秋口ぎぐるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
水平思考パズルで有名な「ウミガメのスープ」のミステリー版。
ある古い洋館に集められた5人の男女。
一癖も二癖もある彼らが出す問題は、全12問。
不可思議な問題を出題者が提示し、回答者が出来るのは、イエス、ノーで答えられる質問のみ。
果たして、真実に辿り着く事は、出来るのか。
カードも小道具も、何も使わない、言葉だけのシンプルなルール。それ故に、深い謎と真実に辿り着くプロセスが興味深く、楽しめます。
「熱烈なキスを交わした結果、2人は二度と会えなくなった」
「赤、赤、赤。どこまでも続く赤に絶望し、男は自殺した」
「計画は予定通り完了した。最後に被害者の顔を見て、誘拐犯は絶望した。」
など -
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
2年前、異世界に召喚され、勇者になった後に日常に戻った少年が主人公の現代ファンタジー。ただし、この主人公が正義の心なんぞ微塵もない人格破綻者。こう書くと、厨2御用達小説に見えるのだけど、面白かった。
まず、TRPGライターが書いただけあって、随所にTRPG(特にSW)のギミックや常識が仕込んである。むしろ、TRPGer以外の読者をあんまり想定してない感じ。構成や作りも小説というより、単発セッション(シナリオ)の骨組みだし。
そしてダークサイドヒーローなのに、主人公が厨2御用達のハイスペックやダークヒーロー特有のカリスマ性を一切持ってないのが楽しい。解説でも言及されてたけどあくまで読者(ライトノ -
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Posted by ブクログ
甘酸っぱくて……ちょっと酢いにおいがして……、こわっぱずかしいお話です(笑)
えーと、ゲームサークル(RPGサークルね)の人間関係が、かわいい女の子の出現によって、壊れていく(ところもある)という、なんともストレートなお話。
まあ、現実的に、ありそうな感じも……特に、高校生とか大学生とか、微妙なお年頃の人がいると……いや、年齢にかかわらず、微妙な感受性をもっていると……。
まあ、せっかくそこに”かわいい女の子”がいるのに、「ゲームばっかりしていたら”かわいい女の子”にモテないので、ゲームをやめる」と宣言するタナケンの考え方は、イマイチよく理解できないのですが……。
というか多分、それも「逃 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ〇 概要
「熱烈なキスを交わした結果,二人は二度と出会えなくなった」,「のろまを見捨てたため,彼女の出費は倍増した」など12の謎めいたシチュエーションの真相を,イエスとノーでこたえられる質問だけで真相を当てる…というゲームを行う4人の男女。推理カードゲーム「ブラックストーリーズ」を小説化した作品
〇 総合評価 ★★★☆☆
非常に短いブラックなストーリーが12本書かれた作品。どこかで聞いたことがあるような話もあって,とても読みやすい。ただ,内容は非常に薄く,読んでいるときはそこそこ楽しいけど,後には何も残らない…ポテトチップスのような作品。★3で。
〇 サプライズ ★★★☆☆
作品全 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
世界観の作りこみや、キャラクターの設定が少々甘いものの、「ファンタジー世界で銃撃戦をやりたい!」という情熱と勢いだけで押し切られたような作品。
あとがきにも書いてある通り、正義のために戦うキャラクターは一切出てこない。しかし、悪人ばかりというわけでもないため、ストーリーに不快感はなく、アクションの爽快感のみが残る。
ただ、ちょっと気になったのは、いくら取っ替え引っ替えとはいえ、フリントロックでジョン・ウーばりの銃撃戦ができるのか?ということと、主人公であるバレッツの使用する「錬金術師の銃」のイラストに起こされたデザインがあまり格好よくない点だ。
だがまあ、ラストで繰り広げられる三つ巴の