R・D・ウィングフィールドのレビュー一覧
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とうとう、フロストシリーズの最終話を読んでしまった。存分に堪能した満足感と、もうこれでフロストやウェルズやモーガンはじめテントン署のお馴染みメンバーに会えなくなる寂しさで胸がいっぱいになる。
本書でも、いつもの通り次から次へと事件が発生し、フロストは食事や睡眠をとる時間もなく、慌ただしく同時進行で複数の事件の捜査をする羽目になる。それでも、いつものくだらない冗談など飛ばしながらちょっぴり間抜けなモーガンとのコンビの活躍する姿に、夢中になってしまう。
今回の悪役担当(?)は、転任して来たスキナー主任警部。スキナーと、署長のマレットは共謀してフロストをデントン署からの追い出し作戦を仕掛ける。フロ -
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上巻から一気に読みました。
登場人物一覧に、けっこうな重要人物の名前が抜けているんだが…?
スキナー主任警部とマレット署長の差し金により、デントン署から異動することになってしまったフロスト。
デントン署を去る日が近づく中、連日ほとんど寝ないで捜査にあたる。
妻をめった刺しに殺したと自首してきた元食肉店主のルイスだが、家の中は潔癖すぎるほどに消毒されている。
残虐に殺されたデビーとトマスの殺害現場を探し当てるも、なかなか捜査が進まない中、凄惨な殺害場面を映したビデオが送られてくる。
ビーズリーからは早く脅迫犯人を捕まえろという矢の催促。
行方不明となった少女は未だ見つからず。。。
割ける人員は -
Posted by ブクログ
フロスト警部シリーズを書いた、R・D・ウィングフィールドは、イギリスの小説家である。シリーズの主人公のフロストは、有能なのか無能なのか分からない(最後は事件を解決するので有能なのだろうが)警部。各巻に共通しているのは、フロストの前に次々と事件が起こり、フロストはそれを解決しようと悪戦苦闘、ほとんど休む暇もなく働き続けるという設定。最後には、くたくたになりながらも、フロストは事件を解決する。フロストのドタバタぶりがユーモラスに描かれている部分と、ミステリーとしても面白いストーリーがミックスされたシリーズであった。
ウィングフィールドは、2007年に既に亡くなっている。もともとは放送作家であり、小 -
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「フロスト始末」(上・下)R.D.ウィングフィールド。芹澤恵訳。創元推理文庫。原著は2008年英国で発表されたようです。
2019年1月に読み終えているようです。
フロスト・シリーズ最終作。作者のウィングフィールドさんが2007年に死去。遺作です。でも未完ではありません。
死病の床で完成されていたそうです。拍手。パチパチ。
病床で弱りながらとりあえず最後まで書いた、とか。
ほぼ未完だったけど編集者が手を入れてなんとか完成させた、とか。
そういう感じは読んだところまったくしません。堂々たる傑作。
まあ、ほんとのところどうなのかは分かりませんが。
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相変わらず、混沌とスピード感と緻密さのエ -
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遂に読み終わってしまった。一気読みしてしまった。作者逝去によりフロスト警部最終作となった本書。足掛け20年近くかけて読んだ、僕の人生トップ5入りの名シリーズ。ぐっちゃぐちゃの展開も、主要登場人物も、いとおしくてたまりません。
抜群に面白かった。惜しむらくは、今作はおそらくシリーズ最グロで、気分が悪くなる描写が多いうえ、サラリーマン小説史上屈指のくそ上司マレット警視がわりとマトモに見えてユーモア部分が食い足りなかった点。とはいえ、できるならば一生読み続けたいシリーズなので、贅沢言ってる場合じゃない。
また20年かけて読み直そうかな。テレビ版は一度もみたことないので、Huluでじっくり見ていくのも -
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ネタバレフロスト警部シリーズの最終巻.「完結」というわけではないが,作者のウィングフィールドが10年前に亡くなってしまっているので,本当に最終巻.いや,自分の先が長くないことは分かってたはずなので,「完結」を意識して書いたかもしれないけどね.
フロストは相変わらず下品で行き当たりばったりで運頼みなんだけど,上下巻構成となった第4弾の「夜のフロスト」あたりから徐々に作品に枯れた雰囲気も漂いはじめ(十分下品なんだが),同僚からも忌み嫌われていたはずが,いつの間にか人気者になってしまい,まあ,この辺が完結の潮時だったのかもしれない.読んでいて先が見えてしまうこともしばしばだし.とはいえ,本書も面白い.面白い -
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20年と少し前、学生だった末の妹が「こんなに大笑いしたミステリは読んだことがない」と言うので、姉妹でこぞって回し読みしたのが、シリーズ第一弾『クリスマスのフロスト』だった。
それからは姉妹そろって、次の「フロスト」が出るのを今かいまかと待っていたのだ(なんと4,5年に一冊くらいしか出ないのだ)。
そのフロスト警部シリーズも、今回をもってとうとう最後。
お約束どおりの展開で、のっけからじゃぶじゃぶ雨は降るし、フロストは寝ようと思ったらたたき起こされるし、ようやく食事をと思うと呼び出される。もう、待ってました!ビバ、マンネリ!である。
下品なギャグを所かまわずかまし、それでも最後の一線を越えない( -
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「フロストと連立方程式」
みなさんは「フロスト病」という病をご記憶でしょうか?
そう、英国の小説家、R・D・ウィングフィールドの「フロスト警部」シリーズを読みふけることによって、
夜昼関係なくこの本から目が離せなくなり、途中、奇声を発する方
はたまた突然、一人でげらげらと大笑いするといった症状がではじめ、
翌朝には、ぼぉ~っとしたかと思うと、思い出し笑いするなどいろいろな兆候がみられる病なのです。
その「フロスト」シリーズの遺作、「フロスト始末」がこの度出版されました。
で、私はこの上下2冊を一気に読み上げましたが、何故かこの度は多少ニンマリすることはあっても、
声を出して笑うといことはあ