【感想・ネタバレ】テクノロジーの地政学 シリコンバレー vs 中国、新時代の覇者たちのレビュー

あらすじ

■ シリコンバレーと中国企業の動向比較で見えてくる、未来の産業地図

過去20~30年間、先端IT発祥の地と言えば常にシリコンバレーを含む米西海岸でした。
そして今、この地の企業群は、IT産業だけでなく多くの産業に影響を及ぼしています。

例えばグーグルが研究を進める人工知能は、スマホや自動運転車の開発にも波及。
アマゾンの無人コンビニ「Amazon Go」は、小売業の在り方すら変えようとしています。

一方、中国のテクノロジー産業は、人工知能開発の資金調達額やEVの販売台数、モバイル決済の取引総額などですでに世界一の地位を確保しており、シリコンバレーを凌駕する勢いで成長しています。

本書では、こうした変化を各論で見ていくために、シリコンバレーと中国の現地動向に詳しい専門家をゲスト解説として招聘。
彼らの知見を借りながら、マーケットトレンドや主要企業の取り組みを紹介しています。

さらに、今後のゲームチェンジャー候補となりそうな注目スタートアップも取り上げながら、各産業の未来を展望しています。
日本企業が「ソフトウェア経済圏」で生き残るために知っておきたい情報が満載です。

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Posted by ブクログ

【人工知能】

・2010アップルのsiri買収が大手のAIスタートアップ買収の流れを作った
・課題①データ収集②プライバシー保護③法的責任④人材確保(データサイエンティストの費用高騰)⑤AI活用の倫理⑥ビジネスインテグレーション

・2017政府による次世代AI発展計画
・BATなどはAIの研究者および投資業務人を米国から逆輸入する

・米中に比べスタートアップの参入後、大企業が参入して新サービスが生まれるというイノベーションのサイクルが遅い
・ビッグデータを持っている会社が強いという段階から次第にゼロからAIが学ぶ段階に
【次世代モビリティ】

・2010年半ばから大手のMaaSシフト

・深センでバスの100%EV化
・EVや自動運転はBATや配車大手DiDiなどのIT企業が担う

・2018トヨタとソフトバンクが共同でMaaS
【フィンテック】

・フィンテック

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2021年04月25日

Posted by ブクログ

シリコンバレーと中国を並列に扱いながら、最近のスタートアップとテック企業をまとめた良書です。アリペイ、ウィーチャットペイが出てきてからの中国で、腰を据えて生活したことがないのでいまいちよくわかっていない面もあったりしますが、北京五輪後から2010年ごろまでに感じていた成長力をそのままにテック分野に投資し続けた中国の凄さをまざまざと見せつけられます。日本というか、東京は完全に出遅れちゃってるけど、ここからどういう風に巻き返すのかみんなで考えたいですね

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2019年10月14日

Posted by ブクログ

シリコンバレーで会社経営する2人の著者とゲストらが、現地と中国で急速に成長中のスタートアップを対比していくオンライン講座の内容をまとめた本。各分野スタートアップや大手が生き残りをかけて取り組むチャレンジングな内容が掲載されており参考になった。

モビリティ分野の今後についてMaasのコンセプトからテック系企業と自動車メーカーの考え方の違いの対比まで。メディアではよくテスラの自動運転など未来っぽい取り組みは紹介されるけども、実際はモビリティ自体のサービス化や、カーシェア×自動運転のサービスなど突き抜けた営業利益率を持ち得る取り組みが要注目。

小売分野でも個人的にはウォルマートのチャットで直接客の注文を聞いて受注/配送するサービスが、アナログに見えて意外と今のECの実情に合っているのではないかという気がします。

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

AI、モビリティ、フィンテックなど技術による革新が期待されている分野についてシリコンバレーと中国というIT大国の事例を紹介している。

それぞれの分野の具体的な内容について関心がある部分も多かった。
しかし一番強く感じたのは、技術屋(の卵)として「技術にフォーカスするのではなく、事象(課題や実現したい世界)にフォーカスしたい」ということだった。
もちろん基礎研究のような技術にフォーカスした分野があってこそなのは理解した上で、実現したい世界観にどう技術を利用するかを考えられるようになりたい。

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2022年01月29日

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ネタバレ

シリコンバレーと中国の最新動向を学べる一冊。現状を知るヒントとなる一冊。
扱うテーマは人工知能、次世代モビリティ、フィンテック、小売、ロボティクス、農業フードテックの6分野。
対比はじめ、構造的に情報が整理されており、わかりやすい。(マーケットトレンド・主要プレイヤー・注目SUという切り口で対比整理
触れるまでもないが、一年ごとに進化が激しい領域なので、発行時点の情報であることには留意必要。


メモ
・AI産業6つの課題
 データ収集、プライバシー保護、法的責任
 AI活用の倫理、人材獲得、ビジネスインテグレーション

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2020年12月25日

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簡潔にまとまっていて,ささっと読めて良かった. 米中企業とも,日本企業とは2桁以上違う投資をしていて,危機感を感じた.

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2020年03月10日

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中国の次世代企業を事細かく紹介する本は少ないのでは?本書はその数少ない一冊。本書に書かれているように、中国からも学ぶ姿勢と意識は重要だと痛感。

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2019年09月08日

Posted by ブクログ

『テクノロジーの地政学』読んだ。シリコンバレーVS中国の二軸から、人工知能・モビリティ・フィンテック、小売・ロボティクス・農業とフードテックを解説。両者で微妙に異なる資金の張り方と戦略の違いが面白い。

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2019年04月22日

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各事業ドメインにおける国毎の情勢比較整理に。テスラの雨漏り話、中国のナンバープレート政策と絡めたEV推進の思惑、野菜洗剤の話などが個人的には印象的だった。日本にいると思いつかない視点が増える。

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2019年10月10日

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米中のテクノロジー企業をジャンル別にまとめて解説した本。

現在におけるテクノロジー業界の動向を頭の中でざっくり整理するには良い本だと思います。

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2020年07月26日

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ソフトウェア革命の進む、シリコンバレー・中国中心にテクノロジーごとに個別の状況、企業を紹介・比較する。
地政学的な要素は薄いと個人的には感じたが、俯瞰的に世界の状況を捉えられて興味深い。

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2020年02月19日

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ITに関する中国の動向を纏まった形で知ることは意外と難しいと思っていたのだが、この本は、シリコンバレーとの比較で中国のプレイヤーを具体的に知ることができるので重宝にできる。
また、本著に登場する、その分野に詳しい解説者をフォローするのも良い。

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2019年11月13日

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視点は興味が惹かれたが、カタログ雑誌のような内容だった。もっと深掘りして欲しかった。
なぜ中国がこれほど進化したのか、シリコンバレーと中国ではどちらが勝つのか、その影響はどうなるのかとか。

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2019年02月18日

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6つの業界軸(人工知能、次世代モビリティ、フィンテック・仮想通貨、小売、ロボティクス、農業・食テック)と2つのエリア軸(シリコンバレー、中国)で、テクノロジーの最新動向を分かりやすく纏めている。

SB出資企業も多く紹介されており、近年のテクノロジートレンドを短時間で把握する、という目的で読めば良本

著者の前作「MBAより簡単で英語よりも大切な決算を読む習慣」が非常に鋭い分析を基にして示唆に富む内容だっただけに、それと比べると少々内容が薄っぺらくて残念。

また、バンガロールを中心とするインドのITも第三極として急成長しているため、そちらの紹介も出来れば欲しかったところ。

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2018年12月31日

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①人工知能、②次世代モビリティ、③フィンテック・仮想通貨、④小売り、⑤ロボティクス、⑥農業・食テックの各分野において、シリコンバレーと中国のトレンドを簡潔にまとめた本。

シリコンバレーと中国の2か所同時に最新の(2018年時点)トレンドをまとめているので、
両国を比較しながら読めるのがグッド。
た、自分は各分野に特段詳しいわけではないので、
ざっと大まかな流れが短時間で学べる点も魅力。

特に、中国に対する見方を変えましょうという著者たちの意見には同意。
ただし、「なぜ日本でスタートアップ文化が根付かないのか」に対する考察は、
少し表面的でもう少し深堀して欲しかった印書も。

こういう本は、時間がたてば(トレンドが変わり)価値を毀損していくので、
興味のある人は早めに読むのがよいと思います。

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2018年12月31日

Posted by ブクログ

人工知能、モビリティ、FinTech、小売り、ロボティクス、AgriTech/FoodTech、という6つの分野における主要な技術トレンドや投資動向、主要プレーヤーの概況をまとめた1冊であり、それぞれの分野をクイックにザッピングするのに最適。

かつ本書の着眼点として面白いのは、タイトルに地政学とあるように、その解説をシリコンバレーと中国の2箇所だけに特化をしてまとめあげた点。今や先端テクノロジーの領域で中国を無視することはできないわけで、その両者のトレンドを比較しながら概略を掴める点が良い。

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2018年12月02日

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