丹野智文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母がよく認知症に怯えており、なにか認知症について新しい見方ができないかなーと思っていたときにたまたま見つけた1冊。すごく面白かった!
もちろんこんな好事例ばかりではない世界なのだろうけれど、うまくやっているお二人のリアルな体験と思いに触れ、自分が当事者家族になったとて、当事者になったとて、なんとかなりそうな気がしてきた。認知症がひどくなる前に介護施設に入ろうと決めていた将来設計、あらためなければ。
あと認知症に限らず、当事者どうしで話すことの大切さについても、なるほどなと思った。当事者だけの狭いコミュニティをなんとなく避けがちだったが、問題意識や前提知識が共通しているからこそ話せること分かり合えることがあるというのは確かにだなー -
Posted by ブクログ
私の母は3年ほど前から認知症になり、要介護1と認定されました。
この本は39才で若年性の認知症を発症した当事者が書かれた貴重な体験談です。
認知症になった人の気持ちと家族がどう接するべきかが書いてあります。
また認知症は遺伝するらしいので自分がもしなったときの勉強にもなりました。
この本を紹介してくださった、かなさん、貴重なる本をありがとうございます。
この本の著者の丹野さんは39歳でアルツハイマー型認知症と診断を受け、それからビアサポートの場で800人を超える当事者と出会いゆっくりと話を聞いてきた。
2021年冬重度の顔面麻痺により手術するも今日も講演活動などは続けることはできている。
〇できていたことは、やめずにやった方がよい。
〇かばんや財布も持った方がよい。
〇絶対に諦めない気持ち。
〇支えてくれる人とは認知症であることを知ったうえで今まで通りに一緒に過ごしてくれる人。
〇携帯電話を使えなくなるのは操作ができないからではなく、ドキドキワクワクのある自分の役割でなくなるから。
〇認知症をよく知らない人に「認知症」の病名と一緒にできることえを伝える。
〇道がわからなくなることに不安を感じる当事者がいる。
●認知症の不安を補う工夫
〇大事な持ち物は手に持たなくていい。かばんでなくリュックサックや肩からかけるかばん。
●家族や専門職の人に伝えたいこと
〇先回りしないでください。
〇心配の気持ちから一人で出かけるのを禁止すること。
〇本人の話を聞くこと。
〇「先回り」は家族が悩み苦しむ結果につながる。
〇今まで自分がやってきたことを奪わない。
〇当事者も、夢、楽しみなこと、やりたいことがあると気持ちが前向きになってがんばれる。
〇情報に振り回されない。たとえば「徘徊する」や」「暴れる」などの症状や重度の認知症の人の介護のことを、いきなり目の前の当事者とつなげて考えるのは危険です。その想像は今の現実ではありません。
〇当事者としては、相手が自分を信用してくれていると感じる人のほうが「助けて」と言いやすいです。逆に「あれは違う」「これもだめ」と否定してばかりの人には「助けて」と言いづらい。
●家族や専門職の人に伝えたいこと
〇認知症の人のために、という気持ちから、さまざまな活動が広がっています。ですが、本当にそれはあなた自身が当事者になったとき、やってもらいたいと思うものになっていますか?支援や活動を否定するわけではありません。でも常に「自分だったら」の視点で振り返ってもらうと嬉しいです。
〇「本当に前向きになる」瞬間は、自分で考えて行動し、成功体験につながったとき。
●これから認知症になるかもしれない皆さんへ
〇もし認知症になっても大丈夫なように「備えておく」一番大切なのは認知症になる前。現在を大切に過ごすことが、今周りにいる人とのつながりを大切にすることが、認知症になるかもしれない皆さんの一番の備え。 -
Posted by ブクログ
丹野智文さんの素晴らしいパートナー、若生栄子さんは高校時代の同級生だと思う。
豊かな人生を歩んでいることを知って、嬉しい。僕も今も豊かな人生を送らせてもらっていて、そんなことを伝えたいなって勝手に思ったりなんかしてる。
勤務している学校の図書室で見つけたこの本。何かの「力」が入ってのこととしか思えない。
<本から>
「作り笑いでもいいから笑っているといいよ。そうすると本当の笑顔が出てくるようになるから」
「若年期認知症の方のつどい〖翼〗若生栄子
忘れていたことを無理に思い出そうとすると、私の脳は全然違うことを思い出してしまうのです。明らかにちがうのに、それが正解だとさっかくするのはどうしてでしょうか。間違っているのに、気がつかないのです。ジグゾーパズルにたとえるなら、形の似ているピースを無理やりはめ込んで完成したと喜んでいるようなものです。間違っているのに、間違ったと思わないで失敗する。失敗したことは理解できるので、自分の記憶に自信が持てません。だからいつも不安になるのです。
認知症の人は失敗しながらでも、自信を持って行動するのが良いのです。そして周りの人は、当事者が失敗しても怒らないことです。
ちょっとした言葉で認知症当事者は傷つき、自分の行動に自信がなくなり、失敗を恐れてしまうのです。失敗をしたことを指摘されるのは嫌なことだと思います。 -
購入済み
気づきが貰える認知症の本
この本を見た瞬間、即買いしてしまった。というのも、身内に認知症を発症者がいるからだ。医学的、あるいは家族のケア的アプローチの本が多い中、この本では肝心カナメの当事者本人の思いや本音が綴られている。新型コロナ下、身内以外の当事者の生声を聞く機会は多くはない。そんな今だからこそ、この本には一層の価値がある。そして、身内に対してのひと言や行為が、当事者目線からはどうだったのか…「ハッ」とさせられることが詰まった貴重な一冊だ。
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Posted by ブクログ
『認知症と診断されたその時から暮らしは、今までの生活とまるっきり変わってしまう。
だが、診断された次の日から急に物忘れが増えるわけではく、周りの人たちの意識が大きく変わってしまう』
認知症当事者の言葉として
・自分では変わりがないと思っているのに認知症だから危ないと言われることが増えた
・忘れたくて忘れているわけでもないし、悪気があって訊いているわけでもないのに、いつも嫌な顔をされるので訊くのが怖くなる
・何もできないという先入観を持たれている
・病名から人を見るのではなく目の前の人をきちんと見る
・足を骨折した人に「早く走れ」とは言わないのに、記憶がしづらい症状の人に「忘れないで」というのはなぜ?
・認知症により欠けてしまった機能をサポートし、家族と対等な関係になることで、はじめて家庭が円満になり、当事者も幸せと感じる
・どんな病気でも、いちばんに困っているのは当事者。しかし認知症は本人ではなく、周りの人たちが困っているといった話になりがち。当事者は家族も笑顔で過ごせるように願っている
・未来への希望は、身近な希望を周囲の人に伝え、一日一日をお互いに笑顔で楽しく過ごすことであり、認知症を受け入れ『認知症と共に生きる』こと
39歳で認知症と診断された著者が8年間に300名の当事者と出会い、話を聞いて書いたリアルな声 -
Posted by ブクログ
39歳で若年性アルツハイマー病と診断された筆者の、診断から現在までの道のりを語る。
認知症本人としての経験からくる発言は、こちらの浅い想像力を超えるものばかり。
アルツハイマーの方々がどのように感じているか、その考えに触れられることがうれしい。
病を宣告された時の、丹野さんの絶望。
それは、知識がないことから、認知症=寝たきり、徘徊、廃人のような誤った考え方へ陥ってしまったこと。
同じ病の明るく生きる存在の大きさ、サポートをしてくれる人々、お医者さん。
みな、病と向き合い、足りない事を悔いるのではなく、今できることを見つめる。病とつきあう柔軟性を持つこと、それはあきらめることでもある。
とにかく自分に自信を持つこと、笑顔でいること。これが重要。
このことは、言葉で言うほど簡単なことではないだろうと思う。
ただ、やはりこのことは重要だし、自分をもち笑っている状態を作ること、それは周りの環境が、認知症を正しく理解することでもある。(あまり過保護にするのでもなく、無関心でもなく、きちんと理解し、普通に接することができることが理想なのだと思います。)
自分の病を公開することには、大きな勇気がいる。筆者の丹野さんですら、自分の地元のTVには出られないなど、公にすることはためらいがある。
公にすることで、周りとの関係が開けていく、そして、ここまで親切な人たちが世の中には多くいたのだと。
自分の病は、自分が悪い訳でない。
そこをきちんと自分自身に言い聞かせ、フラットに公開できるようになると、道が開けていくのであろう。