をそのまま理解する入門書。
論点を7つに分けて話が進む。
支配・権利・仕事・女らしさ・セックス・文化。そして最終章の断層線と未来。
「一冊の中によくこれだけ押し込んだなぁ」と感心する程に真っ向から対立する意見が当たり前のように書いてある。引用も多過ぎるほどに多い。
今のフェミニズムを理解するのは本当に難しい。この一冊を読み終えてもどれだけ中身が分かったか。理解出来ぬまま読み飛ばした箇所もかなりある。
しかし全てを理解することは出来なくとも興味がある論点は幾つか見出せた。
今回は「権利」「女らしさ」の多くの部分と「文化」に関する部分。
焦点の定まらないフェミニズムに見えるが、著者の書く、この本の締めくくりの言葉『それでも、「女性は人であるという根源的な考え方」が消え去ることはないのです。』に結局は行き着くのだろう。
Posted by ブクログ
(西欧)フェミニズムも200年の歴史がある。
その間にフェミニズムは、「フェミニズムズ」となった。
あるフェミニストのある主張が、他の立場のフェミニストには受け入れがたいものになる。
現代のフェミニズムが「インターセクショナリティ」(交差性)を無視できなくなっているからだ。
そうして、そのフェミニスト同士の軋みが、反フェミニズムの動きを利することになってしまったりする。
それから、フェミニズムはファッションアイテムのように、消費されるアイコンになってしまったりもしている。
本書は、こうした複雑な現代フェミニズムの状況を、「支配」「権利」「仕事」「女らしさ」「セックス」「文化」の各局面から見ていく。
例えば、代理母の問題。
女性が自分の身体を自由に使う権利はある、という主張がある一方で、グローバリズムの中の経済格差の中でそうした選択を選んだ(選ばざるを得なかった)女性の身体が、第三者に管理されていく状況を認めていいのかという視点も無視できない。
本当に、一筋縄にいかない問題だらけ。
その意味で、「はじめての」と銘打たれている割には、かなり歯ごたえがある気がする。
複雑な議論に、読者としては引きずり回される気分にさえなってくるが、見失っていけない土台は一つ。
女性は男性と同じく尊厳のある人間であること。
言い換えれば、女性が女性であることを理由に暴力にさらされることを容認してはいけないということ、だと読みとったが、どうなんだろうか。
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