シバタナオキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
複数社の決算書、決算報告を並べて比較してみると見えてくるものがある。それを勉強にもなるという事で、社内報告していたらしい。技術経営学という、財務諸表を見ながら何が有効な打ち手なのかを分析する学問を駆使して、読み解く。
面白いが、少しだけ残念なのは分析が通信、メディア、TEC系に偏っている事。著者が楽天OBだからか。ユニットエコノミクス、ARPUアープと呼ばれるユーザあたりの売り上げ、EBITDAにYoY、マルチプル。とりあえず、横文字を覚える事。
株を買う人にも良いだろうし、企業を経営する人にも良いだろうし、事業に投資する人にもオススメできる本だ。
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Posted by ブクログ
6つの業界軸(人工知能、次世代モビリティ、フィンテック・仮想通貨、小売、ロボティクス、農業・食テック)と2つのエリア軸(シリコンバレー、中国)で、テクノロジーの最新動向を分かりやすく纏めている。
SB出資企業も多く紹介されており、近年のテクノロジートレンドを短時間で把握する、という目的で読めば良本。
著者の前作「MBAより簡単で英語よりも大切な決算を読む習慣」が非常に鋭い分析を基にして示唆に富む内容だっただけに、それと比べると少々内容が薄っぺらくて残念。
また、バンガロールを中心とするインドのITも第三極として急成長しているため、そちらの紹介も出来れば欲しかったところ。 -
Posted by ブクログ
①人工知能、②次世代モビリティ、③フィンテック・仮想通貨、④小売り、⑤ロボティクス、⑥農業・食テックの各分野において、シリコンバレーと中国のトレンドを簡潔にまとめた本。
シリコンバレーと中国の2か所同時に最新の(2018年時点)トレンドをまとめているので、
両国を比較しながら読めるのがグッド。
また、自分は各分野に特段詳しいわけではないので、
ざっと大まかな流れが短時間で学べる点も魅力。
特に、中国に対する見方を変えましょうという著者たちの意見には同意。
ただし、「なぜ日本でスタートアップ文化が根付かないのか」に対する考察は、
少し表面的でもう少し深堀して欲しかった印書も。
こういう本は