齊藤慶輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏休み、那須での登山の帰りに寄った那須動物王国で、久しぶりにバードショーを観覧。
数々の猛禽類が大空に羽ばたく姿に魅力された。
ワシやタカなどの猛禽類ってカッコいい!
という単純な理由で読み始めたところ、齊藤先生が猛禽類を始めたとした野生動物の保護活動で、素晴らしい実績を残されていることを知る。
恥ずかしながら、(猫を飼っているのに!)本書を読む前まで野生動物の死に対して人間が救済することの意義を全く理解できていなかった…
野生動物が死ぬのを一々保護なんて、金の無駄
くらいに思っていた自分をボコボコにしてやりたいくらいだ。
齊藤先生が保護されているのは、人間が作った環境によって傷ついた動 -
Posted by ブクログ
斎藤先生と上橋菜穂子さんの対談番組から、本にした児童書。
お二人の大ファンなので、いいおっさんが読んでみた。やっぱいい、二人になると倍!
素晴らしい!!
斎藤先生の言葉から
子供向けの本だと、生態系のピラミッドのてっぺんに人間が堂々と描かれてたりしますが、私はあの絵は間違っていると思う。ピラミッドのてっぺんどころか、もはやピラミッドから大きく外れてしまって、ピラミッドを丸ごと足蹴にして全部ぶっ壊すことができるくらい、人類は文明という強大な力を持つ「神」になってしまっている。それなのに自分たちがなにをしているのか気づきもせず、自覚もないまま、際限なく破壊を繰り返している。 -
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Posted by ブクログ
NHKプロフェッショナルで斎藤さんのことを知り、とても感動し、本を購入しました。野生動物と人間がいかに折り合いをつけて生きていくことができるのかについて、全身全霊で取り組んでいる方だと思いました。多くの子供たちがこの本を読んで自然の大切さについて知ってもらいたいと思います。
個人的には、保全医学(Consevation Medicine)という言葉を初めて聞きとても興味を持ちました。もっと自分が若かったら、獣医学部を目指して、その学問を勉強し、斎藤さんのようにはなれなくても、動物を守る仕事をしたかったななんて思いました。
また、町の獣医で働き出した時のエピソードにも、涙が出てしまいます。
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Posted by ブクログ
NHK対談番組「Switch」の内容に往復書簡等を加筆して本にしました。斎藤慶輔さんは釧路湿原野生動物保護センターの獣医師でオオワシやシマフクロウなどの治療・保護をしてきた人。上橋菜穂子さんの「獣の奏者」の監修をしたことが奇縁で対談に至りました。
上橋菜穂子さんについては、あと1-2冊読めばコンプリートになります。それほど寡作なのです。彼女の新居の書棚がチラリと出てくるけど、専門書関係だけで700冊ぐらいあるらしい。彼女の書くのはファンタジーですが、なんでもアリではない、「特に、命あるものの生き死にに関わることで、うそは絶対に書きたくない」と決意しています。最新作の「鹿の王」で大部分を占める -
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