平坂寛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の究極の目標は
「自分の脳みそが、認識を拒絶するくらいの生き物に出会いたい」
この本でもやばい生き物を次から次へと食していくそのさまがおもしろいし何故か爽快。
そして勉強になる。面白かった。
■オニヒトデ
→サンゴを主食
→再生する
■ソウシハギ
→フグの毒のテトロドトキシンをはるかにしのぐ猛毒を持つ
→パリトキシン
→沖縄の普通に店で売ってたらしい
→おばちゃんはなにも言わない
→内臓を傷つけると身にも毒が回る
→熱でも分解されない毒
→命がけで食べるほど美味しくない
■バラムツ
→うまいけど、人間が消化できないワックスエステル(ローソクのロウ)
→刺身は五切れまで
→この人は2 -
Posted by ブクログ
ネタバレ深海魚がこれでもかと書いてあった。絵本ではなくて、小さな辞典みたい。
そして、「食べる」事まで書かれてるのでお腹がすく。人間の悪食もすごい。食べれるものはとことん食べつくす感じ。そして、『メチャクチャおいしいけど、分解できない油があるので食べるとおしりから油が出てくる』という深海魚も。これ、以前、テレビで見た気がする。そこまでして、食べてみようとする人間が一番怖い。
ホタルイカやサクラエビ、ノドグロは富山湾でとれるので、スーパーにも並んでることがあるなと思って眺めた。ホタルイカは昔、何度か捕りに行った。身投げの日の予測ができたら運がよければ捕ることができる。今は予測してるサイトもあるので、 -
購入済み
怖いなこの人
ヤバい。食材も食べ方も。
同じ食材でも、もっと安心安全そして美味しく食べられる方法があるはずだ、そう思ってしまう本でした。ただ、純粋に読み物として面白いです。
一つ一つのエピソードが短いのでサクッと読めちゃいますが、正直もうちょっと長めでも良かった。
明らかに有害であろう食材も、そもそもそれ人類の食べ物じゃねえから、と言うものも面白おかしく捕って食べてくれる。
好奇心が満たされる内容であることは間違いありません、個人的には香港のドブで捕ったナマズが面白かった。生物濃縮とかこの人が知っていない訳がないので、どうか身体に気をつけてこれからも活動して欲しいです。 -
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Posted by ブクログ
愛するあまり「喰う」ことで五感をフルに使って対象全てを堪能する、パリの佐川くん級の生き物への常軌を逸した愛情が迸る生物ライターの著作。
海・川(ドブ川含む)・陸のあらゆる「絶対食べたら死ぬ」的な食いも食ったり27種の生き物は、日常我々が考える「生き物」の定義を軽く超える禍々しい見た目や臭い、そして毒。それをひっくるめて注ぐ生き物への敬意と愛を前にただ震えて笑うのみ。
捕獲から調理まで全て自力。小柄な女性の背丈ほどある大魚でも100均グッズで釣り上げる。
調味料は、少しでも美味しく頂こうとあれこれ創意工夫する熱意とどんな味であろうと丸ごと食べ尽くす飽くなき好奇心。思わず食べてみたいかも、と身を -
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購入済み
面白い!
よくぞ、こんな生き物を食べる気になるなんて!もうただただ尊敬です。本は写真も迫力満点で、読み応えありです。
ただ、電子書籍で読むより、この本に限っては、手に取ってパラパラ眺める方が良いかもと感じました。 -
Posted by ブクログ
タコでも、ナマコでも、シャコでも、イナゴでも、ウナギでも、
最初に「食べてみよう」と思った人はとても勇気があると思う。
「これ、食べてみようか」という人探究心は、きっと私たちの
DNAに組み込まれているはず。ただ、それが眠ったままでいる
のか、常に活動しているのかが私と著者の違いなんじゃないか。
食べてます。いろんな生き物を。しかも、誰に頼まれたのでも
ないのに「それ、食べて大丈夫なのか?」という生き物を食べ
てます。
冒頭のオオカミウオなんてその見た目だけで強烈なインパクト。
フィリピンの人たちがたんぱく源として珍重しているという
フナクイムシなんてわざわざ食べなく -
Posted by ブクログ
内容は前の本とかぶっているところもあるし、一つの生き物につき写真やレシピも入れて4か6ページなので、ちょっと読み足りない。この文字数でおさめるために、随分はしょったのだろうと思われる。正直言って、前の本の方が面白さは上だと思う。
ただ、前の本は写真が口絵以外は白黒だったが、こちらはカラーなので見やすいのと、どうしてこういう仕事をするようになったのかという自伝的なエッセイがあったのは良かった。
しかし、なんというか、体に気を付けてと心から思った。こんなことで死んだらシャレにならない。基本面白おかしく読む本なのに、笑えなくなってしまう。食べること自体の危ないのに、わざわざ咬まれたり、外国で生き