【感想・ネタバレ】認知症の私が、今を楽しく生きる理由(わけ)のレビュー

あらすじ

認知症と診断され12年経った著者が、進行を自覚しつつも今も仕事と啓発活動に取り組める理由と工夫を伝える。日々を楽しく過ごしたり、進行の不安を軽減するヒントのほか、ピアサポートの場面例も収載。当事者が読めば元気になる、家族や支援者は目から鱗の視点が満載の1冊。

※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。
※紙版とは異なる表記・表現の場合があります。また、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。

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Posted by ブクログ

 筆者の丹野智文さんは、39歳で若年性アルツハイマー型認知症を発症、それから12年の年月が経過しました。現在でも仕事を続け、認知症の啓発活動としての講演会に招かれるため全国を飛び回っています。丹野智文さんのように、認知症でも明るく楽しく過ごすにはどうしたらよいのか?そのヒントがまとめられています。

 私は仕事柄、認知症の方に接する機会が多いんです。それと実母が認知症の診断を受けていました。若年性の認知症の方とはあまり接する機会はないけれど、高齢の認知症の方の思いをすべて聴かせてもらうことは難しいので丹野智文さんの本をこれまでにも何冊か拝読してきました。

 丹野智文さん、実は2021年に顔面麻痺を発症してしまっていたんですね…笑顔を作れなくなった丹野智文さんは一時落ち込まれたようです。でも、周囲の人たちが笑顔は作れなくとも丹野智文さんだから…と理解を示してくれたことで前向きに過ごせるようになったとのエピソードもありました。

 この作品は、今まで拝読したの本よりわかりやすいです。認知症本人に向けたもの、家族や支援者に向けたもの、対象者を替えて丹野智文さんが優しく語りかけてくれるような内容でした。今の私には、支援者に向けた部分で『支援と支配は紙一重』という言葉が心に残りました。できることまで奪うような支援は支配と同じなんですよね!

 ふぅっ…今月は忙しくって本は読めてたけどレビューがなかなか作れなかったり、思うような“読活”ができなかったけたなぁ…。でもなんとかこの作品だけは「アルツハイマー月間」の9月中の投稿に間に合いました!ギリギリですけどね^^;

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2025年09月30日

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