ファブリツィオ・グラッセッリのレビュー一覧

ねじ曲げられた「イタリア料理」

ファブリツィオ・グラッセッリ

日本人の思う伝統的な「イタリアン」に関する今までの常識や理解がいかに間違いだったか。
誤解や常識を改め、食に対する「まやかし」を払う料理エッセイ。


在日イタリア人の作者さんによる食エッセイ本です。現在多くの日本人が考える「イタリア料理」に対する認識が、実は間違いだったとわかる一冊。
たとえば、トマトソースはイタリアの伝統料理ではない。とか、ピッツァはアメリカ生まれ？　とか。外国人観光客の欲求から生まれたカプチーノとか。地中海料理の地中海ってどこなのか、とか。
その誕生や由来などを歴史を絡めて解説してくれます。
今まで漠然と「イタリア料理」と認識していたものたちの概念が覆って面白い。

コラム的に料理レシピも載っていて、簡単そうなのでちょっと試してみたくなります。

イタリアワイン（秘）ファイル 日本人が飲むべき100本

ファブリツィオ・グラッセッリ

著者のワインに対する思い入れを熱く語ってる本。

多くの人が指摘してるが、題名が中身を表してない。もう少し世界の中でのイタリアワインの位置づけとか、品種のことテロワールのこと、文化のこと、料理のこと、さわりだけでも良いのでふれて欲しかった。少しフラストレーションがたまった。

イタリアワイン（秘）ファイル 日本人が飲むべき100本

ファブリツィオ・グラッセッリ

「ワインはナマモノである」ということ、あたりまえだけど納得した。そう考えるとワインを選びやすくすらなる。筆者が提示する「ソムリエに必要とされる仕事の基本3つ」は、どんな仕事でも言えること。そういえば自分が信頼するソムリエもこれに当てはまるひとだなぁ。