無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
アパレル業界がかつてない不振にあえいでいる。オンワードホールディングス、ワールド、TSIホールディングス、三陽商会という業界を代表する大手アパレル4社の売上高は激減。
店舗の閉鎖やブランドの撤退も相次いでいる。またアパレル業界と歩みをともにしてきた百貨店業界も、地方や郊外を中心に店舗閉鎖が続き、「洋服が売れない」事態は深刻さを増している。
なぜ突如、業界は不振に見舞われたのか。経済誌「日経ビジネス」の記者が、アパレル産業を構成するサプライチェーンのすべてをくまなく取材した。
ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、「もう、"散弾銃商法"は通用しない」と業界不振に警鐘を鳴らす。
大手百貨店首脳は「我々はゆでガエルだった」と自戒。業界を代表する企業の経営者から、アパレル各社の不良在庫を買い取る在庫処分業者や売り場に立つ販売員まで、幅広い関係者への取材を通して、不振の原因を探った。
また本書では、業界の将来を担うであろう新興企業の取り組みについても取材した。ITなどを武器に、業界の「外」から勢力図を変えようとするオンラインSPA(製造小売業)や、業界の「中」から既存のルールを変えようと挑戦するセレクトショップなど、国内外の新興プレーヤーの取り組みを紹介する。この1冊を読めば、アパレル産業の「今」と「未来」が鮮明に見えるはずだ。
【登場する企業】
オンワードホールディングス/ワールド/TSIホールディングス/三陽商会/ファーストリテイリング/ストライプインターナショナル/GAP/H&M/三越伊勢丹ホールディングス/大丸松坂屋百貨店/高島屋/そごう・西武 など
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
大手百貨店の閉店のニュースを見ても、ああ不景気もあって高い服は売れなくなってきてるんだなあ、と思うくらいだったけど、この本で、アパレル業界の根深い構造上の問題があるのだと、その歴史も含めて知ることができ、面白かった。
最近買い物に行っても同じようなオーバーサイズやロング丈の服ばかりで、ブランドの違いも感じにくく、結局スタンダードに少し流行も意識した服の買えるユニクロなどのファーストリテイリング系のショップに行くことが多いのも、この本を読んで納得。
各ブランドが限られたOEMメーカーにデザインを依頼して中国などで安い人件費で大量生産、大量の在庫を抱える依存状態は、下請けに丸投げが常態化している多業界にも共通しそう。自社で一気通貫のSPA(製造小売業)の形態がファーストリテイリングなどの生き残ってる会社の戦略のようだけど、ZOZOTOWNのスタートトゥデイは自社ブランドは不調でその部分はうまく行っていないから、いろんな可能性がありそう。デザインなど洋服のプロではないテクノロジーの企業が洋服を売るのには限界があるのかも。
カスタマイズがこれからの時代に価値が出てきそうだが、ファッションにおけるそうしたオーダメードサービスやハンドメイド売買のプラットフォームの話にも触れてておもしろかった。個人的にはパーソナルスタイリストのサービスの可能性にも触れて欲しかった。
タイトルの重さの割に、問題点のみ指摘するのではなく、既存のアパレル企業の未来への展望や可能性を示す構成になっているのも良かった。
ひとつひとつの事例は知っていることもあったのに、一冊の本でその事例が生まれた背景や、今後の展望などをしっかりと深く関連づけており、著者の考えも交えながら、体系的に知り、自分も時には批判的に考えを深める時間が作れるが、他のメディアと違う読書の醍醐味だなあ、と改めて感じた。
趣味であるファッションを、もっと多角的、俯瞰的な視点から捉えて楽しめる一冊だった。
Posted by ブクログ
日経ビジネスの記事「買いたい服がない」を読んだ。当時、私自身がそう思っていたので、タイトルだけでツボにはまった。それに大幅な加筆・修正をしたというこの本は興味ありありで手に取った。
大きく分けて内容は老舗アパレルの衰退、SPA、通販が主力の新興勢力、そして海外を見ている企業とそれ以外の企業の動向といったところでしょうか。
アパレル不振が叫ばれて長いけれども、読後は、業界自体が不振なわけではないと思うようになった。著者も、最初は誰がアパレルを殺すのか?という視点で見ていたのが、取材をしていくうちに死にそうなのは旧態を脱することができない会社だけという結論になったのではないだろうか。業界が不振と言われるのは、それらの会社の声が大きいからでしょう。
個人的には、ミナペルホネンについて取材されていたのも良かった。注目ブランドだったのと、そういう背景があるとは知らなかったので。
1つだけ難を言うと、製造現場への取材が少なすぎる。ただ、そこに足を突っ込むと1冊では終わらなくなってしまうので、この本はこれで良しかな。
Posted by ブクログ
とても分かりやすく書いてあり、理解しやすかった。
顧客に寄り添った接客力やトレンドのデザインの追求も大切だけど、洋服やファッションに対する価値観が変わってきている時代の流れに合わせて、商品の質、価格の設定、ビジネスモデルは顧客に支持されてるか、そこを改めて考えなければいけない。
他業界の常識も、アパレル業界で根付いてないことが多いなら、いますぐ他から学んで行動に移していけば、生き残りにつなげられるチャンス。それを逃せば先はない。
2017年の本でその後アパレル企業のZOZO離れも進んでおり、コロナウイルスの影響もあり、業界の状況は変化しているので、読後に情報のアップデートは必要。
引き続き勉強。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
試し読み