杉原淳一のレビュー一覧

  • 誰がアパレルを殺すのか 特別編

    購入済み

    多方面に取材して作られた良作

    最近の若者の中にはメルカリで売ることを想定して新品の服を購入する層がいるということ、またZozoが中古下取り前提で新品を売るというビジネスモデルを模索しているという辺りが、前世紀には想像もできなかったような状況で、とても興味深かったです。

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    2020年08月10日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    大手百貨店の閉店のニュースを見ても、ああ不景気もあって高い服は売れなくなってきてるんだなあ、と思うくらいだったけど、この本で、アパレル業界の根深い構造上の問題があるのだと、その歴史も含めて知ることができ、面白かった。

    最近買い物に行っても同じようなオーバーサイズやロング丈の服ばかりで、ブランドの違いも感じにくく、結局スタンダードに少し流行も意識した服の買えるユニクロなどのファーストリテイリング系のショップに行くことが多いのも、この本を読んで納得。

    各ブランドが限られたOEMメーカーにデザインを依頼して中国などで安い人件費で大量生産、大量の在庫を抱える依存状態は、下請けに丸投げが常態化してい

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    2019年04月07日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    めっちゃおもしろかった。百貨店や実店舗からZOZO愛用者になっていて、なんとなく感じていたアパレル、百貨店の洋服販売の窮地。そうなるまでの社会の変換、製造・企画・販売の工程をふまえて知ることができた。
    業界は違えども自分の会社はどうか?と考えてしまう。過去の慣習にとらわれて、「無自覚の自殺」をしていないか。既存の大企業の悪習と不合理、それに対峙する新規企業の考え方、やり方は違う業界でも参考になりそう。

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    2019年01月13日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    アパレル業界で働いたことはないけど、面白く読めた。団塊ジュニア世代には、80年代のDCブランドブームの話が懐かしかった。90年代には、バッタ屋で服買ってたなぁ。バブルがはじけてから成人してるし、底辺フリーター時代が長いから、高いブランド物とかには縁がない。百貨店では化粧品かデパ地下グルメしか買わんなぁ。ローリーズファームが好きなので、アダストリアが好調なのは嬉しい。読み進めたら、STUDIOUS と UNITED TOKYO の服が欲しくなって、ZOZOTOWN で検索した。

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    2018年10月07日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    日経ビジネスの記事「買いたい服がない」を読んだ。当時、私自身がそう思っていたので、タイトルだけでツボにはまった。それに大幅な加筆・修正をしたというこの本は興味ありありで手に取った。
    大きく分けて内容は老舗アパレルの衰退、SPA、通販が主力の新興勢力、そして海外を見ている企業とそれ以外の企業の動向といったところでしょうか。
    アパレル不振が叫ばれて長いけれども、読後は、業界自体が不振なわけではないと思うようになった。著者も、最初は誰がアパレルを殺すのか?という視点で見ていたのが、取材をしていくうちに死にそうなのは旧態を脱することができない会社だけという結論になったのではないだろうか。業界が不振と言

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    2018年04月05日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    戦略立案のヒントを他業界から、学ぶたいという人に是非読んでほしい。
    いま、アパレル業界で起きている変化は、全ての業界で起こりうることが濃縮されている。

    グローバルのメガプレイヤーの存在。テクノロジーを活用した新しい購入、利用体験の提供。スタートアップによる、これまでの業界慣行を壊すビジネスモデルの浸透。それに対して、後手後手の既存勢力。

    アパレル業界のそれぞれの立場で、戦略を考えてみることで、自分自身のヒントをたくさんのヒントをもらえると思う。

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    2018年01月14日
  • 誰がアパレルを殺すのか

    ネタバレ

    業界の問題点を鋭く突いてます。

    著書にも名前が出てくる老舗アパレル企業で働く者です。
    非常に読み応えがある内容で即決で購入しました。

    顧客のニーズを無視し自分達の都合を優先し原価を抑えた商品を過剰生産し過剰供給をするアパレル業界の伝統的な悪習、
    社員を平気で使い捨てにしたり、パワハラ等が蔓延し、経営自体もトレンドに流れやすい等多くのアパレル企業の問題点、
    これらのアパレル業界が抱える問題点とその凋落を鋭く突いています。
    また後半では、徹底的に無駄を省き低価格でクオリティの高い製品を提供するアメリカ企業のエバーレーンの紹介や、ユナイテッドトウキョウのような現状の仕組みの逆を行き勢いに乗っている企業、衣服のレンタル

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    2017年07月06日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    最近自分の着る服を作るようになりお店で売ってる服に魅力をあまり感じなくなったところにパッと目に止まった本。
    仕事していた頃セオリーやプラステが好きでよく買っていたけどユニクロ傘下だったこと知らず驚き。日本アパレルの歴史の話はわかりやすく良かった。あと、ユナイテッドトウキョウをチェックしてみたい。2023.11月

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    2023年11月05日
  • 誰がアパレルを殺すのか 特別編

    購入済み

    今と昔では服の価値観が全然違うことに驚いた。結構知らないこともたくさん載っていたので勉強になった。この先のアパレル産業のことがわかりやすく説明していた。

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    2022年04月27日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    タイトルが衝撃的だが、内容も衝撃的だった。
    そもそも私生活でもアパレルには特に興味がなく、興味本位で手に取ったが思った以上に勉強になった。
    とにかくIT化はどの業界にも多大な影響を与えたのだなと。一番肌に触れる服ですら、肌に触れずに買う時代。まあ口にする食品もそうなのだから、リアル店舗の優位性が活かせなければ当然縮小していく。
    アパレル業界は、タイトルでは既に殺されたように感じられるが、実際にはそうではなく、IT化により不必要な商習慣が排除され、顧客が本当に必要な物が作られ、新しい局面を迎えている。

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    2021年09月29日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    2021年17冊目。満足度★★★★☆ 2017年出版で話題になった本。アパレル業界の内外のたくさんの企業が登場。これを読むと、業界にかかわらず「人真似」ではなく「独自性」「こだわり」「差別化」などの重要性を改めて感じた。

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    2021年03月20日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    とても分かりやすく書いてあり、理解しやすかった。
    顧客に寄り添った接客力やトレンドのデザインの追求も大切だけど、洋服やファッションに対する価値観が変わってきている時代の流れに合わせて、商品の質、価格の設定、ビジネスモデルは顧客に支持されてるか、そこを改めて考えなければいけない。
    他業界の常識も、アパレル業界で根付いてないことが多いなら、いますぐ他から学んで行動に移していけば、生き残りにつなげられるチャンス。それを逃せば先はない。
    2017年の本でその後アパレル企業のZOZO離れも進んでおり、コロナウイルスの影響もあり、業界の状況は変化しているので、読後に情報のアップデートは必要。
    引き続き勉強

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    2020年05月17日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    2019/02/20
    アパレル業界の慣習、状態が良く分かる。
    消費者マインドもまさにと行ったところ。
    業界は良くなるだろうか。

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    2019年02月20日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    アパレル業界の不振の原因を探った取材をまとめた本です。
    名著「イノベーションのジレンマ」や「失敗の本質」とよく似ています。
    過去の成功体験に縛られている、目先の売り上げだけみて業界全体の長期的成長を誰も考えていない、ゲームチェンジに気づかない、などを実際の取材やインタビューから明らかにしてます。
    本書の最後は、今はこれまでの悪しき習慣を一掃する絶好のチャンスとまとめています。

    本書から得られた3つの教訓は、自分自信にもよく当てはめて考えるべきだと思いました。

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    2018年12月30日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    ネタバレ

    馴染みのブランド事例を多用し、分かりやすい切り口で伝えてくれている。
    取材力が素晴らしい
    今度のライフスタイルを読む上で、大切な一冊

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    2018年12月13日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    面白いと思います。
    服が好きな方やアパレル業界に興味がある方はぜひ読んでいただきたいと思います。
    ただ衝撃的なことが書かれているわけではなく既にみんなが感じていることを整理して描かれている感じです。
    アパレル業界の構造問題について書かれています。
    ただこれは、全くユーザの方を向いていないと言う点でアパレル業界だけに限ったことではなくすでに完敗した家電業界などにも同じようなことが言えると思います。他の業界でも。

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    2018年11月22日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    アパレル業界の不振、消費者はもうだまされない。

    すごい割引率の服は誰が定価で買うのだろうか。
    真夏に秋物が並んで、売れるのだろうか・・・
    ファストファッションはどういう需要にこたえて人気が出たのか。
    いくつか思っていた疑問も出てきて、いち消費者として勉強になった。

    インタビューを実施した相手の面々もすごい。

    今後日本製の回帰に期待する。

    既製品や洋服の種類が減っていく傾向になるとしたら、少し難しく、つまらなくなる方向になる気もするが、きっとそれにも素晴らしい答えのビジネスが出てくるだろう。

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    2018年07月28日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    ネタバレ

    古い日本の企業体質が未だに永らえていると思うとゾゾっとする。でも新しい風に期待。武者震いにゾゾっとした。

     ロスについて重要な知見を得た。やはりロスは無駄だし高くつく。そうやってロスの部分のコストも値段に計上しているから服の値段は高い。ロスを減らす努力をしない企業は消費者に誠意を見せていない。これ大事だなー。これを解決するのがITなんだなぁ。

     ロスカット、これが先進国の投資フロンティアになるかな。
     ただリストラするじゃない。本当に不要なものをテクノロジーで合理的に削減していく世の中に。

     ロスが多いと言えば食品だよなぁ。まぁそうするにはホクトのキノコみたいな工場野菜とかになるが、食品

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    2018年07月22日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    日本のアパレル業界がなぜこんなにも衰退してしまったのか、その真因に切り込んでいます。
    本書の題材こそアパレルですが、内包する問題の多くは多かれ少なかれ他の産業にも共通していると言えます。
    何より一番の問題は、「衰退に向かっているのにそれに気付かない」あるいは「気付いているけど見て見ぬふりをしている」ことではないでしょうか。

    ただ、後半部分でIT等の活用により活路を見出しているアパレル企業の事例紹介があるように、新しい風が吹きつつあることもまた事実です。現状を正しく認識し、その上で将来に向けてやるべきことを考えることの重要さに気付かせてくれます。

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    2018年04月08日
  • 誰がアパレルを殺すのか

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    物が安く買えるのは消費者にとって有り難いことだが、何にでも適正な価格、適正な量というものはあるはずである。
    企業の努力も必要であろうけれど、消費者も安いから買うどんどん買ってどんどん捨てるというのではなく、考えて選択していかないと、先々自らの首を締めることになるのを避けられない。

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    2018年03月21日